ハノイ観光の中心「ホアンキエム湖」完全攻略ガイド!

Top Image
Image 1
Image 2
Image 3
Image 4

ハノイ旅行にける中心的な存在となる「ホアンキエム湖」。地元の人びとの生活の場でもあり、その日常を垣間見ることができる美しい湖です。

また、ホアンキエム湖の湖上に浮かぶ祠には大亀の伝説が残っていたり、ベトナムの歴史にとって重要な意味を持つ観光スポットでもあります。ここでは、ホアンキエム湖の魅力や現地の歩き方を詳しくご案内いたします。

目次

    ホアンキエム湖は地元の生活に密着したハノイ観光の拠点

    ホアンキエム湖の散歩道
    ホアンキエム湖の散歩道

    「ホアンキエム湖」は、ハノイに暮らす人びとの生活に密着した憩いの場所。観光のスタート地点として、旅行者にとっても欠かせない観光スポットとなっています。また、街の喧騒から少し離れてゆったりと過ごせるので、観光での一休みにも便利な場所でもあります。

    ホアンキエム湖の昼間の様子
    ホアンキエム湖の昼間の様子

    周囲の長さは約1.8kmと比較的こじんまりとしていて、徒歩でも1時間あれば一周できるくらいのサイズ感です。朝に散歩してみると、ここでダンスや太極拳を楽しむ人びとの姿を見ることができます。

    ホアンキエム湖のブライダルフォトの風景
    ホアンキエム湖のブライダルフォトの風景

    昼にはベンチに座っておしゃべりを楽しんでいたり、夕方には多くの人びとがジョギングを楽しんでいたり。また、夜には恋人たちのコミュニケーションの場所にもなっています。

    ベトナムらしい素朴な時間が流れる
    ベトナムらしい素朴な時間が流れる

    ホアンキエム湖は昔、紅河が何度も氾濫を繰り返していた頃にできた湖。そのため、かつては紅河とも繋がっていました。もともとは「緑水湖」と呼ばれていましたが、のちに湖は2つに分かれて、ひとつが「ホアンキエム湖」、もうひとつは「水軍湖」に。過去には、「水軍湖」にベトナム海軍の訓練場が置かれていましたが、現在では埋め立てられています。

    ハノイのホアンキエム湖から旧市街ナイトマーケットまでは徒歩圏内!

    ハノイのホアンキエム湖から旧市街ナイトマーケットまでは徒歩圏内!

    ハノイ旧市街では毎週金曜から日曜の3日間にてナイトマーケットが開催されます。ナイトマーケットの開催場所はホアンキエム湖北部噴水広場から旧市街に入ってすぐのハンダオ通り(Hang Dao)からはじまります。日本人に人気のホテル「アプリコット」からナイトマーケットまでは徒歩約8分と近いです。

    ハノイ旅行の王道!週末限定のナイトマーケット(旧市街)へ行こう
    ハノイの旧市街では毎週金曜から日曜にかけて、週末限定のナイトマーケットが開催されます。現地人と旅行者が大勢入り乱れる人気のナイトスポットとなるので、旅行者はマストで足を運んでみてください。
    詳細を見る

    ホアンキエム湖周辺のおすすめホテルを紹介!(完全筆者の感想です)

    ホアンキエム湖周辺のおすすめホテルを紹介!(完全筆者の感想です)

    初めてハノイに訪れる日本人旅行者は、観光に便利な中心地に滞在を希望することから、多くの人がホアンキエム湖周辺に位置するホテルに宿泊します。インターコンチネンタルやシェラトン、パンパシフィックといった有名ホテルはハノイ市内北部のタイ湖に所在を置いているのですが、タイ湖から旧市街やホアンキエム湖まではタクシーが必要となるので、アクセスは良くありません。

    そこで、以下ではホアンキエム湖周辺で宿泊するなら、おすすめしたいホテルを筆者独自の感想に基づいて紹介します!

    ハノイ旅行者向けおすすめ宿泊エリア情報はこちら!

    ハノイ旅行でホテル選び。おすすめエリアとメリット&デメリット
    初めてのベトナムハノイ旅行では、地理感覚が分からないままホテルを決めてはいけません。ハノイの観光スポットは広域に散らばっているため、拠点となるホテル選びが非常に重要。今回はハノイ旅行でおすすめのホテルエリアと、各地のメリットデメリットをご紹介。
    詳細を見る

    アプリコットホテル|ホアンキエム湖を一望できる屋外プールが魅力

    ⒸAPRICOT
    ⒸAPRICOT

    ハノイのホアンキエム湖南西部に位置する「アプリコット(APRICOT)」は、古きギリシャとローマのデザインを取り入れた5つ星のラグジュアリーホテルです。屋上にホアンキエム湖を一望できる広々とした屋外プールと、ルーフトップバー「ONE36 BAR」が営業しています。滞在の拠点にはもってこいなので、若年層からお年寄りまでおすすめできるハノイのホテルとなります。

