ダナン&ホイアン発「ミーソン遺跡」の見どころと現地ツアー詳細をご案内!
ベトナムのダナン旅行の鉄板である「ミーソン遺跡(聖域)」は、多くの旅行者が訪れる世界遺産です。半日で楽しめるほか、ダナン及びホイアンのいずれからも現地ツアーに参加することができます。ここではミーソン遺跡の見どころと、おすすめの現地ツアーをご案内します。
ダナン&ホイアンからミーソン遺跡までの行き方・アクセス方法
ダナン市街地からミーソン遺跡に行く場合は、車で南方へ90分ほど走ったところ。ホイアン市街地からはおよそ1時間の道のりとなります。
タクシーで行くこともできますが、やはり現地ツアーがおすすめです。タクシーの場合は往復+現地の待機時間の費用が発生するので、現地ツアーで行く方が料金的にお得となります。現地オプショナルツアーでは、どこの旅行会社でも半日ツアーが午前と午後に開催されていますので、旅行者はスケジュールに合わせて好きな方を選択することができます。ただし、おすすめは午前の部。午後になると気温が上がるので、汗をかきながらミーソン遺跡のある森林を歩き回ることになります。
ダナン&ホイアンから行くミーソン遺跡観光。現地ツアーを選ぶポイントは?
ミーソン遺跡行きのツアーは、ダナンとホイアンから催行していますので、ホイアン宿泊者はダナンに行く必要はないので安心ですね。また、ミーソン遺跡は上記でもご紹介したように午前と午後を選ぶことができます。午前にミーソン遺跡ツアーに参加してお昼にホテルに戻り、午後は丸々自由観光に徹することが基本はおすすめですが、ダナン滞在者でホイアン観光もする予定の方は、ダナン→午後の部「ミーソン遺跡」現地ツアー参加→ホイアン解散もおすすめです。
現地ガイドに伝えておけば、ダナンではなくホイアンで降ろしてもらうことも可能ですので、スケジュールを先に決め、できれば予約時に伝えてください。
ミーソン遺跡の見学には暑さ対策が必須!
ミーソン遺跡の見学の際は、必ず暑さ対策をしてください。防止、日焼け止めクリーム、長袖、日傘などなど。ミーソン遺跡は森林の中にあるのですが、敷地内は冷房が効いているところはありませんし、片道数百メートル程度歩くことになります。
特にベトナムは紫外線の量が多いので、女性は肌荒れ対策もお忘れなく!
ダナンとホイアンから行くミーソン遺跡現地ツアー。おすすめを紹介!
ダナンとホイアンから参加できるミーソン遺跡の現地ツアーは複数あります。ミーソン遺跡のみに足を運ぶツアーもあれば、ダナンやホイアンの市内観光もセットになっているプランもあります。ダナン&ホイアン旅行者の内、滞在日数が少なく、海外旅行に不慣れな方は、市内観光もセットの現地ツアーが効率よく回れておすすめです。
午前発:ダナン&ホイアンから行く「ミーソン遺跡」現地ツアー
こちらは午前発の「ダナン&ホイアン出発ミーソン遺跡」の現地ツアーとなります。お昼にはホテルに戻ってくるので、午後は自分たちの観光を楽しむことができるので、一番のおすすめツアーとなります。
午後発:ダナン&ホイアンから行く「ミーソン遺跡と夜のホイアン観光」現地ツアー
こちらの現地ツアーは、ミーソン遺跡とホイアンの夜観光ツアーがセットになった午後発のツアーとなります。ホイアンは日中よりも夜の観光がおすすめなので、ミーソン遺跡とセットになっているのはありがたいですね。
午前から午後:1日丸ごと現地ツアー「ダナン市内観光+ミーソン遺跡+ホイアン夜観光」
ミーソン遺跡だけではなく、ダナンとホイアン観光もしたい!という要望に応えた欲張り現地ツアーがこちら。午前中はダナン市内の定番どころを回り(五行山含む)、昼食を食べたあとはミーソン遺跡の見学へ。その後はホイアン夜観光を楽しみます。
ダナン及びホイアン旅行者の定番ツアーである3つがセットになったお得な現地オプショナルツアーとなります。初めてのダナン・ホイアン旅行であれば、滞在初日にこちらの現地ツアーに参加すれば、残りの滞在余暇は自由に過ごすことができます。
ミーソン遺跡へ到着!遺跡までは電気自動車で行こう!
ダナン及びホイアンから車で走ることおよそ90分。ツアーバスは山をひたすら上ることになりますが、その先には世界遺産のミーソン遺跡が広がっています。
ミーソン遺跡に到着したら、ツアーガイドからチケットを受け取り、遺跡まで電気自動車に乗って行きます。こちらは無料で乗車することができ、徒歩で遺跡まで行く場合は20分程度歩かなければなりません。ツアーの場合はツアーガイドがアテンドしてくれるので心配ありません。ミーソン遺跡道中には博物館がありますが、展示数は多くありませんので、見学する必要はないかもしれません。
世界遺産ミーソン遺跡現地ツアーの見学の所要時間は1時間~1時間半
ミーソン遺跡の見学にかかる所要時間はおよそ90分程度。全部を見て回ることはなく、現地ツアーガイドが要所のみに連れて行ってくれます。また、小規模ですがお土産店もあるので、帽子やサングラス、ミネラルウォーターなどは調達してもいいかもしれませんね。すべて屋外を歩くことになりますので、熱中症対策を忘れないよう、水分補給もしっかりとしてください。
現地ツアーに参加して世界遺産ミーソン遺跡を歩こう!
