ダナンのモデルコース紹介！カップル向けおすすめ観光プラン

日本人に近年人気のベトナム中部ダナン。世界遺産ホイアンまで続く広大なビーチエリアは、恋人夫婦で訪れるカップル旅行に最適です。

今回は恋人カップルに是非体験してほしいダナン観光のモデルコースを作ってみました。旅行日数が少ない方は、是非参考にしてみてください。

ダナンのカップル旅行者にモデルコースを知ってほしい理由

これからダナン旅行を検討しているカップル旅行者の内、「ダナンは初めて」という方には、是非ここでご紹介するモデルコースを押さえておいてほしいところです。そもそもダナン旅行は市内郊外ビーチ、そして世界遺産ホイアン＆ミーソンといった風に、観光エリアは非常に広く跨ります。

そのため、モデルコースもなしに闇雲にガイドブックに掲載されている観光地に訪れようとすると、かなり非効率的になり、旅行日数が一週間以上あっても足りなくなってしまいます。

旅行日数が少ないダナン旅行者は観光プラン（モデルコース）を日本でしっかりと考えよう

ダナンに訪れるカップル旅行者の多くは4～6日間程度の旅行日数です。この滞在日数の場合、ダナン現地で丸1日観光に費やすことができるのはおそらく2～3日程度。世界遺産ホイアンとミーソン遺跡を周るだけでも1日かかってしまいますし、市内観光や郊外エリアの散策、さらにビーチで海水浴や充実したリゾートホテルライフを満喫したいのであれば、かなりせわしないダナン滞在となりそうです。

せっかくカップルでダナンに訪れたのだから、少しは心と時間に余裕をもって、ゆっくりとしたリゾートライフを体験したいですよね。そのためにも、日本を発つ前からモデルコースを検討し、現地での観光プランをしっかりと練っておくのがおすすめです。

ダナン現地でモデルコースをなぞる必要はなし。自分なりの旅のしおり作りの参考に

とはいえ、ここでご案内するダナン＆ホイアンのモデルコースをなぞる必要はありません。あくまでも観光プラン及びルートの参考にしていただき、最終的には自分なりのカップルで行く旅のしおりを作ってください。パートナーと一緒にオリジナルのモデルコースを考えるのも、海外旅行の醍醐味のはずです。

ダナン旅行のモデルコースのコンセプト：カップル以外でも楽しめる！

今回はカップルや夫婦で行くダナン旅行を想定したモデルコースをご案内します。ただし、必ずしもカップルである必要はなく、家族や女子友といった観光客でも同様に楽しむことができます。

ここでご案内するモデルコースのコンセプトは、「ベトナムらしいリゾートな1日」です。
ダナンは市街地に美しいビーチが広がり、隣には世界遺産（ホイアンとミーソン遺跡）がある、旅行者にとって最高の立地環境となります。そこで、「ベトナム（ダナン）らしい」、「南国らしい」、「ビーチリゾートらしい」をキーワードに、モデルコース（観光プラン）を作ってみました。

8:00：ダナン旅行では絶対に「朝食ホテルビュッフェ」を堪能して

ダナン旅行で絶対におすすめしたいのが、「ビーチ沿いに建つリゾートホテルに滞在する」ことです。市街地の町中にも宿泊施設は多いのですが、いずれもシティホテルっぽく、ビーチリゾート地としてのダナン旅行にはちょっと似つかわしくないように思えます。

せっかくカップルでダナンにきたのだから、贅沢なリゾートホテルライフもしっかりと楽しみましょう。ミーケービーチ周辺には広い敷地を持つリゾートホテルがたくさんありますので、どれかに泊まることができれば、100種類以上がテーブルに並ぶ素敵な朝食ビュッフェが旅行者を待っていることでしょう。

9:30～10:00：ダナン市街「コン市場」で常夏の空気を感じよう

ダナン市内にはコン市場とハン市場がありますが、おすすめしたいのはコン市場の方となります。2階建ての屋内市場となり、雑多な雰囲気の中でもカテゴリー別にお店が分かれているのがちょっとおもしろいです。

お土産雑貨やアクセサリー系、服飾バッグなどが充実していますし、買わずとも歩いているだけでも異国ムードをたっぷりと体感することができます。

10:15～10:45：モデルコースの王道「ダナン大聖堂」で記念撮影

続いて訪れたいのはダナン大聖堂。コン市場からタクシーで10分かからない距離にあります。ガイドブックや他サイトのダナン情報サイトであっても必ずといっていいほど、このダナン大聖堂はモデルコースに入っていますね。

ダナン大聖堂は尖塔のある格式高いカトリック教会。ピンク色の見た目が女子受けして、いまではインスタ映えするスポットとして大人気です。カップルでの記念撮影はもちろん、彼氏はしっかりと彼女の写真を撮ってあげてくださいね。