    アプリコットホテル
    Apricot Hotel
    住所:136 Hang Trong St. Dist. Hoan Kiem. Ha Noi
    連絡先:024 3828 9595
    公式HP:https://apricothotels.com/

    ソフィテル ハノイ|市民劇場近くに建つ世界最高ブランド

    ⒸHOTEL SOFITEL LEGEND METROPOLE HANOI
    ⒸHOTEL SOFITEL LEGEND METROPOLE HANOI

    ホアンキエム湖南方にある市民劇場(オペラハウス)近くに建つ歴史ある5つ星ホテル「ソフィテル レジェンド メトロポール ハノイ ホテル」。ホテルチェーン世界最大手のアコーホテルズの中でも最上級に位置するブランドです。ハノイ市内中心にあるものの、ホテルの敷地に入ると、それを忘れてしまうほどのラグジュアリーな風景と時間を体験できます。1泊4万円前後と値段はかなり高いですが、一生の思い出の1コマを飾るに申し分ないホテルのはずです。

    ソフィテル レジェンド メトロポール ハノイ ホテル
    Sofitel Legend Metropole Hanoi Hotel
    住所:15 Ngo Quyen St. Dist. Hoan Kiem. Ha Noi
    連絡先:024 3826 6919
    公式HP:https://www.sofitel-legend-metropole-hanoi.com/

    ハノイ女子旅で泊まってほしいホテルと市内で人気のスパをご案内!
    ハノイを女子旅で検討している方におすすめしたいホテル&スパ特集。「女子旅」をテーマに、安心と安全、ベトナムらしさをキーワードに日本人女子に人気のホテルとスパをご紹介します。
    詳細を見る

    ハノイのホアンキエム湖沿いのレストランやカフェはおすすめ?注意点も覚えておいて

    ホアンキエム湖沿いのレストランやカフェはおすすめ?注意点も覚えておいて

    ハノイのホアンキエム湖周辺には幾つかのカフェやレストランがありますが、ここでの食事はおすすめできるのでしょうか。

    まず注意してほしいのは「値段」です。ホアンキエム湖は外国人旅行者の拠点となる場所なので、レストランでベトナム料理を食べようものならば、通常の1.5倍以上の値段を覚悟しなければなりません。同じく観光エリアであっても旧市街だとある程度落ち着いた値段のお店が増えてくるので、レストランは旧市街で探すのがおすすめです。どうしてもホアンキエム湖周辺で食べたい場合は、湖北部の噴水広場周辺で探してください。

    また、ホアンキエム湖沿いでお店を探すなら、湖北西部と南部に湖畔カフェがあり、ドリンクやアイスくらいであればそれほど怖がる必要はないでしょう(アイスはワンカップ300~500円)。

    夜のホアンキエム湖は子連れ家族やカップルに大人気!歩行者天国も拡大中

    夜のホアンキエム湖の散歩道
    夜のホアンキエム湖の散歩道

    小さな子連れ家族やカップルは夜のホアンキエム湖を散歩してみてください。夜は湖畔の遊歩道がライトアップされて美観になります。気温も下がって過ごしやすくなるので、ディナーが終わった後に足を運んでみるのがいいでしょう。

    ホアンキエム湖北の噴水
    ホアンキエム湖北の噴水

    カップルはホアンキエム湖北の噴水周辺に行ってみましょう。噴水広場は現地人のカップルのデートスポットとして賑わっています。歩き疲れたら傍に見えるカフェやレストランに入って休憩するのもいいでしょう。また、噴水広場周辺から湖北東部のタンロン水上人形劇場までは歩行者天国となっていて、夜18時~24時は車両の通行が禁止されます。子供も安心して遊ばせることができます。

    シクロに乗ってホアンキエム湖を一周!夜がおすすめ

    ホアンキエム湖の外回りを走るシクロ
    ホアンキエム湖の外回りを走るシクロ

    ホアンキエム湖周辺にはシクロも多数とまって客待ちしています。一昔前までは現地人の一般的な移動手段だったのですが、現在では旅行者くらいしか乗りません。ここのシクロに乗れば、湖をおよそ30分ほどかけて一周することができます。もちろん途中で降りることも可能。料金は約10~15万ドン(500~750円)程度。

    シクロは朝から夜まで簡単に捕まえることができますが、日中は暑いので、気温が落ち着く夜に乗るのがおすすめです。

    ホアンキエム湖の名前の由来にもなった大亀の伝説とは

    ホアンキエム湖の名前の由来にもなった大亀の伝説とは
    湖に建つ祠堂

    ホアンキエム湖に浮かぶ小島に建てられた祠は「亀の塔」と呼ばれています。この塔が建てられた場所には、ホアンキエム湖の名前の由来になったある伝説が残されています。

    15世紀、「明」(当時の中国)と戦いつづけていたベトナム軍。当時のベトナムの王はレー・ロイという人物でした。ある日、ある男が川で釣り上げたという剣をこの王に献上。王がそれを手にして戦いに挑んだところ、悲願の勝利を手にすることができました。

