ベトナムのタクシー事情|料金・安全な乗り方・見分け方解説


ベトナム旅行では、空港からホテル、市内観光、スパやレストランへの移動など、旅行中のほとんどをタクシーやGrabで移動することになります。
この記事では、ベトナム旅行者向けにタクシー事情を現地目線で詳しく解説。各都市ごとに信頼できるタクシー会社や料金相場、安全な乗り方、白タクの見分け方などをわかりやすく紹介します。
【結論】
- ベトナム旅行ではタクシーよりGrabが現在の主流
- 流しタクシーを使うならMai LinhやVinasunが比較的安心
- 空港の客引きタクシーや白タクには注意が必要
- 目的地は地図やホテル名を見せるとトラブルを減らしやすい
ベトナムのタクシー事情|日本との違い

ベトナムは日本のように電車網が発達していないため、観光中の移動はタクシーやGrabが中心です。ただし、日本のタクシー感覚で利用すると戸惑う場面も少なくありません。空港では客引きが多く、流しのタクシーの中には白タクも混ざっています。
一方で、現在はGrabなどの配車アプリが普及したことで、以前より旅行者でも安全に移動しやすくなりました。料金が事前表示されるため、ぼったくりトラブルもかなり減っています。
ベトナム旅行ではタクシーよりGrabが主流になっている
現在のベトナム旅行では、どちらかというとタクシーよりGrabが浸透しています。その背景として、新型コロナ以降、流しのタクシーが減少したこと、また、各タクシー会社も配車アプリを活用しているため、道行くタクシーのほとんどが乗客を乗せています。そのため、旅行者も配車を活用するのがスムーズな移動のコツとなります。
日本のタクシー感覚で利用すると戸惑いやすい
日本のタクシーは「安全で丁寧」が前提ですが、ベトナムではその感覚が通用しません。白タクから突然声をかけられたり、チップをせがまれたり、意図的に遠回りされてメーターを吊り上げるドライバーもいます。
ベトナム旅行で実際にあったタクシートラブル

現在のベトナムは以前よりかなり安全にタクシーを利用しやすくなりました。しかし、旅行者を狙ったトラブルが完全になくなったわけではありません。
特に空港や観光地周辺では、初めての旅行者を狙った客引きや白タクもいます。また、日本と違ってドライバーとの距離感が近く、不安になることもあります。ここでは、ベトナム旅行で実際によくあるタクシートラブルを紹介します。
空港で「Grabより安い」と言われて乗ったら高額請求された
ホーチミンやハノイの空港では、「Grabより安いよ」と声をかけてくる客引きが現在もいます。しかし、実際には目的地到着後に「高速代」「駐車料金」「チップ」などを追加請求されるケースがあります。最初に言われた料金と違う金額を請求されることも珍しくありません。
特に深夜到着時は疲れて判断力が落ちやすいため、そのまま乗ってしまう旅行者もいます。空港ではアプリで配車するか、正規タクシー乗り場を利用するのが安心です。ちなみにダナン空港は市街地まで近いので、この手の悪質ドライバーはあまり見かけません。
マイリンタクシーに似た白タクだった
ベトナムでは、有名タクシー会社に似せた白タクも存在します。特にMai Linh(マイリン)やビナサンに似た緑色の車体は有名で、ロゴや電話番号をよく見ると違うケースがあります。
観光地周辺では、旅行者が「緑=マイリン」と思い込んで乗車してしまうこともあります。偽物の白タクはロゴがマグネットやシールであることがほとんどなので、確認してみてください。
メーターが異常に早く上がった
白タクでなくとも、大手タクシー会社でもメーター料金が不自然に早く上がるトラブルもあります。観光客エリアでは、遠回りされたり、不正メーターを使われたりするケースがあります。
最近はGrab普及で減っていますが、完全になくなったわけではありません。乗車時はGoogleマップでルートを確認しておくと安心です。また、料金が高速で上がっている場合は、その様子を動画にとったのち、警察に行くといいでしょう(観光スポット近くにも公安警察はよく歩いています)。
深夜にGrabが捕まらず流しタクシーを使うことになった
ホーチミンでは深夜や雨の日になると、Grabがまったく捕まらないことがあります。特に大型イベント後や週末夜は配車需要が集中し、何度配車してもキャンセルされることがあります。
その結果、最終的に流しタクシーを利用する旅行者も少なくありません。深夜移動では、事前にホテルでタクシーを呼んでもらうと安心です。
お釣りをごまかされた
ベトナムでは高額紙幣が多く、旅行者が金額を見間違えることがあります。それを利用して、20万ドンを払ったにもかかわらず、「これ5万ドンだよ」と紙幣をすり替えられて、再び請求される事例もあります。また、「細かいお釣りがない」と言われ、そのまま端数を返してもらえないケースもあります。料金はその場で確認させること、また、少額紙幣を用意しておくことを忘れないようにしてください。
ベトナムで使えるタクシーの種類

