ホーチミン革命家の軌跡を辿る!「ホーチミン博物館」

ベトナムを観光していると頻繁に目や耳にする人物といえ、ばホー・チ・ミン(Ho Chi Minh)。ベトナムを旅するならば、ホーチミンについては詳しく知っておきたいところです。

そして、彼の生涯や活動などを数多くの資料によって知ることができるのが、ホーチミン市内サイゴン川沿いにある「ホーチミン博物館(Museum of Ho Chi Minh)」です。当観光スポットに足を運んでおけば、その後のベトナム観光がより豊かなものになるはず。ここでは、ホーチミン博物館の魅力についてご案内いたします。

市民劇場(オペラハウス)からタクシーで10分のサイゴン川沿い

ホーチミン博物館があるのは1区南に位置する4区。とはいっても、市民劇場からタクシーで10分程度で行くことができます。ホーチミン博物館は1区東部に流れるサイゴン川沿いに建っていて、“ベンゲー号”や“インドシナ号”といったナイトクルージング船がある埠頭の隣に位置しています。

ベトナム独立の英雄「ホーチミン」を知ることができる博物館

ホーチミン博物館の回廊
ホーチミン博物館の回廊

「ホーチミン博物館」は、ベトナム近代史を語るうえで欠かすことができないホーチミン氏の生涯や功績、主な活動を辿ることができる博物館となります。ベトナム戦争関連の博物館では必ず彼の功績などが紹介されていますが、生涯や若かりし頃を綴った博物館は、ここくらいのもの。なかには、日本で報道された新聞も展示されています。

ホーチミンの黄金の像
館内は冷房がないので、てきぱきと回ろう

ホーチミン博物館は広い庭園に囲まれていて、眺めの良いサイゴン川を見渡せる場所には、若かりし頃のホーチミンの銅像が建てられています。当時はまだホーチミンという名前ではなく、「グエン・タッ・タン」という名前です。

ホーチミンの大学では、この「ホーチミン博物館」を訪問することが必修科目のひとつに指定されていて、ホーチミン博物館では現地の学生も度々みかけることがあります。

ベトナムの象徴ホーチミンとは

ホーチミン博物館の館内

館内はフレンチコロニアル調の建物で、一周隈なく回って1時間かからない程度の所要時間。ホーチミンの所縁の所持品や新聞の報道の様子などが展示されています。すべて英語とベトナム語の説明なので、言葉に不自由するかもしれません。

ベトナム建国の父と呼ばれるホーチミンは、生涯を通してベトナムの人たちのために活動していた人物です。ベトナム中北部の生まれで、農村出身でした。

当時、ベトナムはフランスの統治下にあり、ベトナム人は多くの弾圧を受けていました。そのなか、ホーチミンは船に乗り込んでフランスに渡航。そこでフランスの文化を学び、ほかのヨーロッパ諸国やアメリカなどを周遊して、語学や知識を習得したのだそう。

ホーチミンの写真の数々

その後、ホーチミンは革命家として活動することとなり、ベトナムの民族解放と独立を目標とします。そして1945年の八月革命により阮朝(現在のフエ)が退位を宣言。9月2日にホーチミンによるベトナム民主共和国の誕生、及び初代主席に就任したのち、1954年のディエンビエンフーの戦いによりフランスは事実上の撤退。ベトナム戦争が終結したのは1975年のこととなります。ついにその目的は果たさせることとなりました。ただし、ホーチミンは1969年に死去。ベトナム戦争の真っただ中でした。

ホーチミンがベトナムの人びとから愛されている理由は、その人柄の良さ。挨拶の言葉は、「みなさん、ご飯はちゃんと食べていますか?」というものだったのだとか。また、常にポケットに飴玉を入れていたそう。そのため、子どもたちからも好かれていました。

そうしたこともあり、親しみを込めて「ホーおじさん」と呼ばれていたのです。

スターリンとの友好を示す写真

この博物館の展示のなかには、スターリンとの関係を示すものも。ホーチミンはスターリンを尊敬していて、直接会ったときには、サインを求めてしまったほど。これもとても庶民的なエピソードです。

ホーチミン氏を知ることができる貴重な博物館

ホーチミンの肖像はすべての紙幣にも描かれていますし、南部サイゴンはベトナム戦争後統一されたのちにホーチミン市と名前を変えています。それほどベトナム人にとっては重要な人物となるので、旅行者も一度は訪れてほしい観光スポットとなります。

観光情報

ホーチミン博物館 Museum of Ho Chi Minh
住所:1 Nguyen Tat Thanh St. Dist.4. Ho Chi Minh
営業時間:7:30〜11:30 / 13:30〜17:00
アクセス:市民劇場からタクシーで10分