ハノイ発日帰りで行ける「タムコック」!現地ツアーや観光情報を解説!

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ベトナムのハノイから日帰りで行ける、ニンビン省の「タムコック」。大自然に囲まれたボートツアーが人気です。今回はタムコックの現地情報、及び現地ツアーに参加したときの雰囲気や乾燥などをすべてご案内します。

ハノイ「チャンアン複合景観」現地ツアー紹介&観光の楽しみ方
ベトナムのハノイ旅行者にとっての定番の観光地の1つであるニンビン省の「チャンアン複合景観」。現地オプショナルツアーに参加すれば、日帰りで世界遺産を楽しむことができます。そこで、今回はチャンアン複合景観の概要や現地ツアーの内容をまとめてみました。
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目次

    ハノイ旅行者に近年人気急上昇のニンビン省観光

    近年人気急上昇のニンビン省観光

    ハノイから日帰りで行ける大自然景勝地といえば、言わずもがなハロン湾がその代表です。しかし、近年日本人旅行者の間で知名度が上がっているのが、こちらのニンビン省です。

    ニンビン省の象徴的観光地は世界遺産「チャンアン複合景観」となりますが、それ以外にも多くの観光スポットがあり、いずれも旅行者に高い人気を誇ります。ハロン湾は豪華客船でクルージングをする一方で、チャンアンや今回紹介するタムコックは、手漕ぎボートによる遊覧という違いがありますが、辺りに広がる光景はハロン湾もタムコックも変わりありません。

    ハロン湾とタムコックは歴史が同じ!

    実は、ハロン湾とニンビン省のタムコック及びチャンアンは。遡れば同じ形成の歴史となります。両エリアは2億年以上の歴史が育んだ石灰岩で形成されたカルスト台地で、雨風に大地が浸食され、長い年月をかけて山々や鍾乳洞、湖、湾などが形成されていきます。そして、やがてカルスト台地が沈没して海に沈んだのがハロン湾。逆に水が引き、隆起して大地となったのがニンビン省となります。

    そのため、同じカルスト台地であり、ほぼ同じ歴史の長さを持っているハロン湾とタムコックで見られる景色もまた似通ったものとなるのです。

    ハノイ旅行者でハロン湾よりタムコック行きの現地ツアーを選ぶ人急増の背景

    ハノイ旅行者でハロン湾よりタムコック行きの現地ツアーを選ぶ人急増の背景

    従来まではハノイ旅行者のほとんどが足を運ぶ郊外ツアーと言えば、問答無用でハロン湾でした。しかし、昨今は出来上がった観光地よりも、手付かずの大自然が広がるタムコック行きの現地ツアーに参加する観光客も大分増えてきました。

    ハノイ市街からハロン湾まではおよそ3時間から3時間半かかりますが、タムコックのあるニンビン省までは2時間で行ける距離的な魅力もあります。それだけ現地で楽しめる時間が多いので、効率やコスパを重視するハノイ旅行者の中には、タムコックを選択する人も多いようです。

    ハノイ旅行者を虜にするタムコックの現地ツアーの魅力

    タムコックのボートツアー

    タムコックはチャンアンと同じ手漕ぎボートで湾内を周遊することができます。チャンアンの方が大きな山々の間を縫うため、迫力はあるかもしれませんが、世界遺産のため人工的に開発された部位も見受けられます。

    チャンアンではボートクルーズの道中に、随所に建つ仏教寺院を見学することができるのですが、実はそれらは世界遺産に登録されてから作られた観光スポットとなり、自然遺産としてはちょっと首をひねる部分があります。

    一方、タムコックは世界遺産からは外れるので、人工物のない昔ながらの風景が広がります。雑誌などでよく見る足でオールを漕ぐのは、ここニンビン省の古くからある彼らの習慣なのですが、チャンアンは自治体がしっかりと管理しているため、足でオールを漕ぐことは禁止。いまではタムコックのみで見られる風景となります。

    薄暗い洞穴

    ボートで遊覧の道中にはご覧のような洞穴をくぐるアトラクションのような風景も楽しめます。雨季の時期は水位が高いので、洞穴が水に沈んでいる場合があります。

    洞穴をくぐった先は、薄闇に覆われたひんやりとした空間が広がり、数千年、数万年の歳月をかけてできた鍾乳石などを見ることができます。

    現地ツアーの醍醐味。タムコックで暮らす人々の生活風景を見る

    湾内で網漁をしている風景や、物を売る行商の姿を見ることができるのもタムコックならではの風景。チャンアンは保護地区に指定されているので、湾内に現地人はいなく、タムコックと比べるとアトラクションチックとなります。

    タムコック周辺の風景

    ちなみにタムコック周辺は、観光客向けの店が並ぶエリアがあります。現地ツアーに参加するのではなく、自力で足を運びニンビン省に滞在するのは、欧米人バックパッカーが大半となりますが、東南アジアらしいホテルやオープンカフェ、大衆食堂なども並んでいて雰囲気はまさに南国です。