11:15～11:30：ダナン北部「ハイヴァン峠」で世界の車窓の風景を愛でる

ハイヴァン峠はダナン大聖堂からタクシーで30分程度北上した場所にある峠道。峠の道中には、山を渦巻き状に走る単線列車を見下ろせるスポットがあります。列車の通り行く風景と、その向こうにあるランコー村とエメラルドのラグーンを見渡すことができ、絶好の撮影スポットとなっています。

日本のガイドブックではあまり紹介されていませんベトナム人にとってのダナン観光の定番スポットでもある上、日本人にも絶対におすすめしたい観光地なので、是非押さえておきましょう。

11:50～12:15：モデルコースのハイライト「ラグーン（礁湖）」で夢のひとときを

ラグーンとは海水や淡水が湾内に入り込んで、足首が浸かる程度の低い水位がどこまで一定に広がっている地域を言います。ランコー村周辺のラグーンは非常に透明度が高いため、水面に背後の山々が鏡のように映り、ちょっとしたウユニ塩湖のようでもあります。夢のような写真を撮影することができますし、カップルで一生の思い出に残るひと時を過ごすことができますので、ダナン観光プランのモデルコースとしてマストで入れておいてほしいです。

12:15～13:00：昼食はラグーン傍のレストランで。ダナンの海産物を堪能

昼食はラグーンに建つ水上レストランでシーフードやベトナム料理を楽しみましょう。ここも観光地ではありますが、ダナンやホイアンと比べると外国人は少ないため、レストランの予算も良心的です。絶景を眺めての海鮮はまさに夢心地。

今回のモデルコースはカップルを対象にしているので、ロマンティックな観光地としてラグーンをおすすめしました。しかし、女子旅や家族旅行でも思い出に残るプランとなりますので、タビスパの一押しスポットとして記憶にとどめておいてください。

なお、ハイヴァン峠とラグーンへ行くツアーはあまり見かけませんので、タクシーの運転手と交渉する必要があります。不安な場合はホテルのレセプションに頼んでタクシードライバーと話してもらいましょう。

ハイヴァン峠＆ラグーンの半日プランはこちら！

13:45～14:30：ダナンの穴場観光地「リンウン寺」で絶景オーシャンビューと寺院見学

ダナン市北部ソンチャ半島は山の頂にあるリンウン寺が最大の観光スポット。エメラルドの屋根の寺院本堂と傍にある祠堂には数多くの菩薩が祀られています。また、ベトナム最大規模の釈迦如来像も佇み、その目線の方に目をやると、絶景のオーシャンビューを望むことができます。

ハイヴァン峠を行かないのであれば、ダナン大聖堂を訪れたあとにリンウン寺に行くのもいいでしょう。ただし、リンウン寺のあるソンチャ半島も、他に行くべき観光地は周辺にありませんので、「ハイヴァン峠＆ラグーンとリンウン寺のどちらに行くべきか」と問われるならば、自信をもってハイヴァン峠＆ラグーンと応えさせていただきます。

15:30～16:30：ホイアンで一番人気の「アンバンビーチ」で南国気分

続いて向かうのは世界遺産のあるホイアン。しかし、旧市街に行く前にちょっと立ち寄りたい場所があります。こちらは「アンバンビーチ」と呼ばれる海水浴場で、旧市街からタクシーで10分かからない距離にあります。

ほぼ外国人旅行者で埋め尽くされ、どこまでも続くパラソルとデッキチェア。オイルマッサージや蒸したカニやエビを売る行商人が行き交う、そんな南国雰囲気満載のビーチですので、水着になって海水浴を楽しむ必要はなく、ただ砂浜を歩いたり、デッキチェアに寝そべるだけでも常夏のベトナムを満喫できます。

今回のモデルコースではミーソン遺跡はおあずけの理由

今回のモデルコースで訪れる世界遺産はホイアンだけで、ミーソン遺跡は予定にいれていません。ミーソン遺跡はダナンから90分、ホイアンから1時間かかるので、もし見学するならば現地ツアーに参加して午前中を潰すことになります。また、カップルで思い出作り、となると、遺跡見学よりはビーチやラグーンを歩く時間の方を大切にしたいという思いがあります。

16:45～18:00：モデルコースも終盤！夜のホイアン旧市街散策＆夕食

ホイアン旧市街は、実は昼よりも気温が下がる夜の散策がおすすめ。寺院や集会所といった日中の観光スポットは閉館していますが、世界遺産に登録された古き良き町並みを歩くことができ、頭上や旧家に吊るされた色とりどりのランタンはまさに幻想的。小舟に乗ってトゥボン川を一周したり、灯篭流しを体験してみてください。カップルだからこそ楽しむことができる観光地といえるので、モデルコースには絶対に入れたいところです。

また、アンホイ橋を渡った先には毎夜ナイトマーケットが開催されています。ナイトマーケットと周辺エリアは世界遺産から外れるため、深夜営業をしているお店もあります。ホイアンの古き良き雰囲気と併せて、ベトナム旅行らしく安マッサージや屋台も満喫していってください。

