ハノイ観光をより満喫。夜のエンタメ「タンロン水上人形劇」

ベトナムの首都・ハノイで伝統芸能を楽しめる場所といえば、「タンロン水上人形劇場」。ベトナム独立の英雄・ホーチミンの肝いりの劇場でもあります。ここで上演される演目は、ベトナムの民話や伝説など。言葉がわからなくても、たっぷりと楽しめる内容となっています。ここでは、その魅力をご紹介します。

ベトナムの父・ホーチミンゆかりの劇場

「タンロン水上人形劇場」は、ベトナム・ハノイで伝統芸能を観賞するうえで、もっとも設備の整った劇場のひとつ。ホアンキエム湖の北岸近くにある、ハノイ観光にはなくてはならない観光スポットです。

この劇場がつくられた背景には、ベトナムの英雄・ホーチミンの関与があります。

ホーチミンが旧チェコスロバキアを訪問したさい、そこで観た人形劇にとても感銘を受けたのだとか。そして、ベトナムの子どもたちのためにと、ベトナム国家人形劇団を創設したのです。そして1969年、現在の「タンロン水上人形劇場」が建設されるにいたったとのこと。

現在では、定期的に世界中をまわってアートフェスティバルなどで人形劇を上演する、グローバルな劇場へと成長しています。

ベトナムの伝統芸能・水上人形劇とは?

ベトナムの伝統芸能・水上人形劇とは、水中に隠れた仕掛けを使って操ることによって、人形たいが水面を自由にうごきまわる劇のこと。この芸能がベトナムで生まれたのは、11世紀のはじめごろ。紅河のデルタ地帯の村々が発祥の地とされています。

もともとは、農民たちが日頃の気晴らしと豊作への祈願が込められていたものだったそう。その後、農村だけにとどまらず、11世紀から15世紀ごろには、宮廷でも演じられるようになったのだとか。それが現在、ハノイ観光においてなくてはならない伝統芸能に。



この「タンロン水上人形劇場」で上演される演目は、ベトナムの民話や伝説がモチーフとなっています。その4000以上もあるレパートリーから、14の選りすぐりの演目をここでは観ることができます。そのなかには、ホアンキエム湖の名前の由来になっている大亀の伝説も。

日本語をはじめとした各国のパンフレットもあるので、それで劇のテーマのおおまかを知ることができるようになっています。また、英語の字幕付きの回もあり。年中無休で、1日に最高6回ほど上演されています。

舞台では、伝統楽器や民俗歌謡も楽しめる!

この劇場のなかには、ハノイのシンボル・文廟の楼門「奎文閣」をイメージしてつくられたという舞台装置。そして、水の張られたステージが設営されています。

舞台のうえの人形たちは、両手を振り上げたり、水を吐き出したり、木に登ったりと実に多彩な動きを見せてくれます。幕の奥で人形師が腰まで水に浸かって、人形を水中で操作しているそうなのですが、これがかなりの体力が必要な作業なのだとか。

セリフはすべてベトナム語。しかし、ベトナムの言葉がわからなくても、人形の愛嬌のある動きで物語を理解することができるのがうれしいところ。また、伝統楽器や民俗歌謡も楽しめるのも魅力です。

かつては、人形の操作の秘密が他の村にわかってしまうことを防ぐため、男性だけが人形の操作を行うことができたのだとか。けれども現在では、ウェットスーツの普及などもあり、女性も人形の操作を行えるようになっています。

すべての劇がおわると、すだれをかき分けて人形師たちが登場。とても爽やかなかたちで終演を迎えます。

夜のハノイを彩る最高のエンタメショー「タンロン水上人形劇場」

いかがでしたか?ベトナムの伝統芸能・水上人形劇が充実した環境で楽しめる「タンロン水上人形劇場」。ハノイ観光のさいには、ぜひとも足を運んでおきたいおすすめスポットです。

劇場内の撮影は可能ですが、有料の撮影券を購入することが義務付けられています。

劇場のロビーには、劇のなかで使用されているさまざまな人形が展示されています。鑑賞後には、こちらもゆっくりと見学したいところ。ここで販売されている人形のレプリカは、人気の高いハノイ土産のひとつでもあります。

また、この劇場にはカフェも併設。ここでは美しいホアンキエム湖を眺めながら、劇の余韻に浸りながらゆったりとすごすことが可能となっています。

観光情報

タンロン水上人形劇場 Thang Long Water Puppet Theater
住所:57B Dinh Tien Hoang St. Dist. Hoan Kiem. Ha Noi
営業時間:8:30〜20:30
アクセス:ホアンキエム湖北東部