    ハノイ発タムコック行きの現地ツアーの選び方

    ハノイ発タムコック行きの人気現地ツアー
    行商からビールやジュースを買うことができる

    ハノイ発タムコック行きの現地ツアーは、どこの日系旅行会社も催行しています。日系であれば日本にいるうちに予約することもできますし、英語ツアーでもいいなら現地ツアーデスクをあたってみるのもいいでしょう。ただし、タムコック行きはチャンアンほど人気がなく、最少催行人数も多い場合があるので、「明日行きたい」という要望には応えられない可能性もあります。

    1.ハノイ旅行者の大定番!「タムコック+ホアルー」現地ツアー

    1.大定番!タムコック+ホアルー

    ホアルーは中国から独立してからの初めての王朝。エリアとしてはチャンアン複合景観に含まれているため、ホアルーは世界遺産となります。

    初代皇帝やその夫人のお墓があったり、また傍には美しい草原が広がり、水牛と一緒に写真を撮ったりもでます。メインはタムコックのボートトリップなので、ホアルーはその骨休みとしてリラックスできる観光地となります。

    【予約可】ハノイ発「タムコック+ホアルー」大自然ボートツアー
    ベトナムのハノイ発「世界遺産「タムコック+ホアルー」大自然ボートツアー」の1日現地オプショナルツアー。昔から変わらない自然世界の中で、野鳥の鳴き声を聴きながらゆっくりと手漕ぎボートの遊覧を満喫することができます。是非当ページからご予約下さい。
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    2.タムコックじゃないけれどニンビン省の大自然を満喫!「ヴァンロン自然保護区&ホアルー」現地ツアー

    2.タムコックじゃないけれどニンビン省の大自然を満喫!「ヴァンロン自然保護区&ホアルー」現地ツアー

    タムコックには行きませんが、同じくニンビン省行きの現地ツアーとなります。ニンビン省には東南アジアでも稀な湿地複合体を形成していて、そこに広がる広大な陸地と沼地のエリアがヴァンロン自然保護区となります。世界中でもここにしか生息していない絶滅危惧種の猿を含む動植物が数百種に渡り生息している国立公園となります。

    こちらの現地ツアーでは、ヴァンロン自然保護区内にて竹で作られたバンブーボート(手漕ぎボート)に乗って周辺をのんびりと遊覧することができます。その他にも水牛乗り体験などイベントも盛りだくさんです。

    3.トレッキングで絶景を!「タムコック+ハンムア」現地ツアー

    2.トレッキングで絶景を!タムコック+ハンムア
    この石段をひたすら上る

    こちらは体力ある人限定。筆者が行ったときは、途中でツアーガイドがリタイアしました(笑) ハンムアと呼ばれるお寺は龍をイメージした急勾配の石段を上がった先にあり、そこから眺められる景色はポストカードにもなっている絶景。タムコックを見たわすことができ、その風景はまさに山水画。ただしご覧の石段を30分ほどかけて上る必要があります。

    ただし、こちらの現地ツアーは日系旅行会社はほとんど取り扱いがない様子。どうしても参加を希望の方は、現地のツアーデスクに足を運び、英語ツアーで申し込むといいでしょう。

    4.仏教好きは是非!「タムコック+バイディン寺」現地ツアー

    3.仏教好きは是非!タムコック+バイディン寺

    アジア最大級の敷地を持つ仏教寺院「バイディン寺」。500体以上の仏像が安置されているほか、本堂には黄金の大仏も見ることができます。旧正月にはニンビン省に暮らす大勢のベトナム人が参拝に訪れるほど。意外と満足度が高いです。

    こちらもハンムアと同様、参加するなら英語ツアーとなります。

    ハノイ旅行で王道の現地ツアーに!ニンビン省のタムコックに行こう!

    今回ご紹介したように、ニンビン省のタムコック行き現地ツアーの魅力は、ローカルなに大自然に触れることができることです。ハロン湾で見学できるのは湾内のみであり、周辺の町並みを散策することができません。そのため、最近ではチャンアンもしくはタムコックのいずれかは選ぶハノイ旅行者が増えてきています。もし、ニンビン省観光の中でも、ありのままの大自然とそこに暮らす人々を見学したいならば、チャンアンよりもここでご案内したタムコックを選んでみてはいかがでしょうか。

    【予約可】ハノイ発「タムコック+ホアルー」大自然ボートツアー
    ベトナムのハノイ発「世界遺産「タムコック+ホアルー」大自然ボートツアー」の1日現地オプショナルツアー。昔から変わらない自然世界の中で、野鳥の鳴き声を聴きながらゆっくりと手漕ぎボートの遊覧を満喫することができます。是非当ページからご予約下さい。
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    Writer/この記事を書いた人

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    古川 悠紀
    トラベルライター

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    大学卒業後、日本で販売店営業、外資(米国)メーカー勤務を経て2011年にベトナムのホーチミンに移住。トラベルライターとして東南アジア各国を周遊・居住し旅行生活経済の記事を請け負う。実績にAll About、阪急交通社、自著「ベトナムとビジネスをするための鉄則 55」、寄稿「トリコガイドベトナム(アルク出版)」、「複住スタイル(英和出版)」、下川裕治著/編に記事の寄稿等がある。