ベトナム子連れ家族旅行。出国から観光地別の治安・過ごし方
次の海外旅行はベトナムに子連れ家族旅行!を計画している人に向けて、ベトナム国内の人気観光地をはじめ、観光地別の現地の過ごし方や、出入国時の注意点を詳しく解説します。
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ベトナム子連れ家族旅行。スムーズな出入国のポイントと注意点
ベトナムに子連れ家族旅行を計画している人がスムーズな出入国を実現するためのポイントを紹介します。
まず、日本、ベトナムと共に空港のチェックイン時は乳幼児を抱えている&ベビーカーを所有している場合、ビジネスクラスの窓口で優先チェックインを行うことができます。これはLCCのような格安航空会社でも同様です。食事つきのレガシー航空(ANAやJAL、ベトナム航空など)では、前方スペースが広い場所や客室乗務員の待機場がある後方座席に案内してくれます。
筆者は両方体験しましたが、スペースが広い場所は赤ちゃんをその場であやせますし、後方座席では、赤ちゃんが深夜に泣いたとき、客室乗務員の方々が一緒にあやしてくれて大助かりました(by JAL)
現金は一人ベトナム・5000ドル、日本100万円以上は税関申告が必要
日本から持っていく現金ですが、日本出国時に100万円、ベトナム入国時に5000ドル以内であれば無申告でかまいませんが、それ以上の現金を持つ場合は税関申告が必要です。ただし、申告するだけで税金が発生するわけではないのでご安心ください。
帰国の注意点:日本に入国するときに没収対象になるもの
ベトナム旅行が終わり、日本に帰国するさい、日本の空港で抜き打ちで荷物検査があります。日本に持ち込むことができない=没収となります。以下はベトナム国内の観光地では普通にお土産として売っているけれど、日本には持ち込めないものをリスト化します。
- 沈香
ニャチャンでよく見かけますが、正式な輸入許可書が必要です。 - ワニ革製品
ベトナム全国のお土産店で買えますが、ワシントン条約により持ち込むことはできません。 - 牛や豚を原料とした食品
フレーバーであれば問題ありませんが、ビーフジャーキーのような原材料に使われている食品はお菓子であっても持ち込むことはできません。 - 製造ラベルのない身元不明のドライフルーツ
市場で買うドライフルーツは、透明のビニール袋に詰めるだけで、製造ラベルがありません。製造ラベルや成分表示ラベルは、国内で流通&法的に販売許可されている証拠となり、これらのラベルが印字されていない商品に関しては没収される可能性が高いです。
ベトナムの子連れ家族旅行の費用はどのくらい?
ベトナムに子連れで家族旅行を計画する場合、旅費は航空券とホテル宿泊代を除けば1日1万~2万円を目安に予算を組むといいでしょう。
高級ホテルやリゾートホテルに宿泊するのであれば、敷地内に屋外プールやジム、無料サウナ、テニスコート、ビーチなどが充実しているので、半日から1日ホテルで過ごすことができ、大幅に節約できます。その分、翌日に高級スパのコースやレストランでフレンチを体験することもできるでしょう。
ホーチミンやハノイは現地の物価は高めの設定ですが、4つ星や5つ星ホテルの宿泊料金は安く、ダナンやニャチャンといったビーチエリアでは、その逆となります。
ベトナムのビーチリゾートに子連れ家族旅行する注意点:ダナン&ニャチャン
ベトナムのビーチリゾートの中でも中部ダナンはとりわけ日本人に人気の旅先です。昨今は中南部ニャチャンも認知されてきており、南国バカンスができるリゾート地として旅行者数を増やしています。