    その後、王が舟にのってホアンキエム湖を遊覧していると、突然、目の前に大きな亀が現れます。そして、剣を神さまに返すことを要求しました。そして、亀は剣をくわえてそのまま湖に沈んでいきました。この王が亀に剣を返したと言われているのが、現在「亀の塔」が建っている場所とのこと。

    ホアンキエム湖の美しい風景に心癒されて
    ホアンキエム湖の美しい風景に心癒されて

    「ホアンキエム」とは、「剣を返す」という意味を持っていて、この伝説が湖の名前の由来となっているのです。実際にホアンキエム湖には大きな亀が生息していて、この「亀の塔」のある小島で日向ぼっこしていたりも。しかし残念なことですが、湖の汚染や環境破壊によって、現在、この大亀は絶滅の危機にあります。

    この湖の宝剣にまつわる伝説は、ハノイの伝統芸能「水上人形劇」で観ることができます。

    ハノイ観光をより満喫。夜のエンタメ「タンロン水上人形劇」
    1日複数回公演している夜のエンタメといえば、「タンロン水上人形劇場」。1000年以上の古い歴史があり、現在ではダナンやホーチミンでも鑑賞できますが、発祥はここハノイ。農村で生まれたベトナムの伝統ある大衆娯楽をお楽しみください。
    詳細を見る

    ホアンキエム湖北部の寺「玉山祠」を見学しよう

    ホアンキエム湖北部の寺「玉山祠」を見学しよう
    玉山祠の大亀

    ホアンキエム湖の北岸にはもうひとつの島があり、そこには18世紀に建てられた「玉山祠」があります。ホアンキエム湖外周の遊歩道と島のあいだには、赤く塗装された木製の「フク橋」が架けられていて、徒歩で渡ることが可能。夜は美しいライトアップがされて、周辺はデートスポットとしてカップルに人気があります。

    玉山祠の桟橋
    玉山祠に行く橋

    この祠には、「文・武・医」の神とされている、文昌帝君、関羽(関聖帝君)、呂祖と、ベトナムの英雄・陳興道が祀られています。14世紀ごろに、小さな寺がここに建てられたのが始まりで、18世紀に、関羽を祀る武廟が建てられました。

    その後、ふたたび寺として修復され、19世紀後半には、文化・教育の中心地にもなり、文学作品の出版センターにもなった場所です。

    ホアンキエム湖から徒歩圏内で行ける観光スポットはココ!

    ホアンキエム湖から徒歩圏内で行ける観光スポットはココ!

    ホアンキエム湖から徒歩圏内で行ける観光スポットは以下となります。ただし、北部噴水エリアから南方の女性博物館などは少し距離があるので、タクシーで行くのが無難です。

    ホアンキエム湖から徒歩で行ける観光スポット

    1. タンロン水上人形劇場
    2. ハノイ大教会
    3. 女性博物館
    4. ホアロー収容所
    5. ホム市場
    6. ハノイ国立歴史博物館
    7. ハノイ旧市街
    ハノイのホアンキエム湖周辺には何がある?徒歩で行ける観光スポット
    ハノイの市内観光はホアンキエム湖を中心にはじまります。ここでは、湖から徒歩で行ける観光スポットをすべてご案内します。タクシー代の節約になりますし、半日から1日ですべて回ることができます。
    詳細を見る

    ハノイのホアンキエム湖を拠点にスケジュールを立てよう!

    今回はハノイ市内中心部であり、観光の心臓部となるホアンキエム湖の攻略ガイドを紹介しました。ホアンキエム湖に滞在・観光する際は、事前にしっかりとスケジュールを立てて、ルートを考えるようにしましょう。

    ハノイ・ホアンキエム湖の観光情報

    ホアンキエム湖/Ho Hoan Kiem
    住所:Le Thai To St. Ha Noi
    アクセス:ハノイ旧市街の南すぐ

    Top Image
    Image 1
    Image 2
    Image 3
    Image 4

    Writer/この記事を書いた人

    著者の写真

    古川 悠紀
    トラベルライター

    FacebookInstagram

    大学卒業後、日本で販売店営業、外資(米国)メーカー勤務を経て2011年にベトナムのホーチミンに移住。トラベルライターとしてベトナムを中心に東南アジアの旅行・生活・経済の記事を請け負う。実績にAll About、阪急交通社、自著「ベトナムとビジネスをするための鉄則 55」、寄稿「トリコガイドベトナム(アルク出版)」、「複住スタイル(英和出版)」、下川裕治著/編に記事の寄稿等がある。