ハノイ観光の王道!世界遺産「チャンアン複合景観」の現地ツアーと行き方をご案内

ベトナムのハノイ旅行者にとっての定番の観光地の1つであるニンビン省の「チャンアン複合景観」。現地オプショナルツアーに参加すれば、日帰りで世界遺産を楽しむことができます。そこで、今回はチャンアン複合景観の概要や現地ツアーの内容をまとめてみました。
ハノイ旅行者鉄板!ベトナム最大規模の世界遺産「チャンアン複合景観」

ニンビン省にあるチャンアン複合景観は、ハロン湾に並ぶベトナム最大の世界遺産として注目されています。とはいえ、チャンアン複合景観が世界遺産に登録されたのは2014年となるので、観光地としての歴史はまだまだ浅いです。
しかし、チャンアン複合景観が世界遺産に登録されて以降、知名度が急上昇し、ハロン湾よりも1時間以上距離が近いチャンアン及びニンビン省観光が昨今は非常に盛んとなっています。各旅行会社も年々ニンビン省行きのツアーを増やしている状況となっています。
自力で行くことも可能!ハノイからニンビン省及びチャンアン複合景観までの行き方

チャンアンのあるニンビン省は、ハノイ市街から車でおよそ2時間の距離です。ニンビン省内からチャンアンまでは15分程度で、さらにチャンアン周辺の観光地はすべて車で10分圏内。
一昔前までは3時間以上かかっていたのですが、近年はインフラの発達に加え、高速道路も開通されたので、大幅に時間が短縮されました。ちなみにハロン湾まではハノイから車でおよそ3時間半の道のりとなります。チャンアン複合景観とハロン湾の間では往復で3時間の差があるので、昨今ではハロン湾ではなくチャンアンの現地ツアーを選ぶ人が増えてきた印象です。
ハノイから行く観光地。チャンアンのある「ニンビン省」の概要

世界遺産に登録されたチャンアンは、ハノイから2時間南下したニンビン省の中にある1つのエリアとなります。チャンアンと周辺地域は年々自治体が力を上げて観光地化に取り組んでいます。
ニンビン省観光では、ボートクルーズが楽しめるチャンアンとタムコック、ヴァンロン自然保護区がメインの観光スポットとなり、その他、古都と呼ばれるホアルー(皇帝の廟)、山中の祠ビックドン、崖の頂上にある祠ハンムアなども外国人旅行者に人気があります。ただし、上記の内、世界遺産に登録されているのは、チャンアンとホアルーの2箇所となります。
ハノイ旅行者が迷いがち!チャンアンとハロン湾の違い

ハノイ旅行者にとって、いままではハロン湾が郊外現地ツアーの王道でしたが、チャンアン複合景観がガイドブックなどで紹介されるようになってからは、「ハロン湾とチャンアンどっちに行けばいいか迷ってしまう」という人が多く見受けられます。
実はチャンアンもハロン湾も同じカルスト台地で形成された湾となります。何億年もの歳月を経てできた湾内には、大小数百の奇岩や大山、鍾乳洞があり、ハロン湾もチャンアンも同じ生い立ちということができます。
よってチャンアンもハロン湾も、見渡せる光景にそれほどの違いはありません。一番大きな違いは、「チャンアンはボートツアー、ハロン湾は客船によるクルージングツアー」という点です。ロマンティックな時間に浸りたかったり、1泊2日の船上泊を希望するならハロン湾。日帰りで大自然にとっぷりと浸かりたいならチャンアンといったところでしょうか。
よくある質問!チャンアン複合景観とタムコックの違い

ニンビン省にはチャンアンとタムコックが2大ボートツアーを楽しめるスポットとして知られています。お互いの距離も10分程度と近く、どちらも眺める風景も同じとなります。
しかし、タムコックは世界遺産からは外れているので、地元民が湾内で網漁をしている様子や、ボートで物を売る行商人の姿も見ることができ、ローカルな時間をたっぷりと満喫することができます。ボートに乗る所要時間はチャンアンと同じでおよそ2時間程度です。

一方、チャンアンは世界遺産に登録された2014年以降、急ピッチで観光地化が進んだため、ボートツアー中に立ち寄れる寺院の中には、世界遺産に登録されてから作った見世物寺があったり、映画のロケ地として使われた現場見学などがあり、大自然と人工の観光スポットと両方を楽しむことができます。
辺りの風景にそれほどの違いはありませんが、チャンアンの方がダイナミックで大きな山々を見渡すことができます。
ハノイ発日帰り世界遺産の旅「チャンアン」行き現地ツアー

日本の旅行会社や現地旅行会社でも最近はチャンアン行きの現地ツアーが多くなってきました。ただし、どの旅行会社も内容はほぼ同じで、おおよそ下記がツアー内容となります。
定番ツアーの組み合わせ
- チャンアン+ホアルー
- タムコック+ホアルー
- チャンアン+バイディン寺
- チャンアン+ハンムア
- ヴァンロン自然保護区+ホアルー
大人気!ハノイ発「チャンアン+ホアルー」現地ツアーの概要
日本の旅行会社で最も取扱い数が多いのは、「チャンアン+ホアルー」の世界遺産ツアーです。ホアルーはベトナムが中国から独立して最初に遷都した王朝があった場所で、現在は皇帝と夫人の廟(お墓)を見学できます。周辺は草原にもなっており、水牛が草を食んでいたりと、のどかな田舎風景を目の当たりにすることができる落ち着いた観光地となります。
ちなみにチャンアン複合景観にはホアルーも含まれているので、こちらも世界遺産となります。ホアルーはタムコックツアーにも組み合わされているので、ニンビン省観光を狙っているハノイ旅行者は、「チャンアン+ホアルー」か「タムコック+ホアルー」のいずれかを選択するのが一般的となります。
ハノイ発「チャンアン複合景観+ホアルー」の現地オプショナルツアーはこちら!
ハノイ発「タムコック+ホアルー」の現地オプショナルツアーはこちら!
ハノイ発チャンアン行き現地ツアー所要時間

チャンアンの日帰りツアーの所要時間は、およそ8~10時間程度。往復の移動時間で4時間以上かかるので、現地で観光できる時間は4~6時間程度となります。その内、チャンアンのボートツアーが2時間強となり、1時間のランチタイムが用意されています。
ツアーが終わり、ハノイに帰ってくるのは18~20時頃なので、ハノイ市街に戻ってきて解散したのち、週末であれば旧市街ナイトマーケットに参加。それ以外ならば水上人形劇鑑賞やちょっと贅沢なレストランでディナーを楽しんで1日を締めくくるのはいかがでしょうか。
ハノイから行く世界遺産チャンアンの現地ツアーを楽しむための注意点

上述した通り、チャンアンのボートツアーは2時間あります。そのため、服装に注意が必要です。11月から2月はハノイは秋冬の季節なので、長袖だけではなく、ジャケットやコートも持参するといいでしょう。間違っても半袖短パンで来たら駄目です。
ただし、その日の天気によっては汗ばむほど気温が上がるので、そういったときは長袖やカーディガンなど、半袖の上から羽織れるものを持っていくといいでしょう。

また、3月から10月は蒸し暑い日が続くので夏服でかまいませんが、UVカットクリームを塗ったり、ストールを羽織って日焼けを防ぐ対策が必要です。また、ボートツアーでは1隻に4人が乗ります。前列が日傘をさしてしまうと、後列の乗客が前方の風景を見ることができなくなってしまうので、日傘ではなく帽子をかぶるようにしましょう。雨のときはポンチョを着ることになりますが、これはツアーガイドが用意してくれるはずです。