ベトナム旅行では、タクシーといっても種類がいくつかありますが、現在のベトナムはGrabなどの配車アプリが急速に普及しており、旅行者の移動スタイルも変わってきています。
それぞれメリット・デメリットが異なるため、旅行スタイルや時間帯によって使い分けるのがおすすめです。
流しのタクシー

街中を走っている一般的なタクシーです。ホテル前や観光地、ショッピングモール周辺で拾うことができます。現在はGrab利用者が増えたことで以前より台数は減りましたが、観光スポット傍では客待ちしているタクシーを見かけます。一方で、白タクも混ざっているため注意も必要です。
バイクタクシー

ベトナムらしい移動手段の一つがバイクタクシーです。現地では「セーオム」と呼ばれています。四輪タクシーより安く、渋滞でも車の間を抜けながら移動できるため、短距離移動ではかなり便利です。
ただし、交通量が非常に多く、初めて利用すると怖く感じる旅行者も少なくありません。
配車アプリ(Grabなど)

現在のベトナム旅行では、Grabを使った移動が主流になっています。アプリ上で目的地を入力できるため、言葉が通じなくても移動しやすいのが特徴です。また、料金が事前表示されるため、ぼったくりを避けやすいのもメリットです。
一方で、雨の日や深夜は料金が高騰したり、ドライバーが見つかりづらくなったりすることもあるので、タクシーとの使い分けが必要となる場面も出てくるでしょう。
Grabの詳しい使い方については、以下の記事でも詳しく紹介しています。
Grabの利用にはネット環境が必要!ポケットWi-Fiレンタルを利用しよう

Grabを利用するためにはスマホでアプリを開き、乗車中もルート確認を必要があるため、ネット環境が求められます。eSIM、現地SIM、ポケットWiFiレンタルのいずれかを検討しましょう。
ベトナムのタクシーの乗り方

ベトナム旅行者が現地でタクシーを利用する際は、上記で説明したように、昨今は流しのタクシー少なくなっているので、①ホテルや観光スポットに客待ちしているタクシーを探す、②ホテルやお店のスタッフにタクシーを呼んでもらう、といった方法がおすすめです。
ここでは、ベトナム旅行でタクシーを安全に利用するための基本的な乗り方を紹介します。
運転手とのコミュニケーション方法
ベトナムのタクシードライバーは、英語がほとんど通じないことが多いです。そのため、口頭で目的地を説明するより、Googleマップやホテル名をスマホ画面で見せた方がスムーズです。
また、観光地名だけだと違う場所へ連れて行かれることもあるため、住所や地図を表示しておくと安心です。
メーターがゼロになっているのを確認&タクシー代金の支払いは降車時
ベトナムでタクシーを利用する場合は、乗車時にメーターが初期状態になっているか確認しましょう。まれに前の利用料金が残った状態でスタートしたり、不自然に高い金額から始まっているケースがあります。乗車後すぐにメーター数字を確認するだけでも、トラブル防止につながります。また、ベトナムのタクシー料金は降車時払いです。先払いを求められたり、メーターではなく定額を交渉された場合は注意してください。
ベトナムのホーチミンでおすすめのタクシー会社

