ハノイ市内観光の鉄板!「民族学博物館」で少数民族を知る
ハノイにある「民族学博物館」は、ベトナムで暮している53の少数民族と、ベトナム人についての資料が大量に集められている博物館。また、ただ集められているだけでなく、体感的にも学びやすい工夫がほどこされているので、民族学に興味がない、初めて触れる、といった旅行者にも分かりやすく紹介されています
ここでは、「民族学博物館」の魅力についてご案内いたします。
ホアンキエム湖からタクシーで30分!定休日に気を付けて
ハノイの民族学博物館は、ホアンキエム湖からタクシーで約20分程度。朝夕はラッシュアワーとなり近辺は渋滞もするため、できれば昼下がりか昼前辺りに行くのがおすすめです。また、周辺には他に立ち寄る観光スポットがないため、この博物館だけのために行くことになります。毎週月曜が休館となるので、旅行者は要注意です。
ベトナムの少数民族に詳しくなれる
ハノイにある「民族学博物館」は、ベトナム全土で暮している53の少数民族とキン族(ベトナム人)についての資料を集めた博物館です。約3.3ヘクタールという大規模な博物館で、住居や生活用品、衣装などを展示。その数はなんと、約1万5000点にも及びます。
2階建ての建物は、銅鼓をイメージした丸いかたち。館内の展示物のほかにも、屋外には11の民族の家屋が移築されていて、実際にその内部に入ってみることもできます。また、ぞれぞれの民族で行われている儀式なども、模型や図解、ビデオなどで詳しく紹介。
ハノイ市内にいながらにして、ベトナム全土で暮している民族のあれこれについて詳しくなれる博物館です。
さまざまな工夫によって体感的に学べる
民族博物館では、ベトナム全土で暮している53の少数民族を、地理や言語の類似性によって5つに区分しています。館内の1階部分には、それぞれの民族の写真とその居住地域を地図で確認することが可能。そのおおまかな全体像を、そこで知ることができるようになっています。
敷地のなかは少しだけ坂になっていて、平野から山地へと向かっていくイメージが演出されています。坂の下のほうには、平野部に住んでいるベト族、チャム族。その上のほうには、高地に住んでいるモン族の家がある、というふうに。
こういった工夫によって、体感的に各民族の特徴などを学ぶことができるのも、この博物館の素晴らしい特徴です。
カフェやお土産もの屋さんも魅力的
屋外展示の近くには、カフェ・レストランがあります。そこで休憩などを楽しむことも可能。
このお店はフランスのNGO団体の支援を受けて作られたもので、恵まれない家庭環境で育った学生たちが職業訓練も兼ねて働いている場所でもあります。この博物館自体もフランスの援助を受けて建てられたものなのだとか。
また、「クラフト・リンク」というお土産が買えるショップもあります。
このお店は、少数民族に人びとに手工芸品の技術指導などを行っているNGOが経営。衣料品やアクセサリーなど、さまざまな種類のお土産ものを販売。商品に施された模様など、ここで学んだ知識に照らし合わせながら、どの民族のものか考えてみるのもおすすめです。
ベトナムの少数民族を知る。「民族博物館」に行こう!
手荷物はロッカーに預けるスタイル。カメラやビデオの持ち込みは別途費用がかかります。館内ガイドは、ベトナム語と英語、フランス語のみですが、パンフレットは日本語のものも用意されています。オーディオガイドはありません。市内中心から少々離れていますが、行く価値は十分あります。
観光情報
民族学博物館 Bao Tang Dan Toc Hoc Viet Nam
住所:Nguyen Van Huyen St. Dist.Cau Giay. Ha Noi
営業時間:8:30〜17:30
休館:月曜
アクセス:ホアンキエム湖からタクシーで30分