ダナンやニャチャンといったベトナムのビーチリゾートに小さな子供連れの旅行者が観光する際は、以下の点に注意してください。
海鮮食堂での値段表記の違いとぼったくり
「海鮮食堂で日本人旅行者がシーフード料理を注文したところ、多額の料金が請求された」など時折日本でも報道されていますね。まず、注意してほしいのは、「海鮮は基本的に時価&重さ表記」です。メニューに記載されている値段は、100gもしくは1kg単位の値段となります。例えばメニューに「ロブスタ40万ドン/g」とある場合、これは一皿40万ドンではなく、100g40万ドン(約2,200円)となります。1尾が300gだとすると、120万ドン(約6,600円)請求されることになります。
ベトナムでも海老やカニは高価なので値段には気をつけてください。
スパ&マッサージ店は信頼できるところに予約して
ダナンやニャチャンといったビーチリゾートは、都市部と比較すると、まだまだ観光地としても現地人も未熟です。お金持ちの外国人旅行者を見つけて積極的にぼったくったり、劣悪なサービスを提供するお店も少なくありません。ネット検索やガイドブックなどで日本語で紹介されている信頼できるお店を予約して行くことを強くおすすめします。
ホテルは5つ星のリゾートホテルがおすすめの理由
ダナンは元々ビジネスで来る外国人が多く、ニャチャンは欧米人旅行者がメインだったため、一般の日本人旅行者が満足できるような清潔かつホスピタリティあるホテルはそれほど多くありません。旅費を節約しようと2つ星、3つ星ホテルに泊まる場合、ホテル内の施設やサービス、接客態度、食事などはまったく期待できないので留意してください。
ベトナムのホーチミンに子連れ家族旅行は暇?現地ツアーを利用しよう
ベトナムのホーチミンに訪れる子連れ家族旅行者の中には、「子どもが楽しめる観光スポットがない」、「どこに行けばいいか分からない」と退屈になってしまう人もいます。ホーチミン観光の醍醐味は「スパ・グルメ・買い物」なので、大人向けの観光地かもしれません。また、観光スポットも寺院や博物館、中華街などと、子供が楽しめるところとは少し違います。
そこでおすすめしたいのが「現地オプショナルツアーを積極的に活用する」ことです。
子連れ家族のホーチミン旅行者に人気の現地ツアー
- メコンデルタ蛍観賞ツアー
子供から大人まで一緒に楽しめる幻想的なツアーです。昼のジャングルクルーズは今どきの子供は退屈してしまいます。
→ホーチミン午後発「夜のメコン川ナイトクルーズ&ホタル観賞!」 - サイゴン川ディナークルーズツアー
ディナークルーズ船は複数社があるので、お気に入りの船を選んで予約してください。サンデッキから望める素敵な夜景に船内イベントなど、東南アジアらしい時間をおくることができます。
→ホーチミン発サイゴン川ディナークルーズ船の選び方と種類の比較
ベトナムのハノイに子連れ家族旅行:世界遺産ハロン湾に行こう
ベトナム北部のハノイに子連れで家族旅行を計画している人は、「ハロン湾ツアーに参加」するのが王道です。同じく世界遺産にニンビン省「チャンアン複合景観」がありますが、こちらは手漕ぎボートに2時間乗る遊覧ツアーとなるので、小さな子供は体力的に辛いですし、道中雨が降ってしまうと大変です。
ハロン湾は船内でリラックスして過ごすことができますし、望める景色も日本にはない圧倒的な自然風景です。
ハノイ市内で子供と一緒に楽しむならどこに行く?