ここでは、ホーチミン旅行で比較的安心して利用しやすい代表的なタクシー会社を紹介します。
VINASUN(ビナサン)
ホーチミン旅行者に最も有名なタクシー会社の一つがVinasun(ビナサン)です。白い車体に緑と赤のラインが特徴で、市内中心部でもよく見かけます。以前から旅行者利用が多く、比較的安心して利用しやすいタクシー会社として知られています。
特にホーチミン中心部では台数も多いため、Grabが捕まらない時の移動手段として便利です。一方で、似たデザインの白タクも存在するため、ロゴや社名はしっかり確認しましょう。
MAI LINH(マイリン)
Mai Linh(マイリン)はベトナム全国で展開している大手タクシー会社です。緑色の車体が特徴で、ホーチミンだけでなくハノイやダナンでも利用できます。旅行者からの知名度も高く、比較的安心して利用しやすいタクシー会社の一つです。
ただし、ホーチミンでは「緑色=マイリン」と思い込んで乗車してしまい、実は別会社の白タクだったケースもあります。ロゴや車体表示を確認してから乗るようにしましょう。
ベトナムのハノイでおすすめのタクシー会社

ハノイは旧市街を中心に観光する旅行者が多く、タクシーやGrabを利用する機会も多くあります。ただし、週末夜はホアンキエム湖周辺が歩行者天国になるため、旧市街の少し外で降りて徒歩移動するようにしましょう。
Taxi Group
Taxi Groupはハノイで知名度の高いタクシー会社の一つです。白い車体に赤いラインが特徴で、ノイバイ空港周辺でも比較的よく見かけます。ハノイ市内ではGrab利用者も増えていますが、旧市街周辺ではTaxi Groupを利用する現地人も多くいます。また、比較的車両数も多いため、Grabが捕まりづらいタイミングでも利用しやすいのが特徴です。
ABC Taxi
ABC Taxiもハノイで利用されているタクシー会社の一つです。観光客向けというより現地利用が多めですが、市内移動で見かけることがあります。ただし、旅行者にはTaxi GroupやGrabの方が分かりやすく、安心して利用しやすい場面もあります。初めてのハノイ旅行では、ホテルスタッフに呼んでもらうと安心です。
MAI LINH(マイリン)
Mai Linh(マイリン)はハノイでも利用できます。全国展開しているため、ベトナム旅行中に最も見かけやすいタクシー会社の一つです。特に「とりあえず大手タクシーを使いたい」という旅行者には分かりやすく、安心感があります。
ベトナムのダナンでおすすめのタクシー会社

ダナンはホーチミンやハノイと比べると渋滞が少なく、ベトナム初心者でもタクシーを利用しやすい都市です。また、空港から市内やビーチエリアまでの距離も近く、短距離移動でタクシーを使う旅行者も多くいます。
一方で、観光地周辺では客引きや個人ドライバーもいるため、信頼できるタクシー会社を利用するのがおすすめです。
ティエンサタクシー
ティエンサタクシー(Tien Sa Taxi)は、ダナンで知名度の高いタクシー会社の一つです。ダナン市内や空港周辺でも比較的見かけやすく、黄色い車体なので遠目からでも分かります。ただ、乗り心地はマイリンの方がいいかもしれません。
MAI LINH(マイリン)
Mai Linh(マイリン)はダナンでも利用できます。全国展開している大手タクシー会社のため、初めてのベトナム旅行でも分かりやすく、安心感があります。深夜や大雨の日は、ホイアンまでの遠距離ではGrabが捕まりづらくなることもあるため、その場合はマイリンタクシーを利用するのがおすすめです。
ベトナムのタクシー料金の目安

ベトナムのタクシー料金は、日本と比べるとかなり安く感じる旅行者が多くいます。特に短距離移動では、2~4百円程度で移動できるのがほとんどです。また、ホーチミン・ハノイ・ダナンでは交通事情が異なるため、同じ距離でも料金感が少し変わります。
ホーチミンのタクシー料金目安
ホーチミンでは、1区中心部の短距離移動なら4~7万ドン程度が目安です。ドンコイからタンソンニャット空港までは20万ドン前後です。ただし、夕方の渋滞時間帯は移動時間が長くなり、料金も上がりやすくなります。
ハノイのタクシー料金目安
ハノイも基本的な料金相場はホーチミンと大きく変わりません。ただし、旧市街は道路が狭く、一方通行も多いため、短距離でも時間がかかることがあります。また、ノイバイ空港から市内中心部までは高速道路に乗るため、高速代が掛かり、2000~3000円が目安となります。
ダナンのタクシー料金目安
ダナンはホーチミンやハノイほど渋滞が多くないため、料金も比較的安定しています。空港からミーケービーチ周辺までの移動も500円以内ですし、市内中心部(ダナン大聖堂)とビーチエリアも500円前後で行けます。一方で、ホイアン方面へ移動する場合は距離が長くなるため、2000~3000円が目安となります。
支払い方法|現金とクレジットカード

