ホーチミンのチョロンにある華人最古の寺「ティエンハウ寺(天后宮)」

ベトナム最大の中華街があるホーチミン市のチョロン地区。17世紀ごろに移り住んだ華人たちは、生活の基盤を築く一方、彼らの守り神を奉る寺を次々に建造しました。その中でも「ティエンハウ寺(天后宮)」は、ベトナム最古の華人寺として知られています。

現在ではティエンハウ寺(天后宮)は、チョロン地区で最も有名な観光スポットになっています。

市民劇場(オペラハウス)からタクシーで20分

市民劇場(オペラハウス)からタクシーで20分

ティエンハウ寺(天后宮)は、市民劇場からタクシーで約20分のところ。市内からのびるチャンフー通りを直進し、アンユーンブオン通りを過ぎて一つ目の角を右折します。グエンチャイ通りを直進し続けると、右手にティエンハウ寺が見えてきます。ビンタイ市場から徒歩15分。チャータム教会やオンボン寺が周辺にあります。

地図で確認

華人の守り神を奉る「ティエンハウ寺(天后宮)」

華人の守り神を奉る「ティエンハウ寺(天后宮)」

ティエンハウ寺(天后宮)は1760年建造。ベトナムにある華人の寺の中でも最も古いといわれています。ちなみに、こちらは仏教寺ではなく道教の寺となります。ただし、ベトナムではしばしば仏教と道教が混在していることがあります。

媽祖の仏像
媽祖の仏像

ティエンハウ寺に祀られているのは、中国沿岸部の住民が信仰している「媽祖(まそ)」という女神で、ベトナムではティエンハウ(天后聖母)と呼ばれています。この守り神は、航海の守護神として信仰され、華人の移り住んだアジアの地域では、ティエンハウを奉るお寺が数多く存在します。

ティエンハウ寺の内部

中華街の一角を歩くと、赤い屋根と龍の装飾が施されたティエンハウ寺が表れます。朱色に塗られた門をくぐり抜けて中に入れば、屏風、提灯、龍、獅子、鳳凰と、中国に迷い込んだかのような世界が。立ち込める線香の煙が、幻想的なムードをつくり出しています。

天井にも装飾がみれる

奥には守り神のティエンハウはもちろん、商売の神様である三国志の関羽も奉られています。中国からベトナムに来た人々が、新天地での安全と成功を祈願していたことが想像されます。

ティエンハウ寺で中国式のお参りを体験!

ティエンハウ寺で中国式のお参りを体験!

中国文化を色濃く残すティエンハウ寺では、お参りも中国式です。いくつも並んだ常香炉の天井から吊るされているのは、大きな渦巻き線香。

中華を感じる螺旋線香
中華を感じる螺旋線香

螺旋状の円錐形の線香は、中国ではよく見られるもの。特に大きい線香だと、燃え尽きるのに1カ月ほどかかるものもあるのだとか。ティエンハウ寺の入り口からも、無数の渦巻き線香を観ることができ、この寺の大きな特徴のひとつといえます。

螺旋線香を吊るすことができる
螺旋線香を吊るすことができる

うれしいのは、信者以外の観光客も渦巻き線香をつるせること。線香(小型2万ドン~)が横の売店で売られています。また、線香に赤いお札をつるし、祈願することも可能です。外国人観光客もつるすことができますので、ティエンハウ寺に訪れたら、渦巻き線香に願いを込めてつるしてみてはいかがでしょうか。

チョロン最大の観光スポット「ティエンハウ寺(天后宮)」に行こう!

チョロン最大の観光スポット「ティエンハウ寺(天后宮)」に行こう!

ベトナムで最大規模の中華街チョロン地区で最も古い歴史のあるティエンハウ寺。チョロン地区には、現在も40万人以上の華人が暮らしており、ホーチミン市内の華人の大半はこのエリアに住んでいるそうです。境内に線香が途絶えることがないのは、多くの華人たちが今もなお信仰しているからです。

お正月前のティエンハウ寺
お正月前のティエンハウ寺

また、ベトナムは旧正月になると、各地の寺で盛大にお祭りが行われます。ティエンハウ寺も同じく、獅子舞による演舞が披露されたり、境内が特別に装飾されたりと、普段とは違う雰囲気に包まれます。この時期に旅行する方はぜひ訪れてみてくださいね。

観光情報

ティエンハウ寺(天后宮) Chua Ba Thien Hau
住所:710 Nguyen Trai St. Dist.5. Ho Chi Minh
営業時間:6:00~17:30
アクセス:市民劇場からタクシーで20分。ビンタイ市場から徒歩15分