ベトナムの旧正月旅行を楽しむポイントを紹介

ベトナムの旧正月期間に旅行を検討している方は、ここで紹介する旧正月の概要を読んで、現地の楽しみ方を模索するといいでしょう。

ベトナムのお正月は毎年日付けが変わる！

ベトナムのお正月は旧暦で祝うため、「旧正月」と呼ばれています。注意点は、旧暦で数えるお正月は毎年日付けが変わることです。日本では毎年12月31日が大晦日で、1月1日が新正月となりますね。ベトナムでも最近は新正月をお祝いする習慣が広まってきましたが、それでも彼らにとっての本当のお正月はやはり旧正月。とはいえ、日付けが変わるといっても毎年1月の中旬から2月下旬の間で上下する程度となります。旅行会社やネットで調べて、自分が行く年の旧正月を調べてみるといいでしょう。

ベトナムの旧正月期間はいつ？お店の営業状況は？

例えば2020年を例にとってみると、2020年は1月25日が旧正月でいう元旦でした。そのため、前後1週間ほどは博物館や美術館など各政府施設はすべて休館となります。旅行者向けのレストランやスパ、雑貨店などは正月三が日もしくは大晦日から5～7日間ほど休みとなるケースが多いようです。ただし、中には正月もずっと営業をしているお店も多く、とりわけレストランはその傾向にあります。

市場＆博物館は正月三が日は休館

市場や博物館は自治体が運営・管理しているので、旧正月の期間中は最低正月三が日、長くて1週間ほど休みが続きます。この時期に市内観光を考えている方は、スケジュールの変更を余儀なくされるため、うまく立ち回れるようにたくさん観光スポットやお店をピックアップしておくといいでしょう。

スパや雑貨店も休みに入る傾向

旧正月期間はベトナム人にとって最も長く重要な長期休暇となるため、この時期にお店を営業して従業員を働かせる場合、お店側は通常の3倍の給料を支払う必要があります。そのため、多くのスパや雑貨店もこの期間中はお休みとなる場合が多いです。ハノイであればハノイ大教会周辺、ダナンであればチャンフー通り、ホーチミンであればドンコイ通りを歩いてみて、シャッタ街になっていたら直に諦めるといいでしょう。

市内観光がままならないときは、ベトナム現地ツアーに参加しよう

旧正月期間中のベトナムは非常に慌ただしく、またお店の営業状況も現地でしか分かりません。そのため、行ってみたらすべてのお店が閉まっていた、なんてこともあるかもしれません。そこでおすすめしたいのがベトナム現地ツアーに参加することです。この旧正月期間中であっても、基本的にツアーは平常運転していますので、特に郊外エリアは休みとなる可能性は限りなく低いです。逆に市内観光などは中止しているか、スケジュールが大きく変更している可能性があります。

ベトナムの旧正月期間中におすすめしたい旅行エリア

ベトナムの旧正月期間中におすすめしたい観光エリアは、「ダナン・ホイアン」とハノイから行く「ハロン湾・ニンビン省」です。基本的にダナンやハノイも市街地のお店は閉まっていますが、ビーチや世界遺産はやっています。ホイアンも一部のお店は休業していますが、この旧正月期間中はベトナム人の観光客が非常に多いため、基本的にお店の大半は営業しています。また、ビーチであれば年中無休ですよね。

ホーチミンであればホテルライフ＆メコンツアーを楽しむのがおすすめ

世界遺産やビーチのないホーチミンに旧正月期間中に行くとしたら、いっそのこと高級ホテルに宿泊して、贅沢なホテルライフをエンジョイするのはいかがでしょうか。4つ星、5つ星ホテルであれば、「屋上プール」、「ナイトバー」、「カフェ＆レストラン」、「スパ＆マッサージ」、「フィットネスジム」などが併設しています。高級ホテルでゆっくりとするのも南国旅行ならではの時間ではないでしょうか。

また、メコンツアーやホタル鑑賞ツアーといった自然景勝地に行くツアーであれば、旧正月期間中も営業しているので、こちらに参加するのもいいでしょう。

ベトナムの旧正月にはレストランでお正月料理を食べよう！

ベトナムの旧正月期間、多くのレストランでは限定メニューとして旧正月にベトナム人が食べる料理をコースに用意します。日本のおせち料理のように、この期間でしか食べないような料理のため、是非旅行者にも食べていってほしいところです。

ベトナム各地で開催されるフラワーロードに注目

ベトナムのハノイ、ダナン、ホーチミンでは毎年旧正月期間中に都心部でフラワーロードを開催します。特にホーチミンのグエンフエ通りで開催されるフラワーロードは非常に規模が大きく、露店もたくさんでて雰囲気がいいです。多くのベトナム人が伝統衣装のアオザイを着て出かけるので、旅行者にとってもベトナムの文化に触れることができる機会として見逃せません。

旧正月の旅行もポイントを押さえれば、いつもと違ったベトナムを見れて面白い！

旅行会社に行くと、この旧正月期間のベトナム旅行はあまりおすすめしないと言われますね。しかし、上記の現地情報を踏まえた上で計画していくのであれば、十分楽しむことができます。現地では普段はないイベントなども盛りだくさんなので、是非臆することなくベトナム旅行を検討してください。

Writer／この記事を書いた人

古川 悠紀
トラベルライター

大学卒業後、日本で販売店営業、外資（米国）メーカー勤務を経て2011年にベトナムのホーチミンに移住。トラベルライターとして東南アジア各国を周遊・居住し旅行生活経済の記事を請け負う。実績にAll About、阪急交通社、自著「ベトナムとビジネスをするための鉄則 55」、寄稿「トリコガイドベトナム（アルク出版）」、「複住スタイル（英和出版）」、下川裕治著/編に記事の寄稿等がある。