ハノイ観光の中心「ホアンキエム湖」。夜は美しいライトアップも

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ハノイ旅行にける中心的な存在となる「ホアンキエム湖」。地元の人びとの生活の場でもあり、その日常を垣間見ることができる美しい湖です。また、大亀の伝説が残っていたり、ベトナムの歴史にとって重要な意味を持つ観光スポットでもあります。ここでは、ホアンキエム湖の魅力をご案内いたします。

目次

    地元の生活に密着したハノイ観光の拠点

    ホアンキエム湖の散歩道
    ホアンキエム湖の散歩道

    「ホアンキエム湖」は、ハノイに暮らす人びとの生活に密着した憩いの場所。観光のスタート地点として、旅行者にとっても欠かせない観光スポットとなっています。また、街の喧騒から少し離れてゆったりと過ごせるので、観光での一休みにも便利な場所でもあります。

    ホアンキエム湖の昼間の様子
    ホアンキエム湖の昼間の様子

    周囲の長さは約1.8kmと比較的こじんまりとしていて、徒歩でも一周できるくらいのサイズ感。朝に散歩してみると、ここでダンスや太極拳を楽しむ人びとの姿を散見することができます。

    ホアンキエム湖のブライダルフォトの風景
    ホアンキエム湖のブライダルフォトの風景

    昼にはベンチに座っておしゃべりを楽しんでいたり、夕方には多くの人びとがジョギングを楽しんでいたり。また、夜には恋人たちのコミュニケーションの場所にもなっています。

    ベトナムらしい素朴な時間が流れる
    ベトナムらしい素朴な時間が流れる

    ホアンキエム湖は昔、紅河が何度も氾濫を繰り返していた頃にできた湖。そのため、かつては紅河とも繋がっていました。もともとは「緑水湖」と呼ばれていましたが、のちに湖は2つに分かれて、ひとつが「ホアンキエム湖」、もうひとつは「水軍湖」に。過去には、「水軍湖」にベトナム海軍の訓練場が置かれていましたが、現在では埋め立てられています。

    夜のホアンキエム湖は子連れ家族やカップルに大人気!

    夜のホアンキエム湖の散歩道
    夜のホアンキエム湖の散歩道

    小さな子連れ家族やカップルは夜のホアンキエム湖を散歩してみてください。夜は湖畔の遊歩道がライトアップされて美観になります。気温も下がって過ごしやすくなるので、ディナーが終わった後に足を運んでみるのがいいでしょう。

    ホアンキエム湖北の噴水
    ホアンキエム湖北の噴水

    カップルはホアンキエム湖北の噴水周辺に行ってみましょう。噴水傍は現地人のカップルのデートスポットとして賑わっています。歩き疲れたら傍に見えるカフェやレストランに入って休憩するのもいいでしょう。

    シクロに乗ってホアンキエム湖を一周!

    ホアンキエム湖の外回りを走るシクロ
    ホアンキエム湖の外回りを走るシクロ

    ホアンキエム湖周辺にはシクロも多数とまって客待ちしています。一昔前までは現地人の一般的な移動手段だったのですが、現在では旅行者くらいしか乗りません。ここのシクロに乗れば、湖をおよそ30分ほどかけて一周することができます。もちろん途中で降りることも可能。料金は約10~15万ドン(500~750円)程度。

    この湖の名前の由来にもなった大亀の伝説

    湖に建つ祠堂
    湖に建つ祠堂

    湖に浮かんでいる小島に建てられた「亀の塔」。この塔が建てられた場所には、この湖の名前の由来になったある伝説がのこされています。

    15世紀、「明」(当時の中国)と戦いつづけていたベトナム軍。当時のベトナムの王はレー・ロイという人物でした。ある日、ある男が川で釣り上げたという剣をこの王に献上。王がそれを手にして戦いに挑んだところ、悲願の勝利を手にすることができたのだとか。

    その後、王が舟にのって湖を遊覧していると、突然、目の前に大きな亀が現れます。そして、剣を神さまに返すことを要求しました。そして、亀は剣をくわえてそのまま湖に沈んでいきました。この王が亀に剣を返したと言われているのが、現在「亀の塔」が建っている場所とのこと。

    ホアンキエム湖の美しい風景に心癒されて
    ホアンキエム湖の美しい風景に心癒されて

    「ホアンキエム」とは、「剣を返す」という意味を持っていて、この伝説が湖の名前の由来となっているのです。実際にホアンキエム湖には大きな亀が生息していて、この「亀の塔」のある小島で日向ぼっこしていたりも。しかし残念なことですが、湖の汚染や環境破壊によって、現在、この大亀は絶滅の危機にあります。

    この湖の宝剣にまつわる伝説は、ハノイの伝統芸能「水上人形劇」で観ることができます。

    「文・武・医」の神が祀られた「玉山祠」も

    玉山祠の大亀
    玉山祠の大亀

    「ホアンキエム湖」の北岸近くのもうひとつの島があり、そこには18世紀に建てられた「玉山祠」があります。岸と島のあいだには、赤く塗装された木製の「フク橋」が架けられていて、徒歩で渡ることが可能。夜は美しいライトアップがされて、周辺はデートスポットとしてカップルに人気があります。

    玉山祠の桟橋
    玉山祠に行く橋

    この祠には、「文・武・医」の神とされている、文昌帝君、関羽(関聖帝君)、呂祖と、ベトナムの英雄・陳興道が祀られています。14世紀ごろに、小さな寺がここに建てられたのが始まりで、18世紀に、関羽を祀る武廟が建てられました。

    その後、ふたたび寺として修復され、19世紀後半には、文化・教育の中心地にもなり、文学作品の出版センターにもなった場所です。

    「ハノイに来た!」という実感を。「ホアンキエム湖」に行こう!

    ハノイに暮らす人びとと旅行者が行き交う人気の観光スポット「ホアンキエム湖」。場所はハノイ旧市街の南。ハノイを訪れたなら、まず最初に足を運びたい観光スポットとなっています。

    観光情報

    ホアンキエム湖 Ho Hoan Kiem
    住所:Le Thai To St. Ha Noi
    アクセス:ハノイ旧市街の南すぐ