ハノイのノイバイ空港から市内中心までのおすすめ移動手段
ベトナムの首都ハノイの空の玄関口であるノイバイ(国際)空港。ノイバイ空港からハノイ市内までは、車でおよそ50分ほどかかります。少々長い道のりとなるので、事前にしっかりとノイバイ空港の移動手段を把握しておき、何を利用するのか決めておくことが大切です。
ここではノンバイ空港からハノイ市内までのおすすめ移動手段をご案内します。それぞれメリットとデメリットがあるので、目的などに合わせて使いわけてみてください。
また、ノイバイ空港は国際ターミナルと国内ターミナルが隣接していて、ターミナル間はシャトルバスで行き来することができるほか、徒歩でも可能です。
ハノイの空の玄関「ノイバイ国際空港」
ハノイの空の玄関口であるノイバイ国際空港。従来までは国内と国際ターミナルはひとつでしたが、2015年から、日本の大成建設によって新国際ターミナルが誕生しました。
現在では、モダンで清潔感のある建物に生まれ変わっています。新海誠氏監督のCMでテレビでよく見たと思います。
ハノイ・ノイバイ空港から市内へ行く前にベトナムドンに両替をしよう
新国際ターミナルはそれほど大きくなく、イミグレーションから荷物のピックアップ、到着ロビーから外にでるまで一本道なので初めてのハノイ旅行者も迷うことはありません。
到着ロビーには数カ所の両替所やスマホのSIMカード販売店もあります。ここである程度のベトナムの通貨・ドンを入手しておきましょう。為替レートはどのお店もほぼ同じです。
昔はベトナム国内では米ドルが積極的に使われていましたが、近年はベトナム政府が自国通貨を推奨しているため、基本的にベトナムドンの支払いとなります。日本円は受け取ってもらえないので、どの移動手段を使うにしろ、ある程度のお金はここで両替しておくのがいいでしょう。
ハノイの空港から市内までの所要時間は車で「50分」
ハノイのノイバイ空港から市内中心部のホアンキエム湖や旧市街までは、車でおよそ50分の所要時間となります。ハノイ市内までは高速道路を走るため、徒歩やバイクでは行けません。
また、ノイバイ空港周辺には旅行者は立ち寄って楽しめる施設や観光スポットはありませんので、トランジットや帰国便のチェックインまでの時間は空港内で過ごすことになります。
ハノイ空港から市内までは配車アプリ「Grab」がおすすめ
2014年以降ベトナムにも複数の配車アプリが浸透しています。現時点で最もシェアが高いのは、東南アジア各国で展開している「Grab(グラブ)」です。日本ではウーバーが人気ですが、ベトナムではGrabがウーバーを買収しており、アジア最大級の配車アプリとなります。
最初はアプリのダウンロードと登録をしなければなりませんが、慣れてしまうとこれ以上ないくらい便利です。料金も表示金額のみを支払うだけなので交渉やぼったくりの心配もありませんし、アプリの画面上に車両ナンバーとドライバーの顔写真、車のルートも分かるので、危険性は最も低い移動手段と言えます。
一度ダウンロードすれば、マレーシアやタイなど他の国でも同じ使い勝手で利用することができます。
また、到着まではドライバーとアプリ内でチャット会話ができますが、こちらは自動翻訳機能があるので日本語で読み書きできます。
ハノイ市内中心に行きたいなら「旧市街」に行くのがおすすめの理由
ノイバイ空港から宿泊ホテルではなく、とりあえずハノイ市内中心部に行きたいならば、まずは旧市街へ行くのがおすすめです。夜遅くまで営業しているお店がたくさんありますし、予約不要の中級ホテルも数多く集まっています。
一方でホアンキエム湖沿いに建つホテルはいずれも5つ星の高級ホテルですし、何よりもホアンキエム湖は縦長の湖なので、変なところに降ろされたら結構歩く嵌めになります。
ノイバイ空港からハノイ市内中心まで「タクシー」で移動する方法
飛行機での長時間の移動のあとで、身体に負担をかけたくない旅行者におすすめしたい移動手段は「タクシー」です。タクシーであれば相乗りの心配がないので、自分だけの空間をしっかりと確保することができます。到着までの時間をゆったりと過ごすことができるでしょう。
ハノイの空港から市内までの移動手段としてタクシーを選択した場合は、できるだけ有名かつ信頼できるタクシー会社を選ぶ必要があります。
