ベトナム・ホイアンの「ランタン祭り」で幻想的な夜を過ごす。2021年の予定も紹介

ベトナム中部にある世界遺産「ホイアン」。ホイアンでは毎月旧暦の14日に「ランタン祭り」と呼ばれる観光客に人気のお祭りがあります。通常の夜のホイアンの夜とはちょっと違う風景と時間に出会えます。今回はランタン祭りの魅力や2021年の日程をご案内します。

ベトナムの世界遺産ホイアン旧市街を歩く。観光や楽しみ方をすべてご案内!
ベトナムの中部世界遺産「ホイアン」は、17世紀に交易で栄え、1999年に旧市街がユネスコ世界遺産に登録。現在では中部旅行者のほとんどが行く人気の観光地となっています。今回は世界遺産に指定されたベトナムのホイアン旧市街をご案内します。初めてのベトナム旅行者は是非参考にしてください。
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目次

    ホイアンまでの行き方・アクセス方法

    ホイアンまでの行き方・アクセス方法

    ホイアンは中部の人気の観光地ですが、ホイアンには実は空港はありません。そのため、ホイアンはダナン国際空港からタクシーで行くこととなります。ホイアン旅行者はダナンのホテルに滞在する傾向にあるため、ダナンの高級ホテルであれば、ホイアン行きのシャトルバスが出ていることもあります。

    ちなみに、ダナン国際空港からホイアンまではタクシーでおよそ40分。料金は50万ドン(2500円)前後となります。夜になると割り増し運賃で50~70万ドン前後かかりますのでご注意ください。

    ホイアンのランタン祭りは毎月1回開催

    ランタン祭りの様子
    メインストリートのチャンフー通り

    1999年に世界遺産に登録されたホイアン旧市街。17世紀に繁栄を迎えた交易の町で、これまで何度か建物は修復されましたが、見た目はほとんどが当時のままを維持しているから驚きです。昼も夜も情緒ある風景が広がる古き良き町並み。このホイアン旧市街では、毎月旧暦の14日に「ランタン祭り」が開催されます。満月の日に開催することから、「フルムーン・フェスティバル」とも呼ばれています。

    ホイアン「ランタン祭り」の開催場所

    ホイアンのランタン祭りの様子

    ホイアンランタン祭りの開催される場所は、世界遺産に指定されているホイアン歴史保護地区です。日本橋を中心として東に延びるチャンフー通りと、並行して走るグエンタイホック通り、トゥボン川沿いを走るバクダン通りが目抜き通りとなります。その他は縦に延びるレロイ通りとチャンフー通りも一部がランタン祭りの会場となっています。

    ホイアンの中でも「ランタン祭りじゃない」場所も覚えておこう

    ハイバーチュン通りの北部、レロイ通りの北部は歴史保護地区ではないので、ランタン祭りじゃない場所となります。また、バクダン通りに架かるアンホイ橋を渡った先のナイトマーケットが広がるエリアも、実は世界遺産からは外れているのでランタン祭りじゃありません。

    日本ともゆかりのあるホイアンのランタン祭りの歴史

    ランタン祭りの町角
    いたるところにランタンが装飾されている

    17世紀のホイアンは国際的な貿易の拠点でした。そのため、日本をはじめ世界中のさまざまな国からの商人たちが訪れていました。江戸時代には日本も朱印船を派遣していて、ランタンはそのときの交易品としてホイアンに伝わったとされる説が有力。

    ただし、ランタン祭りがいつからはじまり、どのように根付いたのかなど、まだまだ知られていないこともあります。一節にはランタン祭りの前身にあたるユニコーンフェスティバルなるものがあり、それが現在のランタン祭りとなったという説もあります。

    ホイアンのランタン祭りの開始時間

    ランタン祭りの最中の写真

    ホイアンランタン祭りの開始時間は、およそ18時から19時ごろ。その時間帯になると、通り沿いの店が続々と照明をおとしていきます。保護地区の管理人も車で回り、店に明かりを落とすよう指示を出す様子も見られるようになります。

    このランタン祭りでは、原則人工的な明かりは使用せず、ランタンもしくはろうそくの明かりが認められています(とはいってもお店の中には蛍光灯を付けているところもありますが)。カラフルなランタンとろうそくの小さな明かりが町を灯しはじめたら、静かにランタン祭りのスタートです。