ハノイ市内で子供と一緒に楽しめる観光スポットは実はそれほど多くなく、こちらもホーチミンと同様にスパやグルメ、買い物がメインとなってしまいます。ハノイ市内にも世界遺産タンロン城跡がありますが、建物の遺跡となるので、子供が目を光らせる期待はできません。
一方でハノイもホーチミンも料理はおいしく、海外の食べ物に慣れない子供でも十分おいしく楽しめます。また、高級スパではキッズマッサージを用意しているところも増えてきましたし、10歳以上であれば大人と同様のスパが楽しめます。
ベトナムのダナンに子連れ家族旅行ならホテルライフ&ホイアン
ベトナムのビーチリゾート地ダナンに子連れの家族旅行を計画するなら、「リゾートホテルの宿泊」と「ホイアン観光」に注力するのがおすすめです。
ミーケビーチ南方のノンヌオックビーチ沿いには、フラマ。ナマンリトリート、TIA、プルマン、ヴィンパール、ハイアットリージェンシーといった5つ星のリゾートホテルが並ぶエリアがあります。広大な敷地面積にあらゆる施設が整備されています。子供と一緒に楽しめるプールや料理教室、テニスコートなど…。また、ホテルスタッフが子供の面倒を見てくれるキッズクラブがあるホテルでは、子供を預けて大人はスパを楽しむ、なんてことも可能です。
ホイアンの魅力は世界遺産だけじゃない
ホイアンと言えば世界遺産の旧市街ですが、それ以外にも以下のようなスポットがあります。
・アンバンビーチ
・ナイトマーケット
・メモリーショー※スペクタクルショー
・The Dar※ベトナム伝統細工を使ったサーカス
メモリーショーとThe Darはいずれもチケット5000~7000円(座席による)と少々高いですが、その価値はあると言い切れるショーとなります。
ベトナムの子連れ旅行者が知るべき現地の治安を解説
子連れ家族の中には、「ベトナムは治安が良いって聞いたから旅先に選んだ」という人も多いでしょう。ベトナムはハノイ、ダナン、ホーチミンとともに治安は良好で、女性の夜の一人歩きでも基本は問題ありません。
ただし、治安が良くともここはベトナム。日本人旅行者は恰好ですぐに分かるので、旅行者を狙った犯罪には気をつけなければなりません。具体的にはスリ、ひったくり、違法賭博など。カタコトの日本語で偶然を装って話しかけてくるベトナム人は注意しなければなりません。
また、子連れ家族の場合は、スリとひったくりには要注意です。子供には現金やスマホを持たせたり、アクセサリーを身につけさせないようにしてください。
子連れ家族向けのベトナム旅行の持ち物リスト【チェックボックス付き】
必需品
- パスポート(子供含む)・ビザ
- 航空券(Eチケット)
- 海外旅行保険証書(コピー含む)
- 現金(ベトナムドン・米ドル)・クレジットカード
- 常備薬(解熱剤、整腸剤、子供用薬など)
- 着替え(大人・子供用)
- スマホ・充電器・モバイルバッテリー
あると便利なもの
- 翻訳アプリ・オフライン地図アプリ
- ガイドブックまたはメモ帳
- 除菌ジェル・ウェットティッシュ
- 洗濯用ネット・ミニ洗剤
- 圧縮袋・ジッパーバッグ
- 虫除けスプレー・虫刺され薬
- エコバッグ(買い物やビーチで活躍)
- ポケットWi-Fiまたは現地SIMカード
子供向け
- ベビーカー or 抱っこひも
- おむつ・おしりふき
- 子供用の歯ブラシ・ボディケア用品
- おやつ・飲料(お気に入りの味を)
- 絵本・塗り絵・おもちゃ
- 子供用日焼け止め
- 子供用のマスク(空港や機内で)
- 授乳ケープ・ミルク・哺乳瓶(必要な場合)
ビーチ・リゾート向け
- 水着・ラッシュガード
- サンダル・マリンシューズ
- 日焼け止め(大人用・子供用)
- 帽子・サングラス
- ビーチタオル・バスタオル
- 小さな保冷バッグ(水やジュースの持ち運びに)
- 浮き輪・アームリング(子供用)
- 防水ポーチ・スマホケース
- 日よけ用のポンチョや羽織りもの
まとめ:ベトナム子連れ家族旅行の事前計画の重要性
ベトナム子連れ家族旅行を安心して楽しむには、事前準備と情報収集が不可欠です。ハノイ、ホーチミン、ダナンの観光エリアはそれほど広くはないため、人気のレストランやスパには世界中の旅行者が押しかけ、すぐに埋まってしまいます。理想は航空券を手配できた段階で、現地のスケジュールを決めて、予約できるお店は予約しておくことです。スパは予約特典もあるので、デメリットはありませんよ。