ハノイのホアンキエム湖周辺には何がある?徒歩で行ける観光スポット
ハノイ市内中心にある「ホアンキエム湖」は、旅行者の旅の拠点だけでなく、ハノイに住む人たちにとって憩いの場でもあります。朝はジョギングを楽しむ人たち、昼はランチや歓談の場所として、現地人と観光客が行き交う観光地です。
そんなホアンキエム湖の観光を楽しんだ後に、徒歩でも行ける観光スポットはどんな場所があるのでしょうか。今回は徒歩で行けるホアンキエム湖周辺の観光スポットをご案内します。
ハノイ観光の中心「ホアンキエム湖」周辺には何がある?
ホアンキエム湖は以前は市内を流れる紅河と連なる入り江でした。ベトナムがフランス統治下だった時代に大規模な埋め立てを行い、20世紀前半に今のホアンキエム湖ができあがりました。
ちょうどハノイの真ん中にあるので、観光の一休みスポットとしても良いですね。周囲は1.8㎞とちょっと運動するにはちょうどいいサイズ感です。
ホアンキエム湖周辺散策をする際は、「北部エリア」と「南部エリア」に観光エリアを分けることになります。以下では2つのエリアごとに徒歩で行けるホアンキエム湖周辺観光スポットを紹介します。
徒歩で行ける「北部」ホアンキエム湖周辺は定番観光が楽しめる
ホアンキエム湖北部エリアのメインとなる観光スポットは「旧市街」です。ホアンキエム湖北部先端にはラウンドアバウトの噴水広場があり、そこを起点に旧市街エリアが広がります。ナイトマーケットも噴水近くから始まるので、週末は旅行者と現地の若者で非常に混雑します。
以下では旧市街以外のホアンキエム湖北部エリアの観光スポットを紹介します。
ベトナム北部発祥「タンロン水上人形劇場」は定番ナイトスポット
ホアンキエム湖の噴水広場から徒歩3分の場所にある人形劇場は、11世紀にはすでに市民の娯楽として定着していました。人形のコミカルでかわいらしい動きや、時には花火を使った演出などもあり何度でも観に行きたくなります。1回45分の公演が5~6回行われていますので、足を運んでみてはいかがでしょうか。席のレベルによってチケット代が変わります。
ホアンキエム湖周辺でコロニアルを感じたいならココ「ハノイ大教会」
フランス統治下の象徴ともいえるハノイ大教会(聖ジョセフ大聖堂)は壮大で美しい景観を楽しめる見事な教会です。湖畔の西側に位置し遠くからでもわかる2本の塔が目印です。1990年にネオゴシック様式に改装され、今の姿になりました。
この場所はもともと仏教寺院があった場所としても知られています。教会の祭壇にはキリストの聖心の像や、聖母マリア像・ステンドグラスなど見どころもたくさんあります。
ハノイ大教会までのアクセスは、北部噴水広場から徒歩10分です。教会周辺にはバックパッカーエリアがあるので、時間がある人は併せて歩いてみると面白いかもしれません。
ホアンキエム湖周辺「南部」観光は博物館が中心!
ハノイのホアンキエム湖南部は主に博物館巡りが中心となります。もし博物館に興味がないという人は、南部観光はスルーして北部エリアのみ歩いてみるのも良いでしょう。ただし、筆者の個人的な感想としては、女性博物館はベトナムの民族性がよく表れていて面白かったです。学生や大人であれば行って損はしないと思うので、時間があったら是非足を運んでみてください。
ホアンキエム湖から徒歩5分:ベトナム少数民族の企画展示もあり「女性博物館」
ベトナム女性のファッションや民族的な衣装・装飾品だけでなく宗教・家庭生活や歴史上の役割など、ベトナム女性について知りたければこの博物館は外せません。結婚式の写真や嫁入り道具なども実物が展示してありますし、テーマ別に分かれているのでとてもわかりやすく、戦時中のベトナムを知る機会にもなります。
CNNが選ぶ「アジア最恐スポット」に選出。ハノイ「ホアロー収容所」
フランス統治時代に作られたベトナム人の収容所です。アメリカニュースサイトではアジアの最恐の観光スポットとして選出されたこともあります。ベトナム戦争時まで使われ、ここに展示されているギロチン台は実際に使われたとも言われています。女性博物館と併せて行くといいでしょう。
ホアンキエム湖から徒歩15分。チャンパの遺産も展示「ハノイ国立歴史博物館」
ホアンキエム湖南部エリアから徒歩15分。市民劇場(オペラハウス)を裏手に回ったところにあるハノイ国立歴史博物館。かつてフランス領事館のあった跡地に建てられた政府運営の博物館です。ベトナムには数多くの博物館や美術館がありますが、その中でも規模や展示数は最大規模。
原始・古代、中国属国時代、独立王朝時代、フランス統治時代、そして独立後と歴史別に展示されており、また、かつて中部沿岸地域に勢力を拡大していたチャンパ王国の遺産も展示されている貴重な博物館です。
ハノイのホアンキエム湖周辺:徒歩で行けるおすすめお買い物スポット
続いてはホアンキエム湖周辺で徒歩で行ける買い物スポットのおすすめ場所を紹介します。特に旧市街は幾つかの注意点があるので、足を運ぶときは事前に計画を立てた上で臨むようにしましょう。
ハノイ旧市街|行くお店は狙いを定めて。事前に計画を立てよう
ホアンキエム湖北部に広がる旧市街はハノイ市内最大の観光エリアです。古き良き街並みを現代に残す観光地であり、ベトナム政府認定の歴史遺産地域でもあります。
ハノイ旧市街は歩いて回るには広大な面積となるので、事前に行きたいお店は住所を控えておき、優先的に回るのがおすすめです。
■ベトナムのチープ雑貨を買うなら「ドンスアン市場」
ハノイ旧市街北部にあるドンスアン市場は巨大屋内卸売市場となります。旅行者向けのチープ雑貨を売るお店も多々あるので、値段交渉や雰囲気を楽しんでいってください。ただしスリには要注意です。
■本物のジャコウネココーヒーを販売「Anne’s Maison」
コーヒー専門店だったAnne’s Maison(アンズメイソン)は、コロナ後に旧市街に移転してからコーヒー兼ベトナム伝統雑貨、特産品を販売するようになりました。正真正銘本物のジャコウネココーヒーを販売する数少ないお店であり、また、日本人旅行者の定番土産のYUGOC(ベトナム産ブランド)の生はちみつなども販売しています。
ホム市場|ハノイ庶民の台所。雰囲気だけでも楽しんで
ホアンキエム湖の南部女性博物館周辺にあるホム市場は、マイナーな場所ではあるのですが、現地の人たちの生活を垣間見れる貴重な観光スポットです。手ごろなファッション雑貨や食堂、果物の露店などが立ち並ぶので、買わずとも雰囲気だけでも楽しめます。
まとめ:徒歩で行けるホアンキエム湖周辺観光スポットはたくさん!旅のしおりを作ろう
ホアンキエム湖周辺観光だけでも丸1日費やすことになるので、スケジュールを立てるときは、効率を考えてルートを組み立てるのが良いでしょう。ホアンキエム湖北端と南端は徒歩15分から20分程度かかるので、例えばハノイ大教会から女性博物館に向かう際は、タクシーを使って移動するのがおすすめです。