昨今は少なくなってきたとはいえ、いまでも無許可営業の白タクはありますので、これらに乗ってしまうと高額な料金を請求されるトラブルに遭いがちです。
ハノイ市内を走る有名なタクシー会社と言えば、「ノイバイタクシー(Noibai Taxi)」や「マイリンタクシー(Mailinh)」、「エアポートタクシー(Airport Taxi)」あたりが大手となり信頼できます。
ハノイ空港から市内までタクシーを使うデメリット
「タクシー」での移動のデメリットは、その他の方法に比べると料金が高いこと。ハノイノイバイ空港から市内中心部までは距離があるのと高速も使うため、料金は40万ドン程度となります。日本円に換算すると2200円ちょっと。
車種はセダンとミニワゴンの2つのタイプがあって、ミニワゴンは初乗り料金がすこし高めの設定となっています。ただし100円未満の違いとなるので、うまいこと捕まえることができれば、車種を気にすることなく乗ってしまってかまわないでしょう。
ハノイ空港から市内中心まで格安で行く方法は「バス」での移動
2016年にノイバイ空港から市内中心部を結ぶ路線バス「86番バス」が開通しました。基本的に旅行者向けに開通された路線バスとなり、主なルートは、空港からタイ湖、ホアンキエム湖を経てハノイ駅となります。宿泊先や目的地が旧市街東部やホアンキエム湖周辺にあるなら、とても便利な路線バスとなっています。
ノイバイ空港に発着しているこの「86番バス」なら、そのお値段は片道4万5000ドン(約250円)。ベトナム人向けの路線バスを使えばさらに安く行けるのですが、ベトナム語もハノイ市内の地理も分からない旅行者が乗りこなすのは難しいので、バス移動を選択するなら86番バスがおすすめです。
「タクシー」での移動の10分の1以下の費用で市内へ移動することができます。
バス乗り場はハノイ空港左方向へ。乗り間違いに注意!
バス乗り場はハノイ空港の到着ロビーを出た左方向にあります。とりあえずベトナムドンに両替をして外に出たら左方向に向かって歩いてください。バス停留所には何社かバス会社が停まっていますが、86番は車体カラーと同じオレンジ色の目立つ看板が柱に取り付けています。
見ればすぐにわかりますが、停留所に別会社のバスが停まることもありますので、車体カラーと行き先表示板の確認は怠らないように。ターミナルを出てからバス乗り場までは約2分くらい。バスの車内には、スーツケースなどの荷物を置くスペースが設けられていますしWiFiも無料利用できます。
バスが発車してしばらくすると、車掌が運賃を集めにきます。そのときに降車場所も聞かれます。ハノイ市内に入ってからのバス停は、ロンビエン・バスターミナル、チャンクアンカイ通り162番、オペラハウス、メリアハノイホテル前、ハノイ駅の5か所。
空港から終点のハノイ駅までの所要時間は約50分。バス停の数も少ないので、所要時間もタクシーとそれほどかわらないのも魅力です。
ただタイミングによっては混んでいることもあるので、その点はデメリットということができるでしょう。
ワゴンからハイヤーまで。空港からハノイ市内まで運んでくれるミニバス(シャトルバス)
配車アプリ(Grabなど)や86番バスが普及する以前は、ハノイのノイバイ空港から市内の観光の中心部までは、普通のタクシーからミニバス・シャトルバスしかありませんでした。
ミニバス・シャトルバスは航空会社や旅行会社、配車会社などがシャトルバスとして車を出しています。料金や車の形態は会社によって異なり、小汚いワゴンタイプであれば数百円で乗車できますが、ある程度人数が一杯にならないと動き出してくれません。
一方でハイヤーであれば相乗りなく自分たちだけで行けますし、高級車の乗り心地を体験できますが、その分料金は高く、数千円します。
いずれも上記86番バスやGrab、タクシーと比べるとサービスは確実に劣るので、あまりおすすめできるものではありません。
まとめ:ハノイ空港から市内中心部まではバスか配車アプリがおすすめ
ベトナムでは旅行者を狙ったぼったくりタクシーがいまだ横行しています。その問題を解決してくれるのが配車アプリのGrab(グラブ)です。安さで求めるなら「86番バス」での移動もおすすめですが、時間帯によっては数十分待たされることも多いです。
ハノイのノイバイ空港から市内中心までの移動手段は、予算や目的などに合わせて選んでみてください。新しい旅のはじまりを、ぜひベストな状態から楽しみましょう。