【ベトナム旅行】円安の影響とドンと円の為替事情|リアル情報
これからベトナム旅行を計画している人は、現地の為替事情が気になりますね。円安の影響やベトナム現地のインフレ情報、ドン(ベトナム通貨)と円の相場・関係を具体的に解説します。初めてのベトナム旅行を計画されている人は、是非参考にしてみてください。
日本円の歴史的な円安で東南アジア旅行でも贅沢できない?
2020年以降、ロシアのウクライナ侵攻や米国利上げなどが相次ぎ、日本は大幅に円を安くし、歴史的な円安に見舞われています。パンデミック前後で比較すると、日本円は対ドルで3~4割、外国通貨に対しても2~3割ほど値を下げています。
さらに世界各国では物価が上昇するインフレが発生し、2024年以降は日本でも相次いで食品・日用品問わず価格が上昇しています。これまでは低予算で贅沢ができた物価安の東南アジアでもインフレの影響は色濃く、コロナ前と比較すると2~3割程度物価が高くなっている印象です。特に日本人に人気のタイとシンガポールは顕著に物価が高くなっているのが分かります。
飛行機の便数も少なくなっているため、航空券もやはり以前より高くなっています。東南アジアだからといってどこの国でも豪遊できる時代は終わったのかもしれませんね。
円安の影響は最小限。ベトナムの物価がまだ安い理由
一方で東南アジアの中でもベトナムは他の国と比べると、現地の物価はそれほど上がっていません。円安のためどうしても割高に感じる場面はあるかもしれませんが、それでも日本人旅行者からすると、まだまだ物価安の国として贅沢な時間を過ごすことができるはずです。
ベトナム国内で物価上昇(インフレ)が起きていない理由
ベトナムは対米ドルに対して固定相場制をとっています(若干の振れ幅はありますが)。そのため、米国の利上げ前後で1ドル120円から150円に円が下落した日本円のようなことが起きないことが背景にあります。
日本円の1円・100円はベトナムドンでいくら?最新為替円安事情|2024年
2024年4月時点では、日本円の1円は163ドン。100円は1万6300ドンとなります。円安になる前(2020年以前)は100円が2万ドンの計算でしたので、日本円は対ベトナムドンで約2割下落していることになります。
「20%も値段上がってるの!?」と思うかもしれませんが、旅行者に人気のタイは4割近く値段が上がっているので、それを考えるとベトナムはまだまだ物価が安く、少ない予算で贅沢な旅をおくれる国と言えます。
1万円は何ドン?ベトナムで何が買える?円安事情を紹介
現在1万円は1万6300ドンとなりますが、これがどのくらいの価値を持つのかを簡単に以下に紹介します。
- ミネラルウォーター(500ml) 30円
- 屋台のフォー 100~150円
- 屋台のバインミー 120円
- カフェのタピオカミルクティー 180円
- 3つ星ホテル 3000~4000円
- 4つ星~5つ星ホテル 8000~1万5000円
- タクシー初乗り 70円
- 2時間の高級スパコース 5000~8000円
- レストランで食べる生春巻き 400円
上記の物価はいずれも最新の日本の円安事情を反映しているものとなります。想像以上に安いと思ったのではないでしょうか。
外国人旅行者しか行かないようなベトナム料理レストランやフレンチなどに行けば相応に高くついてしまいますが、ベトナム人の生活に密着したお店や日用品であれば、円安の影響はそれほど感じることはないでしょう。
ベトナム旅行中に円安(ドンが高い!)と感じる時はいつ?
一方でベトナム旅行中に円安を感じる、あるいはベトナムドンが高いと感じるときは、以下のような場面です。
- ホテルのルームサービス
- 外国人向けのベトナム料理レストラン
- 旅行者向けの観光施設(市民劇場開催のショーやテーマパーク)
- ベトナムの高所得者層が行くナイトバー
- スターバックスやKFCなど外資系のお店
- ショッピングセンター内のレストラン街
- 外国人街(富裕層が暮らすエリア)の商店
ベトナムは2000年代に入ってから急速に発展しましたが、ベトナムの1人当たりのGDPは4000ドル。日本は3万4000ドルなので、8分の1しかありません。
そのため、各商業施設の多くは外国人旅行者で稼ぎたいと考えています。日本はまだまだ成熟した先進国ですし、ベトナム人からするとお金持ちに変わりありません。
観光の道中は円安を感じることもあるかもしれませんが、なるべく現地にお金を落としてあげる、という考えも少しはあってもいいかもしれませんね。