最も美しく、そして最も巨大なハノイの観光名所「タイ湖」

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目次

    ハノイでもっとも大きく、そして美しい湖

    ベトナムの北部首都ハノイ市内には、大小合わせて10以上の湖があります。その中でも、もっとも美しい湖とされているのが、この「タイ湖」です。ホアンキエム湖ほどの知名度はないのですが、周囲の長さは約17kmとハノイ最大。つまり、大きさと美しさというふたつの点で、ハノイNo.1を誇っている湖なのです。



    この湖のほとりでは、釣りを楽しんでいる地元の人びとや、ベンチに座って湖を眺めているカップルの姿など、現地のベトナム人の生活の営みに触れることができます。また、6月から7月には湖には蓮の花が咲き乱れ、絵画的なまでの美しさに。夕暮れどきには、沈む夕日を鑑賞するために、多くのカップルや子連れファミリーで賑わいます。ハノイ市内でも名実ともに美しいスポットであります。

    花揺れる美しきタイ湖をのほほんと散歩

    この「タイ湖」の北側には花市場があり、早朝には仕入れた花々を荷台いっぱいに積んだ自転車などが行き交う光景を見かけることができるでしょう。この花市場は、とくに女性の日や旧正月前のときなどに、おおいに賑わいをみせる場所。その華やかさもこの湖の見どころのひとつとなっています。

    また、湖のなかでは地元の人が貝をとっている光景を見かけることもあります。ここでは、たくさんの貝がとれる場所なのだそう。こでとれた貝は、麺料理やご飯料理などの具材として使用されるとのこと。観光スポットでありながら、ローカルな暮らしの様子も垣間見ることができる場所なのです。

    観光のスタートは「鎮国寺」がおすすめ

    この湖の観光は、「鎮国寺」からスタートするのがおすすめ。「タイ湖」はとても広いので、タクシーに「タイ湖に行ってくれ」と伝えるだけではどこに行けばいいのかわかりません。そのため、まずはこの「鎮国寺」に向かうように伝えるのがよいでしょう。ここはベトナム最古の寺で、17世紀に現在の場所に移りました。


    この寺のある小島へと向かう道は一本道で、旧正月になると、毎年行列ができるほどの人で溢れかえっています。本堂を含めて境内を一周しても30分くらいしかかからない小さな規模の寺院。境内には、十重の塔や白い仏像を安置。本堂には、関羽やチャンフンダオといった将軍や聖人を祀っています。


    タイ湖の観光エリアの中心は、この「鎮国寺」の周辺。このエリアには、雑貨を扱う露店がたくさん並んでいます。ですが、観光客をメインターゲットにしたお店ばかり。そのため、値段を聞くと最初は高めの値段を言われるので注意が必要。値段交渉が必須の買い物スポットです。

    湖を一周する電気自動車やクルージング船も

    これだけ大きな湖なので、徒歩で一周するのはたいへん。そのため、湖を一周する電気自動車が運行しています。この車の出発の時間は決まっておらず、定員があつまると随時出発するというスタイル。また、この湖には大型のクルージング船も停泊しています。この船では、ナイトディナークルージングを楽しむことが可能。また、昼のみ営業している客船もあります。

    情緒と漂う美しい観光スポットへ足をお運びください

    いかがでしたか?ハノイでもっとも大きく、そして美しい湖といわれている「タイ湖」。花市場や鎮国寺など、見どころも満載!湖の北には西湖府、東にはチャンオック寺もあります。遊周のための電気自動車などがあるのも助かるところ。かなり大きな湖なので、はじめに訪れたいスポットを巡っておくと安心です。ぜひ足を運んでみてください。

    観光情報

    タイ湖 Ho Tay
    住所:Ho Tay Ha Noi
    アクセス:ホアンキエム湖からタクシーで10分

    Writer/この記事を書いた人

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    古川 悠紀
    トラベルライター

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    大学卒業後、日本で販売店営業、外資(米国)メーカー勤務を経て2011年にベトナムのホーチミンに移住。トラベルライターとしてベトナムを中心に東南アジアの旅行・生活・経済の記事を請け負う。実績にAll About、阪急交通社、自著「ベトナムとビジネスをするための鉄則 55」、寄稿「トリコガイドベトナム(アルク出版)」、「複住スタイル(英和出版)」、下川裕治著/編に記事の寄稿等がある。