ベトナム戦争はここで終結。「ホーチミンの統一会堂」

ベトナム最大の経済都市であるホーチミン。この街に数多くある必見の観光スポットの中でも1、2位を争うほど有名なのが、ベトナムの歴史のシンボル的存在でもある「統一会堂」です。広々とした敷地に佇んでいるこの巨大な建築物は、とくに歴史好きな人にはたまらない観光スポット。ベトナム戦争を語る上で欠かせない場所ですし、市内観光ツアーでは間違いなく訪れるほどの名所となります。

今回はホーチミン市内最大級の観光名所、「統一会堂」を歩いてみたいと思います。

聖母マリア教会から徒歩5分

統一会堂があるナムキーコイキア通りは、聖母マリア教会から徒歩5分とかからない場所にあります。市民劇場から歩いても10分とかかりません。聖母マリア教会横には4月30日公園が広がり、その傍らには観光客でにぎわうカフェレストランが並んでいます。

統一会堂があるのは、そのカフェが並ぶ道を歩いた先。施設前は厳重な正門があり、セキュリティも複数人待機しています。ツアーバスがいつも停まっているので、すぐに分かるかと思います。

ベトナムの歴史がぎっしり詰まった観光スポット

この「統一会堂」は、ベトナムが北と南で分かたれていた時代、旧南ベトナムの大統領官邸だったところ。その当時、ここホーチミン市はサイゴンと呼ばれていました。

1975年4月30日、この場所にベトナム解放軍の戦車が無血入場して、事実上の終戦を迎えました。そのため、ベトナムの人たちにとって、とても重要な意味を持っている観光スポットでもあります。ちなみに傍にある4月30日公園は、このベトナム戦争終戦日からとった名前であり、この日はベトナムの祝日に制定されています。

この建物は過去2度ほど再建されていて、その名称も1873年から1955年までは「ノロンドン宮殿」、1955年から1975年までは「独立宮殿」、そして、1976年以降は南北統一という意味を込めて「統一会堂」と名称を改めました。つまり、ベトナムの歴史と共に歩んできた建築物なのです。統一会堂を目前に、そのぎっしりと詰まった歴史の重厚さを感じとってみてください。

入場チケットは、正面の門の左手にあるブースで購入できます。タイミングが良ければ、無料の日本語ガイドさんの説明を受けながら建物をみてまわることも可能。入場のさいには、簡単な荷物チェックあり。入場料は40,000ドン。日本円で200円くらいです。

外国からの観光客だけでなく、ベトナム各地から人びとが集まっている人気の高い観光スポットです。

まるで映画の中のような世界観が楽しめる

この壮大な建築物である「統一会堂」は、ローマ建築優秀賞を受賞した最初のベトナム人建築家であるゴベトトゥによって設計されたもの。その部屋の数はなんと100室以上。ゴージャスで煌びやかな部屋や、戦争時代の生々しさを今に伝える軍事会議室などが同居している珍しい建物です。ここの「慶節室」は、現在でもサミットなど重要会議で使用されています。

豪華な調度品の数々を見学することも可能。けれども、現在ここに残されているものは全体の中では僅かなもので、当時の南ベトナムの大統領がタイに亡命するとき、主要な貴重品な持ち出していったのだとか。「国書提出国書提出室」の壁一面には、とてもゴージャスな漆絵でベトナムの歴史物語が描き出されていて、こちらも見応えがたっぷりです。

また、映画室やマージャン台が置かれた娯楽室、ピアノやビリヤード台なども置かれているのも、この建物の特徴のひとつ。ダンスフロアのすぐ傍に脱出用のヘリポートがあるなど、まるで映画のような世界がここでは展開されています。そのため、あまり歴史に関心がない人にとっても楽しむことができるでしょう。

また、地下通路へと続く脱出用の扉も現存しています。本当のところは分かりませんが、この通路はタンソンニャット空港まで続いている噂があることでも有名。そんなところからも、戦時中の緊張感を想像させてくれる稀有な観光スポットとなっています。

ガイドブックの王道をひた走るホーチミン最大の名所

ベトナム最大の経済都市ホーチミンでもっとも有名な観光スポットとして名高い「統一会堂」。そのスケールの大きさや、まるで映画の世界のような部屋の数々は必見のひとこと。入場料もとてもリーズナブルなので、ホーチミンを訪れるさいは、是非一度足を運んでみてください。きっと、ここでしか味わうことができない体験が待っていることと思います。

観光情報

統一会堂 Hoi truong Thong Nhat
住所:135 Nam Ky Khoi Nghia St. Dist.1 Ho Chi Minh
営業時間:7:30〜11:00/13:00〜16:00
アクセス:市民劇場から徒歩約10分