ベトナム人女性の生きる力を感じる!ハノイの「女性博物館」
ハノイ市内の中心にある「女性博物館」は、ベトナムで暮らす女性の生活の様子や、力強い生き様を写真や模型で知ることができる人気の博物館。ハノイ市内に点在する多くの博物館の中でも、特に魅力のある博物館となっています。ここでは、女性博物館の魅力をご案内いたします。
ホアンキエム湖からタクシーで10分
女性博物館はホアンキエム湖南部エリアにある観光スポット。周辺にはホアロー収容所やホム市場、市民劇場(オペラハウス)などがありますので、半日かけてこれらを回るプランを立てるのがおすすめです。
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ハノイでも有数の魅力あふれる博物館
ハノイにある「女性博物館」は、ベトナムの歴史における女性の役割や活躍などを紹介しています。近代的な内観で、落ち着いて見学することができます。
1995年にオープンした、ベトナム婦人会連合に所属している博物館です。2010年に改築され、2012年1月には、ベトナムの民間信仰である聖母堂の展示が加わりました。そのさいに、門もリニューアルされています。
大きな建物のなかで、博物館としての展示スペースは本館の2階から4階まで。現在、およそ2万5千点の資料などが、この博物館に保存されています。
ベトナム人女性たちの歴史が理解できる
女性博物館には、ベトナムの女性たちが家族や子どもを守る姿や生活している様子を写真パネルなどで展示されています。これらを観てまわることで、ベトナムに住む女性たちが、昔からたくましく生きてきた歴史がよく理解できるようになっているのです。
建物の中央分は吹き抜けになっていて広々としています。館内には、働くベトナム女性のシンボルともいえる、カラフルな絵が描かれたノン笠が吊り下げられているのも印象的です。
この「女性博物館」の展示は、3つのセクションで構成されています。
その3つとは、「家庭における女性」「歴史上の女性」「女性のファッション」。それぞれ、儀式や婚姻、出産、家庭生活、伝統的衣装、戦争中の物語などをテーマに、ベトナム語や英語、フランス語でわかりやすく解説されています。
現代の社会問題や少数民族に関する展示も
この「女性博物館」には、現代のベトナム史で重要な意味をもつ戦争や革命時における女性の活躍に関する資料も豊富に展示してあります。
そのほかにも、農場などの生産の場における女性の果たしてきた重要性や必要性なども、映像や人形などを使ってうまく表現していて見ごたえもばっちり。
また、現代の社会問題を取り扱っている点も、この博物館の特徴になっています。たとえば、女性の人身売買問題、路上でてんびん棒を担いでいる女性たち、独身女性、移住問題なども、テーマとして取り扱っているのも興味深いところ。
ベトナム全土で住んでいる53も少数民族の女性に関する展示もあり、それぞれの民族衣装や生活用具などを詳しくなることもできます。ベトナムのすべてが「女性」という観点でまとめられている、素晴らしい博物館となっているのです。
日本人女性と何が違う?価値ある観光名所「女性博物館」に行こう!
ハノイにある、おすすめの観光スポット「女性博物館」。ベトナムの女性が歴史的に果たしてきた役割や現代の社会問題、そして少数民族に関する展示まで。とても見ごたえのある博物館となっています。ここを訪れれば、ベトナムに暮らす女性たちの姿が今までと違って見えてくること間違いなし。是非足を運んでみてください。
観光情報
女性博物館 Bao Tang Phu Nu Viet Nam
住所:36 Ly Thuong Kiet St. Dist. Hoan Kiem. Ha Noi
営業時間:8:00~17:00
アクセス:ホアンキエム湖からタクシーで10分