ベトナムのタクシーは、現金払いとクレジットカード、電子決済に対応していますが、必ずしも受け入れられるわけではありません。カード&スマホ決済のみで臨むとトラブルのもとになるので、必ず必要分の現金を用意してください。
ベトナムのタクシーは現金払いが現在も主流
ベトナム旅行者は都心・郊外観光問わず、現金払いが基本だと考えてください。高額紙幣しか持っていないとお釣りが出せないと言われることもあるので、1万ドン・5万ドン・10万ドン札など細かい紙幣を用意してください。
クレジットカード払い&スマホ決済はできる?
タクシーの多くはクレジットカード払いやスマホ決済(QRコード)にも対応していますが、これはあくまでも現地在住者向けなので、ドライバーがクレジット決済機を持っていても、受け付けてくれないこともあります。また、スマホ決済に関しては、現地人であればQRコードで決済が可能ですが、日本人旅行者が持っている決済アプリは利用できないことが多いです。
悪質なぼったくりタクシーを避けるための注意点

現在のベトナムはGrab普及によって以前より安全に移動しやすくなりました。しかし、観光客を狙った悪質タクシーは相変わらず存在します。事前に以下の特徴を知っておくだけでも、ぼったくりやトラブルをかなり避けやすくなります。
客引きしてくるタクシーには要注意
正規のタクシー会社のドライバーも客引きをすることはありますが、運転席から手をこまねく程度です。一方で白タクドライバーは車から降りて旅行者を客引きします。このようなドライバーは要注意です。
タクシードライバーの「観光案内するよ」は無視
ドライバーによっては小遣い稼ぎのために、乗客に観光案内プランを提示する人もいます。車のチャーター料金となりますが、ドライバー自体が怪しいので、帰りに高額なチップを請求されたり、荷物を車内に置いて観光していると、そのまま蒸発されたりする事例もあります。必ず無視してくださいね。
ボロボロのタクシーには要注意
車体の見た目が極端に古かったり、ロゴが剥がれていたりするタクシーは基本的に白タクと思って間違いありません。旅行者は「空いているから」と暑さに負けて乗ってしまいがちですが、トラブルのもととなるので気をつけてください。
まとめ|ベトナム旅行ではGrabと大手タクシーを使い分けるのがおすすめ
ベトナム旅行では、現在はGrabを中心に移動する旅行者がかなり増えています。料金が事前表示されるため、初めてのベトナム旅行でも利用しやすく、ぼったくり対策にもなります。
一方で、深夜や雨の日、観光スポット周りはGrabが捕まりづらいので、客待ちしているタクシーを利用するのも有効です。その際は上記で紹介した有名なタクシー会社を利用するようにしてください。ベトナムは都市によって交通事情が異なります。ホーチミン・ハノイ・ダナンそれぞれの特徴を理解しながら、安全にタクシーを活用して旅行を楽しんでください。
ベトナムのタクシーに関するよくある質問
ベトナム旅行では、タクシーの安全性やGrabとの違いを不安に感じる旅行者も少なくありません。ここでは、特によくある質問をまとめて紹介します。
ベトナムのタクシーは女性一人でも安全ですか?
現在はGrab普及で以前より安全に利用しやすくなっています。深夜の流しタクシーや空港の客引き車両は避け、大手タクシー会社やGrab利用がおすすめです。
ベトナムのタクシーは英語が通じますか?
英語がほとんど通じないドライバーもいます。目的地はGoogleマップやホテル名を見せる方がスムーズです。
Grabと普通のタクシーはどっちがおすすめですか?
現在はGrab利用が主流です。料金が事前表示されるため安心感があります。一方で、深夜や雨の日は大手タクシー会社も便利です。
ベトナムのタクシーでチップは必要ですか?
基本的に必須ではありません。ただし、大雨の日や荷物が多い時は少額チップを渡す旅行者もいます。
空港からホテルまではGrabだけで大丈夫ですか?
主要空港ではGrab利用が可能です。ただし、深夜や雨の日は料金高騰や配車待ちが発生することがあります。
ベトナムのタクシーはクレジットカード払いできますか?
基本的に現金払いだと考えてください。小額紙幣を用意しておきましょう。






