ハノイ旅行で歴史を学習!「国立歴史博物館」
現在、発展めざましい東南アジアの一国ベトナム。その長きにわたる歴史のすべてを知ることができるのが、ハノイにある「(ベトナム)国立歴史博物館」です。ここで展示されている遺産はもちろんのこと、建物自体も非常に価値の高いことでも有名な博物館。歴史好きの人のみならず、建築好きの人にも必見のおすすめ観光スポットとなっています。
オペラハウスの裏手とアクセスが便利
この「国立歴史博物館」があるのは、フランス統治時代の建物のなかでもっとも有名な「オペラハウス」の裏手あたり。ホアンキエム湖から徒歩で約15分くらいのところにあります。休館日は、毎月第1月曜日。
博物館の中庭にはカフェコーナーも設置してあり、フードやドリンクを購入することも可能です。
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ベトナムの通史がまるごと分かる博物館
「国立歴史博物館」は、古代から近代までのベトナム通史がまるごと分かる博物館。八角形の屋根が印象的なうつくしい建物です。
国立歴史博物館がたっている敷地は、1876年にベトナム政府がフランスに譲渡した最初の土地。そのため、フランスの領事館が置かれていた時期もありました。現在、この土地にある建物は、フランス人建築家・エブラールによって設計され、1932年に完成したもの。かつては「フランス極東学院」という学校の校舎として使用されていたものなのだとか。
この博物館は、その展示品はもちろんのこと、建物自体がベトナムの歴史の生き証人のような存在なのも特筆すべきポイント。
国立歴史博物館は、ベトナムの伝統的な建築様式とフランスの西洋式の建築様式が融合させたもの。これは「インドシナ様式建築」と呼ばれているものの第1号で、ハノイでもっとも美しい建築物のひとつとも言われています。そのため、歴史好きのみならず、建築好きの人にもおすすめの観光スポットということができるでしょう。
ベトナムの歴史の産物の数々を観賞できる
この「国立歴史博物館」の展示内容では、原始・古代、北属期(中国の支配下にあった時代)、独立王朝時代、フランス統治時代、そして独立後と、ベトナムの歴史すべてを網羅してあります。
1階のパートは、原始時代から独立王朝の陳朝(1225年~1400年)まで。先史時代の武器や道具、貴族が身に付けていた宝飾品など。鋳造された青銅製のドラム・銅鼓のコレクションは、ベトナム最大規模のもの。
また、1228年のベトナム軍と元軍との戦いである「バクダンの戦い」を描いた絵画もひときわ迫力があって見ごたえばっちりです。
2階のパートは、胡朝(1400年~1406年)以降。経本を刷るために使われた木版のコレクションなど、貴重な品物の数々が展示されています。19世紀から20世紀ごろのグエン王朝のころに制作された陶器は必見の価値あり。また、19世紀までベトナムで栄えていたヒンドゥー教の国・チャンパ王国の遺跡からの出土品も展示してあります。
そして、すべての展示の最後は、ベトナム独立の英雄・ホーチミン首席の輝かしい功績によって締めくくられています。
歴史好きはゆっくりと時間をかけて見学しよう!
ベトナムの歴史をまるごと知ることができる、ハノイでおすすめの観光スポット「国立歴史博物館」。ベトナムの通史に関心がある人なら、まず訪れておきたい場所です。その建物自体が歴史の生き証人のような存在でもあるので、歴史好きな人だけでなく建築好きな人にも必見の博物館となっています。ここを観光すれば、ベトナム観光がより一層楽しいものになるはず。ぜひ足を運んでみてください。
観光情報
国立歴史博物館(旧革命博物館) Vietnam National Museum of History
住所:1 Trang Tien St. Dist. Hoan Kiem. Ha Noi
営業時間:8:00〜16:30
アクセス:ホアンキエム湖から徒歩15分