ホーチミンの雨季の観光プラン。雨の過ごし方を徹底解説
ベトナム南部に位置するホーチミンは、日本からの観光客も年々増え続け、連日大変賑わっている楽しい街です。活気のある街並みは、その道路を走るバイクの多さでもわかることができますし、露店に出て威勢のいい掛け声で物を売っている人たちの雰囲気からも感じることができます。
ところが、ホーチミンは熱帯(サバナ)気候に属する都市で、特に雨季にはスコールの激しい雨が連日降ります。スコールの過ごし方に慣れていない旅行者であれば、突然の雨に戸惑って、何をすればいいのか立ち尽くしてしまいますよね。
そこで、ここでは雨が降っても十分にホーチミンを楽しめる方法をご案内します。
ホーチミンの雨季はいつ?5月から11月まで!8月9月の旅行は要注意!
ベトナムは南北に長い国土を持つため、北部・中部・南部の地域により気候が異なります。その中でも南部ホーチミンは典型的な熱帯気候となり、年間を通じて晴れの日が多い乾季と、雨の日が続く雨季に分けることができます。
乾季は12月から5月ゴールデンウィークくらいまで、雨季は5月中旬頃から11月ないし12月までとなります。
8月&9月のホーチミンの雨の状況
日本人にとっては8月のお盆と9月の連休は絶好の海外旅行シーズンです。しかし、この時期のホーチミンは雨季のまっただ中となるので、十分に雨観光の準備をしなければなりません。
ちなみに、8月と9月は北部ハノイも雨季となります。むしろハノイの8月9月は高温多湿なので、ホーチミン以上にじめじめしています。一方で中部ダナンは乾季が続いており、9月の中旬から10月頃から雨季に入ります。
雨季の期間中のホーチミン観光はおすすめできる?別のエリア(都市)にすべき?
雨季の期間中は滞在中多くの日で雨が降ることが予想されます。そのため、現在渡航先を考えている人によっては、「別の国や都市にした方がいいかな」と迷うこともあるでしょう。
結論から言うと、雨季の期間でもホーチミン旅行はおすすめできます。
冒頭で説明したように、ホーチミンのような熱帯気候の雨は「スコール」と呼ばれるもので、1日1~3回、1回につき数十分の雨が降るだけです。長くても40分から1時間もすれば止むので、それまでは室内で過ごす工夫をすれば、雨上がりは再び観光に戻ることができます。
ベトナムのホーチミンの雨温図と知っておくと便利な「雨の種類」
出典:Weather Spark「ホーチミン市における年間の気候および平均気象」
ベトナム・ホーチミンの雨温図を見ても、やはり4月下旬から11月までは高い降水量となることが分かります。日本の天気のように、ぐずついて空がどんよりと灰色になるというよりは、青空の中突然豪雨が降ることが多いのがホーチミンの雨の特徴です。
このような青空の雨は15分から30分程度で止むことがほとんどです。一方でどんよりとした雨で強い風が町を吹き付けているような天気だと、少し長い雨が降ることが予想されます。
そのため、前者であれば近くの雑貨店やカフェで過ごすのも良いですが、後者の場合は雨が長引くことを想定して、それなりの対策が必要です。
ホーチミン観光で雨のときは「Grab」で移動!歩いたら駄目な理由
ホーチミン観光中に雨が降ったときは、できる限り以下で紹介する室内施設に入り、雨が止むまで外に出ないのがおすすめです。なぜなら、ホーチミンのスコールは日本の雨とは異なり、傘程度では防げない豪雨または雷雨となります。
また、新型コロナ以降は流しのタクシーの数が減っているので、捕まえるのに時間がかかるかもしれません。そんなときに備えて、おすすめしたいのが「Grab」の配車アプリの利用です。Grabは世界どこでも利用できるので、一度スマホにインストールしておけば、どこの国でも使うことができます。
Grabは目的地を入力するだけで付近のドライバーを見つけてくれます。スマホ画面にルートと料金、ドライバーのカーナンバーと顔画像が表示されるので、ぼったくりの心配もありません。ただし、Grabの利用には屋外のネット環境が必要となるので、ポケットWi-Fiをレンタルしておくのが良いでしょう。
