ベトナムの高級品お土産事情を紹介！大切な人に贈ろう

ベトナム出張者や旅行者の中には、チープなお土産ではなく、ちょっと特別感のある高級品をベトナム旅行のお土産へと考えている方もいます。「ベトナムらしい」、「大切な人へ贈って喜ばれる」、「特別感がある」をキーワードに、今回はベトナム土産に相応しい高級品雑貨＆お菓子（食品）をご案内します。

最新！2022年以降のベトナムの高級お土産事情をご案内

新型コロナも落ち着きを取り戻し、徐々にベトナムへ訪れる出張者や旅行者も増えてきた2022年ですが、今後のベトナム観光におけるお土産探しはどのような影響があるのでしょうか。

ベトナムの高級品お土産の種類は減少へ？

もともとベトナムのお土産は雑貨がメインでした。木彫りや陶磁器、刺繍細工といったガイドブックでもお馴染みの伝統工芸品は廃れることはありませんが、その一方で近年人気が出てきたお菓子＆食品お土産はちょっと話が変わってきます。

旅行者に人気のお菓子お土産の中でも、高級品に該当するようなお土産は、実は2010年以降に生まれました。それまでは旅行者や出張者が買っていく食品のお土産と言えば、スーパーに並んでいるお菓子程度でした。

しかし、新型コロナがはじまった2020年以降は、旅行者向けに立ち上げられた高級品ブランドのお土産は経営が難しく、続々と撤退していきました。

現在存在している高級品のブランドは人気のお土産ばかり

もちろんすべての高級品のお土産ブランドが撤退したわけではありません。ベトナム人やベトナム在住外国人に客層を切り替えてマーケティングをしていたブランドは、コロナの渦中でもしっかりと営業をして生き残り続けていました。

そのため、現在存在している、お土産におすすめできる高級品やブランドは、いずれもベトナム人や在住外国人が認める知名度と品質を持っているので、安心して買って帰ってください。

ベトナムのお土産の高級品の予算感は？

高級品とされるベトナムのお土産を購入したい場合、どの程度の予算感をもって臨めばいいのでしょうか。
ここではお菓子（食品）と雑貨に分けて、どのくらいの予算を用意しておけばいいのかをおすすめします。

ベトナムお菓子（食品）の高級品のお土産の予算は1000～3000円

高級品とされるお菓子（食品）のベトナム土産は、チョコレートや生はちみつ、燕の巣エキスなどが該当しますが、いずれも1000～3000円ほどが予算となります。チョコレートは板チョコであれば500円でも買うことができますが、大切な人へ贈る高級品土産としてであれば、多少予算をかけて箱詰めされたものを買いたいところです。

ベトナム雑貨の高級品のお土産の予算は5000～3万円

ベトナム雑貨といえば上述したように伝統工芸品をイメージしがちですが、昨今は数々のブランドや品質のいい素材を使った服飾品も出ています。高級品とされているものであれば、安いものでも5000円。上を見ればきりがありませんが、お土産としてであれば1～3万円の予算感がいいのではないでしょうか。

ベトナムの高級品を紹介！お菓子お土産のおすすめをご案内

まずご紹介するのは、お菓子（食品）におけるお土産におすすめしたいベトナムの高級品です。10年以上ベトナムに住んでライター業をしている筆者からみて、本当におすすめできる高級感あるお土産をご紹介します。

高級チョコレートなら「レジェンダリー(Legendary)」がベトナムお土産に一番！

「レジェンダリー(Legendary Chocolatier)」は、ベトナム南部ホーチミンに本店を構える高級チョコレートブランドです。あまりスーパーでは見かけなく、直営店もしくは輸入雑貨や高級地場ブランドなどを取り扱っている雑貨店で買うことができます。

チョコレートといえば、ネットで検索すると「マルゥ」が非常に知名度が高いですが、昨今のマルゥはマーケットを拡大して、コンビニで買えたり、カフェがレストラン化してきて、ブランド力は少し下がっている様子がうかがえます。

ちなみにレジェンダリーはマルゥにはない生チョコやトリュフチョコなどもあるので、大切な人や両親への高級お土産としておすすめできます。

■店舗情報
レジェンダリー公式HP：https://legendary.com.vn/
Facebook：https://www.facebook.com/legendaryChocolatier/
TEL：0909347634

ベトナムの伝統お菓子なら高級感溢れる「ユーゴック(YUGOC)」！生はちみつがおすすめ

ユーゴック(YUGOC)はベトナムの昔ながらの自然食品をお土産用ギフトにしたホーチミン発のブランドです。生はちみつがメインプロダクトですが、マカダミアナッツ・パームシュガー・ココナッツオイル・お酒（通販サイトのみ）などもおすすめです。

生はちみつは殺菌処理をしない「非加熱」を採用しており、日本ではちょっと食べることができないレアものとなります。高級お土産におすすめしたいのは、「竜眼・コーヒー・ランブータン」の3種の詰め合わせセット（30万ドン）です。会社でお世話になっている先輩上司はもちろん、自分用や友人用、ママ友などにおすすめです。

ちなみにユーゴックはベトナム現地で利用できる日本語通販サイトがあります。通販サイトでしか買えないお土産もありますし、ハノイ、ダナン（ホイアン）、ホーチミンに対応しています。購入したら宿泊ホテルまでバイク便で届けてくれますし、要望したら即日＆夜便にも応じてくれます。

