旅行者に絶対おすすめできる!ハノイから行ける郊外の観光エリア

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ベトナムの首都ハノイは政治の町と言われていますが、観光としても見どころは満載です。もちろん、市内にも数多くの観光スポットがありますが、ハノイを拠点として、ちょっと足を延ばして行ってみてほしい郊外の観光エリアもあります。

そこで、ここでは旅行者におすすめのハノイ郊外の観光エリアをご案内します。ベトナム屈指の景勝地でもある世界遺産「ハロン湾」も、この郊外エリアの1つですよ。

目次

    半日観光で楽しめる!伝統の陶器をお土産に。「バッチャン村」

    半日観光で楽しめる!伝統の陶器をお土産に。「バッチャン村」

    「バッチャン村」は、ハノイ市街から南東約13kmのホン川(紅河)沿いにある陶磁器で有名な村。15世紀ごろから陶磁器作りがはじまり、今では約100軒もの工場が軒を連ねています。現在、村の人口は5000人くらいで、その90%以上の村人が何かしらの陶磁器作りに従事しているとのこと。

    バッチャン村の町並み
    バッチャン村の町並み

    もともとは白地に青の陶磁器が多かったのですが、最近では、海外からの観光客の増加に伴って、色とりどりの陶磁器が作られるようになりました。

    この村の陶磁器は、16世紀ごろから日本との関わりを持っていました。当時から日本に輸出されていたのです。それらは多くの茶人たちによって愛用されてきたといわれ、有名どころでは戦国時代に活躍した千利休もその一人。日本人の注文でトンボをモチーフにデザインされていた絵柄は、現在でも数多く生産されています。

    体験ツアーも催行している
    体験ツアーも催行している

    「バッチャン村」へのツアーも多くあるのですが、ハノイ旧市街北側のロンビエンバスターミナルから47番のバスで簡単に足を運ぶことも可能です。終点付近に「バッチャン焼き物市場」があります。バスの本数も多く、料金もリーズナブル。所要時間は約40分くらいです。

    少数民族と交流を。「ラオカイ省のサパ」

    少数民族と交流を。「ラオカイ省のサパ」

    ハノイ郊外にある「サパ」は、ベトナムのラオカイ省サパ県に属している山岳地帯。中国との国境にほど近いところにあり、標高は1600m。温暖で夏でも過ごしやすいのですが、雨が多く、冬は寒くて霧が多い気候が特徴的。数年前にサパで初めて雪が降ったとニュースが報道されたことがあります。

    サパの町並み
    サパの町並み

    この町は、モン族やザオ族、タイ族などの少数民族が数多く暮しているのが最大の特色です。また、棚田や峡谷などの景観が美しい場所でもあるため、世界中からたくさんの観光客が訪れる人気の観光エリア。トレッキングの名所でもあります。

    サパに暮らす少数民族
    サパに暮らす少数民族

    少数民族の色とりどりの刺繍が入った、かわいい雑貨などを手にいれることもできます。

    ハノイ郊外のおすすめ観光エリア「ニンビン省」

    ハノイ郊外のおすすめ観光エリア「ニンビン省」

    「ニンビン省」は、ベトナム北部の紅河デルタ地帯に位置しているエリア。ハノイの南から約92km地点。タクシーでおよそ2時間ほど走った場所にあります。ニンビン省の海岸は、ユネスコの生物保護区。10世紀、丁朝時代に古代ベトナムの都が置かれていた場所でもあります。

    古都ホアルー
    古都ホアルー

    数多くの美しい景観があるのが、この「ニンビン省」の特徴です。ベトナム最初の首都「ホアルー」や、世界最大の仏教寺院、廟など、10世紀ごろに建てられた歴史的遺産がたくさんあるのも魅力のひとつです。

    タムコック
    タムコック

    ほかにも、「タムコック・ビックドン観光地区」は「陸のハロン湾」とも呼ばれていて、数多くの美しい洞窟があるエリア。また、「チャンアン生態観光地区」や「バンロン自然保護区」、「クックフォン国立公園」には、とても豊かな自然が広がっています。

    世界遺産チャンアン
    世界遺産チャンアン

    世界遺産の「チャンアン」はハロン湾の兄弟(地形や景観が似ているため)といわれ、圧倒的なスケールの自然をボートに乗って目の当たりにすることができます。

    一生に一度は見たい風景がそこにある。「ハロン湾」

    一生に一度は見たい風景がそこにある。「ハロン湾」

    ベトナム国内最大級のスケールを感じることができる観光エリアといえるのは、なんといっても「ハロン湾」です。ベトナムで一番最初に世界遺産として登録されました。湾内には大小3000もの奇岩や島々、洞窟が存在しています。「海の桂林」とも呼ばれている景勝地。

    美しい夕日を眺めることができる
    美しい夕日を眺めることができる

    1994年、ユネスコの世界自然遺産に指定されました。「ハロン」という地名は「龍が降り立った場所」という意味を持っています。まるで巨大な彫刻作品のような景観は、太陽の位置によって変化し、雨や霧などによっても、違った趣のある雰囲気を醸しだしてくれます。

    ハロン湾と客船

    その景観は圧巻のひとこと。ベトナム随一の景勝地として、一度は足を運んでおきたい人気の観光エリアとなっています。ちなみに、大型客船による船上泊も人気です。甲板でディナーやヨガを楽しんだり、早朝の霧がかかったハロン湾はないよりも幻想的です。

    非現実的な時間を体験しに、郊外の観光エリアに行こう!

    非現実的な時間を体験しに、郊外の観光エリアに行こう!

    今回はハノイ郊外の観光エリアをお届けしました。ここで挙げた内、バッチャン村は半日、ニンビン省とハロン湾は1日観光となります。サパは現在ノンストップバスで行くことができるようになりましたが、それでも日帰りでは難しいため、最低1泊からの観光と考えておいてください。

    ハノイを訪れるさいには、是非郊外にも足をのばしてみてください。きっと忘れられない思い出になるかと思います。

    Writer/この記事を書いた人

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    古川 悠紀
    トラベルライター

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    大学卒業後、日本で販売店営業、外資(米国)メーカー勤務を経て2011年にベトナムのホーチミンに移住。トラベルライターとして東南アジア各国を周遊・居住し旅行生活経済の記事を請け負う。実績にAll About、阪急交通社、自著「ベトナムとビジネスをするための鉄則 55」、寄稿「トリコガイドベトナム(アルク出版)」、「複住スタイル(英和出版)」、下川裕治著/編に記事の寄稿等がある。