ミーソン遺跡は広大な敷地内に複数の祠堂となる遺跡があり、これらはA~Lにブロック分けされています。順を追うごとに発掘年度が新しくなり、まだ発掘調査中の箇所も多々あるのが特徴の1つ。基本はどこのブロックから見学するのも自由となるので、近場から順々に歩いていくといいでしょう。
ミーソン遺跡の歴史~チャンパ王国の聖域
ミーソン遺跡は、ダナンとホイアン近郊のベトナム中部に2~19世紀まで存在した独立海洋国家のチャンパ王国の聖域となります。チャンパ王国はベトナムとは別に独立した政権を持っていて、中部沿岸地域で当初勢力を誇っていましたが、ベトナムの侵攻で中南部クイニョン、ニャチャン、ムイネーと勢力を南下していき、19世紀中ごろに当時ベトナムを支配していたフエの王朝により鎮圧・終焉を迎えました。
実はミーソン遺跡のようなチャンパ王国が遺した聖域は、先に紹介したクイニョンやニャチャン、ムイネーなど複数個所にも存在します。つまり、チャンパ王国は勢力を確保した場所に、このような聖域を作ったと解釈されます。
しかし、このダナン及びホイアンから行けるミーソン遺跡は、数ある聖域の中で最も規模が大きいことから、チャンパ王国にとって特別な場所であることが推測されています。そして、1999年にミーソン遺跡はホイアンと併せて世界遺産に登録されました。
ミーソン遺跡はどんな聖域でなにをしていた場所?
ミーソン遺跡はチャンパ人にとっての聖域だったことは間違いないようですが、実際ここで何が行われていたのかは正直よくわかっていません。エジプトのピラミッドのように、研究者によって多少の解釈が異なりますし、ある研究者は死者を祀る場所と言い、またある研究者は祭事を行う場所とも言っています。
チャンパ王国は19世紀まで残っていたため、一見すると「歴史は明るみになっているのでは?」と思うかもしれませんが、チャンパ王国はベトナムとは異なる独自の言葉、文字、文化、習慣、宗教を持っており、また研究者も少ないため、今だ謎に包まれた部分が多いのが実情です。
ミーソン遺跡から読み解くチャンパ人。ベトナムでは珍しいヒンズー教だった!
ヒンズー教といえばインドやインドネシアを思いつきます。ベトナムは努めて仏教大国ですが、ことチャンパ王国に関してはヒンズー教シヴァ派でした。そのため、伝説でお馴染みのシヴァ神やガネーシャ、ガルーダ、マハーカーラ、パールバティといった石像もミーソン遺跡の祠堂の中でみることができます。
ミーソン遺跡の建築技術を解説。レンガ造りの祠堂に隠された意味
チャンパ王国の文化や技術はいまだ謎めいていますが、ミーソン遺跡の祠堂はすべてレンガ造りとなり、建築技術はそれなりに高かったとされています。レンガは風を通さないだけではなく、少しずつずらして重ねることによって、三角形の屋根ができます。この建築様式は真ん中に屋根を支える支柱を必要としないのが特徴です。ちなみに祠堂の中も入ることができ、発掘品が展示されています。
ミーソン遺跡を作ったチャンパ王国の子孫はチャム族?
ベトナムには53の少数民族が全国各地に点在していますが、その中でも最大規模のチャム族は、チャンパ王国の子孫であると言い伝えられています。当のチャム人に訊いても、やはり自分たちはチャンパ王国の子孫だと考えているようです。
しかし、実はこれには穴があり、正確に子孫だとは言い切れない節があります。チャンパ王国の歴史は石碑を解読することによって多少明るみとなっています。しかし、その石碑にチャンパ王国は自分たちのことを「チャンパ人」と称し、一度も「チャム人」という言葉は使っていないのです。研究の見方としては、「のちの研究者がチャンパ人を略してチャム人と呼び、それが少数民族たちの間でも広まったのでは?」という人もいれば、「間接的な結びつきはあるかもしれないが、実はチャム人は直接の子孫ではない」という研究者もいます。
次のダナン旅行はミーソン遺跡に行こう!現地ツアーは毎日催行
ダナン&ホイアン旅行で人気の観光地となるミーソン遺跡(聖域)。ちょっと遠いので、ダナンからミーソン聖域へ、その後ホイアンで降ろしてもらうルートが効率よくおすすめです。
また、ダナン市街地には「チャム彫刻博物館」があり、こちらはミーソン聖域含む各地の遺跡で発掘されたチャンパ王国の遺産が展示されています。ミーソン聖域に行く前に見学していくといいでしょう。