■店舗情報
YUGOC公式通販サイト：https://yugoc.com/
YUGOC商品取り扱い店舗一覧：https://yugoc.com/store-location/

ベトナム人にとっての高級お土産はコレ！燕の巣エキス「サネスト(Sanest)」

中国由来の食品となりますが、ベトナム人にとっては古くからの高級贈答品がこちらの「燕の巣エキス」です。数多くのベトナムメーカーがありますが、その中でも一番有名なブランドが「Sanest」です。写真のように小さな小瓶に入っている詰め合わせセットが30万ドン前後で販売されています。

本物の燕の巣が入っていたり、エキスの濃度が高いものもあり、商品によっては数万円から10万円を超えるものもあります。燕の巣というと中華料理で使われる高級食材なので、中国っぽい雰囲気はあるかもしれませんが、ベトナム旅行の高級お土産としていかがでしょうか。

■店舗情報
Sanest公式HP：https://yensaokhanhhoa.com.vn/

ベトナムコーヒーの高級ブランドなら「ラーベト(La Viet)」がお土産におすすめ

ガイドブックなどでも度々紹介されているお土産の1つが「ベトナム産コーヒー」です。ベトナムコーヒーブランドで従来まで旅行者に人気があるのは、Trung Nguyen（チュングエン）の「G7」と呼ばれるブランドですが、こちらはインスタントとなりますし、チュングエンブランドは高級コーヒーというよりは老舗ブランド。

ここでおすすめしたいのは「ラーベト(La Viet)」と呼ばれる、ベトナム中部高原ダラットで生まれたコーヒーブランドです。ベトナムのバリスタも愛用するアラビカ種のコーヒー豆を販売しています。自社でコーヒー豆の栽培から焙煎まで行っているのが特徴。スーパーで売っている数百円のものとは異なり、250gで30万ドン（1500～2000円）となりますので、日本人からみても高級なコーヒー豆であることには変わりありません。ベトナム土産としても最適でしょう。

■店舗情報
La Viet公式HP：https://www.laviet.coffee/

お土産に最適のベトナムの高級「雑貨」をご紹介

続いてご紹介するのは、お土産に最適のベトナム高級「雑貨」です。雑貨といえば日用品や服飾品、お土産雑貨などがありますが、ここではお土産に相応しい高級雑貨をご紹介します。

ベトナム産服飾雑貨の高級お土産なら「アヌーパ(Anupa)」を覗いてみては

ベトナム産服飾雑貨の高級土産としておすすめしたいのが「アヌーパ(Anupa)」です。インド系イギリス人のアヌーパさんがホーチミンで立ち上げた服飾ブランドとなり、宝石の指輪、財布、キーケース、バッグ、衣類等を扱っています。

高級お土産としてのおすすめはバッグと財布。いずれも1万円以上しますが、黒や紺が地のシンプルなデザインは年齢問わず喜ばれるお土産となるはずです。

■店舗情報
Anupa公式HP：http://anupa.net/boutique-shopping-in-Vietnam

高級感あるベトナム食器土産なら「amai（アーマイ）」がおすすめ

「amai（アーマイ）」はベトナムで生まれたテーブルウェアブランド。オランダ人とベルギー人の女性がホーチミンで立ち上げたブランドで、最初は現地在住外国人の間で注目され、現在はベトナム人富裕層や観光客の間で人気が急上昇しています。

amai食器の特徴は、歪みのある見た目とパステルカラー。特に女性受けするお土産となることでしょう。値段は20～50ドル程度となりますので、日本のスーパーで買う食器と比べるとかなり高め。やはり高級お土産と言えるでしょう。

■店舗情報
amai公式HP：https://www.amaisaigon.vn/

ベトナム伝統の高級調度品「バッチャン焼き」もお土産には欠かせない

ベトナムの伝統的な調度品といえば、バッチャン焼きがあまりにも有名ですね。バッチャン焼きはベトナム国内だけではなく、アジアを代表する伝統工芸品であり、現在では観光客向けのお土産として人気があります。バッチャン焼きは急須や茶わん、レンゲ、湯呑みなど、あらゆる食器があります。

市場でもバッチャン焼きを謳う食器はありますが、基本は偽物となります。本物のバッチャン焼きを手に入れる場合は、しっかりとしたお土産店に行くといいでしょう。ベトナム国内ではもちろん高級品として認識されていますが、昨今は観光客のお土産用として知られるようになり、さらに値段は上がっている印象を受けます。

ベトナムで高級土産を買う場合のポイント

ベトナムで高級土産を買いたい場合は、直営店か公式通販サイトで購入するのが確実です。ブランドの多くは南部ホーチミン発祥のため、ダナンやハノイで手に入れるのは少々困難な場合もあります。その際は公式通販サイトを利用すればホテルまでデリバリーしてくれます。ただし、ホーチミンからダナンやハノイへの配送は中3日から10日ほどかかります。日本にいるうちから、宿泊ホテルが決まった時点で手配するといいでしょう。

Writer／この記事を書いた人

古川 悠紀
トラベルライター

大学卒業後、日本で販売店営業、外資（米国）メーカー勤務を経て2011年にベトナムのホーチミンに移住。トラベルライターとして東南アジア各国を周遊・居住し旅行生活経済の記事を請け負う。実績にAll About、阪急交通社、自著「ベトナムとビジネスをするための鉄則 55」、寄稿「トリコガイドベトナム（アルク出版）」、「複住スタイル（英和出版）」、下川裕治著/編に記事の寄稿等がある。