ハノイ旧市街のグルメ事情
ベトナムの北部ハノイは、日本人旅行者にとってはホーチミンと並ぶ一大観光地ですが、現地人にとっては首都であり、また“料理がおいしいグルメタウン”として認知されています。
日本人旅行者がハノイ現地でおいしいベトナムグルメにありつきたいのであれば、「旧市街」を歩くのが手っ取り早くておすすめ。観光客向けのレストランや食堂・屋台などがあり、ハノイのグルメをあらかた堪能することができます。
今回はハノイ旧市街の気になるグルメ事情について説明します。
ハノイ旧市街に来たら食堂と屋台は必須
グルメ激戦区として知られるハノイ旧市街で絶対に外せないのは「食堂」と「屋台」でしょう。日本人に馴染みの深いフォーの専門店「Thanh Hop(タイン・ホップ)」や、お好みのトッピングが楽しめるおこわ専門店「XOI YEN(ソイ・イェン)」など、ハノイならではの格安価格で本場の味を堪能することができます。
ローカルな食堂巡りをしながら珍味を楽しむのもいいですし、食堂によって売りにしているメインメニューが変わりますので食べ比べしても楽しいですね。地元の人たちが実際に食べに行くようなお店だからこそ、ハノイの良さを実感できるはずです。
市場の一角には「屋台通り」と呼ばれる場所があり、人が1人やっと通れるほどの狭いスペースにさまざまな種類の屋台がひしめき合っています。道端にはたくさんの椅子が並べられ昼間から多くの人で賑わいます。食堂や屋台では日本語が通じないことが多いのですが、英語もしくは食べたいメニューがあれば指差しで注文しても伝わります。
チャーカーラーボンを食べずしてハノイは語れない
旧市街のチャーカー通り(Cha Ca)には「チャーカーラボン」という1871年に創業した老舗のレストランがあります。観光ガイドに載っているほどの有名店になるのですが、実はこの通りの名前はレストランの名前がもとになっています。
お店自体は2階にあり、しかもこの周辺は真似をして作られたお店であふれていますので、よく見ないと間違えたお店に入ってしまうこともあり要注意です。席に座るとチャーカーラーボンのセットが自動的に運ばれてきます。
チャーカーラーボンはテーブルにコンロ付きの鍋が運ばれ、油で白身魚をハーブと一緒に炒めるシンプルなものですが、ハノイ伝統のグルメです。必要な材料がそれぞれ運ばれてくるのですが、食べ方がわからない人でも安心してください。店員さんがてきぱきと作ってくれますので、作り方に悩むこともなく、チャーカーラーボンが仕上がります。
チャーカーラーボンができたら、マントムかヌクマムのたれに付けて食べます。魚の臭みもなく川魚ならではの風味を感じられます、料金はお1人約1000円程度と、ベトナム料理として考えると決して安い料理ではないのですが、在住日本人も絶賛するハノイ名物となるので、一度は召し上がってほしいところです。
ハノイ旧市街は夜遅くまで存分に楽しめます
ハノイ旧市街では朝から深夜までご飯を食べられる食堂や屋台がたくさんあります。基本的には大抵のお店が23時で閉店してしまうのですが、ドンスアン市場周辺の食堂は国の許可を取り深夜2時まで営業しています。旧市街を歩く時は外周から内側に歩いていくとおしゃれなレストランやカフェがたくさんあります。
夜にはネオンが輝くナイトバーも多く観光客の憩いの場となっています。特に毎週末の金曜日~日曜日まで曜日限定で行われているナイトマーケットは、数百メートルもの大規模範囲で屋台などの美味しいグルメを楽しむことができます。観光客だけでなく地元の人たちも行きかう場所として有名です。
昼間は日差しが強いので外でゆっくりとグルメを堪能することはできないのですが、夜になるとちょうどいい気候の中異国情緒あふれる屋台で美味しいお酒やグルメを楽しむこともでき、おすすめです。移動式の屋台や、あちこちから聞こえる大宴会が広がります。
ガイドブックで紹介されているハノイグルメはすべて旧市街で
ガイドブックに掲載されているようなベトナムグルメの大半は、ここハノイ旧市街で食べることができます。上記でピックアップしたチャーカーラーボンは、ハノイの名物ですが、ここ旧市街でしかお目にかかれません。
もちろんそれ以外にもフォーや生春巻き、ブンチャーといったおすすめしたいグルメがたくさんあります。本場のベトナムグルメを存分に楽しめるハノイ旧市街で、是非食べ歩き旅をしてみてください。