18:45～20:45：ダナン市街で夜スパを楽しもう（カップルルーム）

ダナン市街に戻ってきたら、夜のハイライトとなるスパを楽しんでいってください。カップルルームを確保する場合は、事前に予約しておくのがベストです。日本で「恋人と一緒にスパを受けたことがある」というカップルは少ないはずです。物価の安いベトナムだから許される贅沢を満喫していってください。

モデルコースとして、本来ならば幾つか具体的な店舗も挙げておくのがいいのかもしれませんが、女性によって受けたいスパのメニューや好みの雰囲気はまちまちですし、すでに深い仲なのであれば、貸切り風呂にカップルで入るプランも検討してみてください。

ダナンのスパ選びの参考に！

21:00～21:30：今回のモデルコースのフィナーレ「DHCマリーナ」で愛の誓いを

ドラゴン橋（ロン橋）を超えたすぐ左手にあるマーライオンのような像が鯉の滝登り像。中国の神話に出てくる魚から龍に変身する装いを再現しています。

鯉の滝登り象のすぐ傍には「愛の桟橋」とよばれるご覧のスポットがあります。恋人カップル集まる観光地で、滝登り像の傍での記念撮影だけではなく、売店で買った愛の南京錠を桟橋の鉄格子にかけて楽しむこともできます。

21:30～22:30：モデルコースの締めくくりは「ソンチャナイトマーケット」で

今回長らくご案内したモデルコースも最後となりました。愛の桟橋の後に訪れるのは、こちらのソンチャナイトマーケット。DHCマリーナのすぐ正面に広がっている大規模ナイトマーケットで、2019年にオープンしたばかりの新しい観光地となります。数百の夜店やグルメ屋台が出ているので、小腹が空いた場合はここで食べるのもあり。ビーチエリアのホテルに宿泊している旅行者は、周辺はあまり食べ処がないので、ここでテイクアウトしてホテルに持ち帰るのもいいかもしれませんね。

ダナンのモデルコースで変更する場合（リンウン寺＆アンバンビーチ）に行かない場合

今回紹介したダナンのモデルコースの中で、「リンウン寺」と「アンバンビーチで海水浴」を別の観光に変更したい、という声もありそうですね。その場合の候補としては、

• ミーソン遺跡観光
• ホイアン日中観光
• ホテルに戻ってホテルライフを満喫

などが挙げられます。上記では朝食ビュッフェを食べ終わったあとに外出しますが、午前中はホテルで過ごすのもおすすめです。また、ホイアンに15時過ぎに到着して、旧市街にある博物館や旧家を散歩するのも良いでしょう。ミーソン遺跡に訪れる場合は半日ツアー、もしくはミーソン遺跡＆ホイアン観光ツアーに参加するのがおすすめです。

ダナン旅行者がモデルコースを楽しむ上でのポイント：ホテルライフも満喫して

今回はダナンを訪れるカップル旅行者向けに、オーソドックスなモデルコースを紹介しました。ご覧の通り、ほとんどが屋外で過ごすことを前提にしています。しかし、もし5つ星の高級ホテルやリゾートホテルに宿泊予定であれば、上記のモデルコースとは別日に「ホテルで半日から1日過ごす滞在余暇」を過ごしてみてください。

ダナンのリゾートホテルでは、「海水浴・インフィニティプール・スパ・シー＆プールサイドカフェ・BBQ・テニスコート・フィットネスジム・24時間ルームサービス」などを楽しめます。ガイドブックに掲載している観光スポットをすべて回る必要はないので、是非ホテルライフも楽しんでいってください。

モデルコース以外のダナンおすすめエリアはある？

今回紹介したダナンのモデルコースは、主に「ダナン市街地」、「ランコーエリア※ラグーン」、「ソンチャ半島（リンウン寺）」、「ホイアン」となります。初めてのダナン旅行者であれば、このエリアが観光の中心となることは間違いありませんので、モデルコースをなぞることで、帰国後に「あそこ行くの見逃した」と後悔することはないでしょう。

しかし、他にも「五行山（マーブルマウンテン）」や「ミーケービーチ周辺散策」もおすすめ観光となります。特にミーケービーチ周辺は年々お店が増えているので、カフェやレストランで小休止しながら半日ほど歩くのもおすすめできるようになりました。

次のダナン旅行で理想のカップル・モデルコースを体験してみて

ダナンには他にもたくさんの観光スポットがありますし、今回のモデルコースに逆らって日中からホイアンに行くのも1つの手。しかし、初めてのダナン＆ホイアン旅行でカップルで仲良く思い出作り、と考えるならば、ここで紹介したモデルコースに沿ってみてはいかがでしょうか。

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Writer／この記事を書いた人

古川 悠紀
トラベルライター

大学卒業後、日本で販売店営業、外資（米国）メーカー勤務を経て2011年にベトナムのホーチミンに移住。トラベルライターとして東南アジア各国を周遊・居住し旅行生活経済の記事を請け負う。実績にAll About、阪急交通社、自著「ベトナムとビジネスをするための鉄則 55」、寄稿「トリコガイドベトナム（アルク出版）」、「複住スタイル（英和出版）」、下川裕治著/編に記事の寄稿等がある。