    ホイアン「ランタン祭り」の過ごし方

    ホイアン「ランタン祭り」の過ごし方

    ホイアン「ランタン祭り」の過ごし方は、まず基本となるのが町歩き。ランタン祭り開催場所の歴史保護地区をただただ歩いてみましょう。美しいランタンの明かりにうっとりしたり、小さな光で営業している雑貨店に入ってお土産雑貨を物色するのも楽しみです。

    博物館や寺院は18時までに閉館し、カフェやレストランは22時頃まで楽しめます。また、通りのかどっこには決まって屋台も出ているので、屋台グルメを楽しむのも忘れずに。

    ランタン祭りではホイアンの名物「灯篭流し」を楽しもう

    ホイアンの日本橋
    ホイアンの日本橋

    バクダン通りと日本橋周辺では、ホイアン名物「灯篭流し」を体験することができます。灯篭流し自体は通常の夜でもできるのですが、「ランタン祭り」の時には、川に浮かべられる灯篭の数が圧倒的に多くなります。

    体験の仕方は簡単で、日本橋周辺には灯篭を売る売り子がたくさん出没しますので、彼らから1個1万ドン程度で買うと、灯篭と鉄棒を渡してくれます。あとは鉄棒の先に灯篭を引っかけて、好きなところで灯篭を川に浮かべるだけ。

    ボートに乗って川を散歩&灯篭も

    ホイアンのトゥボン川
    一人500円くらいで船に乗れる

    また、手漕ぎボートに乗ってトゥボン川を遊覧することもできます。10~20分で10~20万ドンと値段も手ごろ。また、灯篭を買ってボートから流すこともできます。こちらもホイアン旅行の思い出作りにおすすめです。

    ホイアンエリア内ではイベントも催される

    町中ではイベントも催される

    ランタン祭りとなるホイアンの歴史保護エリアを歩いていると、どこからともなく子供たちの合唱が聞こえてきます。ふと旧家を覗くと、ご覧のようにホイアンに伝わる民謡を練習している風景が。

    その他にも川沿いではビンゴ大会や歌手によるミニライブなども開催。ランタン祭りでは、普段のホイアンとは一風変わった雰囲気を感じ取ることができます。

    2021年のホイアン・ランタン祭りのスケジュール

    ホイアンのオープンレストラン

    ホイアンの「ランタン祭り」が開催されるのは旧暦の14日の夜。けれども、日本では旧暦に馴染みがないので、ここでは新暦に直した2020年のスケジュールをご紹介します。

    1月26日、2月25日、3月26日、4月25日、5月25日、6月23日、7月23日、8月21日、9月20日、10月19日、11月18日、12月17日

    ホイアン・ランタン祭りの雨天・延期・中止に関して

    ホイアンのバクダン通り

    ホイアンのランタン祭りは、基本的には雨天決行なのですが、その日の天候や満月の状態によっては日がずれることもあります。また、多少の雨では普通に開催されますが、台風が来ていたり、ちょっと身動きとれないほどの豪雨にあたってしまった場合は、延期、もしくはその月は中止となります。

    当日開催の有無は、旅行会社の現地支店や現地ツアーガイドに問い合わせおくといいでしょう。

    ダナン、ホイアン、フエのベストシーズンと気候・天気・服装
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    ホイアン「ランタン祭り」を楽しむさいの注意点

    バクダン通りの屋台通り
    バクダン通りの屋台通り

    ホイアンのランタン祭りが開催される夜は、普段よりも大勢の観光客でにぎわうことになります。特に灯篭流しが行われる日本橋付近は、日本の縁日のような人込みです。観光客を狙ったスリも多発しますので、財布はバックポケットに入れずに、バッグの奥に入れたり、大金はホテルに預けておくなどしましょう。

    ベトナムの夜のリゾートホイアン「ランタン祭り」へ行こう

    バクダン通り

    まるで時間が止まったような幻想的な雰囲気を楽しめる、ホイアンの「ランタン祭り」。ホテルはダナンという方も、夜はホイアンに繰り出してみてください。きっと「行ってよかった」、「ダナン旅行で一番の思い出」となることでしょう。

    観光情報

    ランタン祭り Full Moon Festival
    住所:ホイアン旧市街
    営業時間:18:30~23:00