ホーチミン観光の雨の日の過ごし方:カフェ&雑貨店でまったりと
ホーチミンは何と言ってもベトナム最大の都市。大きなショッピングモールはもちろん、東京の表参道にありそうなお洒落なカフェもたくさんあります。ホーチミン中心市街のドンコイエリアやベンタイン市場周辺エリアには、取り分け多くのカフェが集まっています。
また、カフェの傍に雑貨店もあるので、とりあえず入って商品を物色してみましょう。ベトナムのホーチミンは、もともとお洒落でかわいい雑貨が日本人女性の間で人気となった町です。いまでも数多くのベトナム雑貨を売るお店があり、日本人旅行者も多いので何かと贔屓してくれるでしょう。
ホーチミン観光中に雨雲が多いと感じたらショッピングセンターで過ごそう
ホーチミン旅行者に人気のショッピングセンターは市内中心にあるビンコムセンターやビテクスコフィナンシャルタワー。いずれもドンコイ通りから歩いて5分圏内で行くことができる近代的なショッピングセンターです。ただ、現地人にも人気のスポットなので、とにかく人が多く常に混み合っています。
ビンコムセンターの前にはABCマートと無印良品、ユニクロ、コーナンといった日系ショップが入っている建物もあります。海外の日本企業の活躍ぶりを覗いていってみてはいかがでしょうか。
ホーチミンの雨季は「スパ」で過ごす:事前予約で豪華無料特典をゲット
ベトナムはスパ天国です。他の東南アジア諸国と比較しても安い料金で高級スパのパッケージコースを体験できます。雨季の時期はホーチミン市内の高級スパでリラクゼーションサービスを受けて時間を潰すのも異国情緒漂うおすすめの過ごし方です。
ただし、気をつけて欲しいのは特に安価のスパは、驚くほどサービスやクオリティが悪いことがあることです。評判によると、運悪くひどいスパに行ってしまった場合は払い戻しはもちろんありませんし、ひどい場合には怪我をして帰ってこなければならない事態にもなりかねないと言います。スパに行く前には前もって評判を調べておくことが必要です。
ホーチミン旅行では5つ星のホテル宿泊がおすすめ。雨の日はホテルライフを楽しもう
ベトナムはホテル料金が安いことでも知られています。ホーチミン観光地の中心部であっても、予算5000円あれば4つ星ホテルに宿泊できますし、1万円で5つ星ホテルに泊まれます。しかも、ベトナムは1人ではなく1室2名料金となります※子供は5~7歳頃まで無料。
5つ星ホテルであれば、ほとんどのホテルで屋外プール、フィットネスジム、スパ、カフェ&レストラン(ラウンジ含む)があります。ホテルに戻ってルームサービスを楽しむのも良いでしょうし、少し休憩したのち、ホテル送迎サービスがあるスパを予約するのも良いでしょう。雨が降っていてもドアtoドアで移動できるので濡れることもありません。
雨の日に最適!ホーチミン観光の定番スポットを巡る「博物館巡り」
ホーチミンにはベトナムの激動の歴史を学ぶことができる博物館が数多くあります。中でも「ホーチミン市立博物館」、「戦争証跡博物館」、「統一会堂」は非常に興味深いホーチミン市とベトナム戦争の歴史を辿る博物館となるので、見学して損はしないでしょう。ともに見学の所要時間は約30分となるので、一回りしたころには雨が止んでいるかもしれません。
ホーチミン旅行者は雨の日も楽しめる観光方法を事前に考えよう
5から11月の雨季には1日数回の雨が滞在中に降ると考えていいでしょう。熱帯気候ならではですが、やはりスムーズに観光しようと思うと雨は煩わしいですよね。雨が降った場合のためのプランBをあらかじめ考えておくと、急な雨に焦ることなく観光ができることでしょう。
ベトナムの雨は、日本の雨と全く違ってとても粒が大きいので、短時間でも雨に当たっているだけでびしゃびしゃに濡れてしまいます。ぜひ雨用のプランを考えて、ホーチミンの観光をお楽しみください。