ハノイでの両替基礎知識!旧市街の高レート両替所のおすすめ店も紹介

海外旅行をするときに、どこで両替しようか悩んでしまいますよね。ベトナムの通貨は日本では両替ができませんので(空港はレートが悪い)、基本はハノイ市街で両替することとなります。
そこで、今回はベトナムの通貨、両替方法とおすすめの場所。そして、両替をする際の注意点についてご案内します。
ベトナムの通貨は「ドン(dong)」

まず、ベトナムの通貨単位は「ドン(dong)」となります。日本円が「JPY」と表記されるように、「VND」と表記されます。また、頭文字を取って「đ」で表されることもあります。
両替のときはしっかりとお札のチェックを
以前は硬貨もありましたが、2020年現在、流通しているのは紙幣のみで、現在ベトナムで実際に使われているのは、500ドン、1,000ドン、2,000ドン、5,000ドン、10,000ドン、20,000ドン、50,000ドン、100,000ドン、200,000ドン、500,000ドンです。上記写真からも分かるように、1万ドンと20万ドン、2万ドンと50万ドン札の色が似通っているので、支払いや両替の確認時に注意してください(ベトナム人でも間違えるときがあります)。

また、ベトナムはインフレが進んでいるため、その名残として0が多くてわかりにくいです。「Two hundred thousand」なんて英語で言われても、日頃使い慣れない大きさなので、それが20万だとピンとこない人も多いのではないでしょうか。
実際は右側の「0」3つを省略することが多いです。200,000の場合、正しく読むと「Two hundred thousand」ですが、お店で買い物をすると「Two hundred 」と言われることもしばしばあります。
ベトナムドンから円の換算方法

ベトナムはアメリカドルに対して若干の上下を許した固定相場制をとっています。そのため、少しのレートの変動がありますが、世界経済によって大きく暴落することはありません。1円はだいたい200ドンです。つまり、10円が2000ドン、100円が2万ドンと考えると計算がしやすいでしょう。逆に計算すると、20万ドンは1000円、50万ドンは2500円、200万ドンが1万円となります。
実際には、ドンで書かれた料金の右の0を2つとって、2で割ると日本円に換算することができます。
例)40,000ドン=40,000÷100÷2=200円
また、ドンで書かれた料金の右の0を3つとって、5をかける方法もあります。
例)40,000ド=40,000÷1000×5=200円
ハノイ旅行にドルを持って行く必要はあるの?

海外では米ドルがどこの国でも使えて便利だと言われます。しかし、ベトナム旅行のために、わざわざ日本円を米ドルに両替する必要はありません。ベトナムでの支払いは基本的に、ベトナム通貨であるドンとなります。一昔前までは他の途上国と同様にアメリカドルが非常に深く浸透していて、お店に行ったら「ドンじゃなくてドルで支払ってくれ」と言ってくるところもありました。しかし、昨今はベトナム政府がベトナムドンの保護のために、ドンによる支払いを強く推奨している背景があり、ほとんどのお店でドルは使えなくなっています。
ただし、外国人向けのホテルやレストラン、雑貨店、スパなどは依然としてドルで支払ってもいいと言ってくれるお店が多いので、手元にドルが残っているならば、それを持って行ってもいいかもしれませんね。
ハノイ市内の両替できるおすすめの場所

さて、それでは実際の両替です。まず、日本国内での両替ですが、空港で一部の銀行窓口がドンを扱うようになりました。しかし、ベトナム国内で両替するのと比較するとレートが悪いので、一般的にはハノイのノイバイ空港に到着してから両替することをおすすめします。ハノイで両替するとしたら、次の5か所が挙げられると思います。
- 空港
- ホテル
- 銀行
- ゴールドショップ(金屋)
- 両替商
この中で旅行者におすすめのレートがいい場所は両替商です。
しかし、空港のレートも決して悪くはありません。街中の高レートの両替商との差は1万円両替して、100円か200円と言ったところ。市内へバスやタクシーで移動するのに、少額はドンを手に入れなければならないわけですから、思い切って空港でまとめて両替してしまうのも1つの選択肢だと思います。
また、ホテルはレートのぼったくりはありませんが、手数料を取られる場合があります。大金を両替した場合は、一度部屋に戻ってセーフティボックスにお金を預けてから再度外出するといいでしょう。銀行はベトナムにおいてはあまり両替場所として機能はしません。
ハノイ旧市街のおすすめ両替通り「ハーチュン通り」&「ハンバック通り」

旧市街の中にあるおすすめの両替所は「ハーチュン通り(Ha Trung)」にあります。観光の中心、ハノイ旧市街の西側にある通りで、この通りには赤や金色の看板を掲げたゴールドショップがずらりと並びます。
ゴールドショップは、実際は金を売っているというより、両替を主にしています。どのお店も「Exchange」の看板はありません。「Vang」というゴールドの意味の文字を探してください。
この通りのほとんどのお店が高レートですが、27・29番地に店舗を構えるお店が大きくて安心です。

ハーチュン通りは観光客にとってそれほど行きにくい場所ではないのですが、旧市街のど真ん中で両替をしようと思ったら、「ハンバック通り(Hang Bac )」がおすすめです。

ハーチュン通りが金ならば、こちらは銀の通り、シルバーショップが並びます。ハーチュン通りほど高レートではありませんが、だいたい、ハーチュン通りと空港との中間のレートで両替してくれます。
レートはやや劣りますが、ハノイのシンボル「ホアンキエム湖」からも徒歩5分くらいで、街歩きや買い物の合間に両替をするのに最適な両替通りです。

130番地のお店は「Exchange」の看板を出していて、かつ簡単な英語が通じ、両替しやすいのでおすすめです。
ハノイでの両替の注意点

ハノイで両替するにはいくつか注意点があります。まず、両替商で両替した場合、交渉が可能なことがあります。ハーチュン通り、ハンバック通りのお店は高レートですが、店員によっては悪いレートを提示してくる人もいます。その日のレートとあまりにも違う場合は、交渉が必要です。
というわけで、あらかじめその日のレートをインターネットでチェックしておくことが大切です。

また、両替商での両替がおすすめと書きましたが、貴金属商以外の店、例えば旅行代理店での両替などは、あまりおすすめではありません。街中のいたるところに「Exchange」の文字を見つけることができますが、ほとんどは旅行代理店です。普通、旅行代理店の両替レートはあまりよくありません。
最後に、テト(旧正月)にお越しのみなさんは、貴金属商の休業に気を付けなければなりません。ここで紹介した2つの通りは、毎日、必ずどこかのお店が開いていますが、テトに限っては異なります。テトは貴金属商に限らずベトナム中の個人商店の多くが数日間お休みを取ってしまいます。テトに旅行される方は、空港でしっかり両替してくるのがよいと思います。
旅行スタイルに合った両替を
ハノイで両替する際、高レートにこだわるならハーチュン通り一択だと思います。しかし、空港やハンバック通りで両替しても、差がものすごくあるわけではありません。短期旅行の人は、両替所探しに時間を取られるくらいならば、まとめて空港で両替してしまうのもいいのではないでしょうか。自分の旅行スタイルに合った、両替をしてくださいね。