ベトナム旅行の下痢対策|原因と予防・対処法

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ベトナム旅行中に「急にお腹を壊した」という経験をする人は少なくありません。原因として水や氷がよく挙げられますが、実際には食べすぎや慣れない料理、辛い食事による胃腸への負担が大きく関係しているケースも多いです。

また、バインミーに使われるパテやソースによる食中毒も旅行者の間で起こりやすいトラブルのひとつです。本記事では、ベトナム旅行で下痢になる主な原因を現実的な視点で解説し、予防方法と実際になったときの対処法まで分かりやすく紹介します。

目次

    ベトナム旅行で下痢になる原因は水や氷じゃない!|実際に多いケース

    ベトナム旅行で下痢になる原因は水や氷じゃない!|実際に多いケース

    ベトナム旅行で下痢になる原因として、水や氷ばかりを心配する人は少なくありません。しかし、実際に旅行者に多いのは、食べ方や料理との相性によって胃腸に負担がかかるケースです。

    確かに水や氷でアメーバ赤痢などに感染する恐れはありますが、これは井戸水を使っていたり、田舎の酷く不衛生な水を摂取した場合で、ハノイやホーチミンといった都会ではほとんど見られません。

    特に旅行中は食事の回数が増えたり、普段食べ慣れないものを短期間で続けて食べたりするため、体が反応しやすくなります。ここでは、ベトナム旅行で実際に多い下痢の原因を紹介します。

    食べすぎ・油分の多い食事による胃腸の負担

    旅行中は「せっかくだから」と食べ歩きの回数が増えやすく、1日を通して胃腸が休まらなくなります。ベトナム料理はあっさりした印象がありますが、肉料理や揚げ物、油を使った料理も多く、食べすぎると胃腸に負担がかかります。到着初日から食べ過ぎると、お腹を壊しやすくなります。特に屋台料理は保存をきかせるため、油で揚げた料理が多いのでより注意が必要です。

    慣れない食べ物による胃の反応

    ベトナム料理には、日本では日常的に食べないハーブや調味料、発酵食品が使われることがあります。衛生面に問題がなくても、体質や胃腸の状態によっては、こうした食材にお腹が反応することがあります。これは必ずしも食中毒ではなく、慣れない食事による一時的な不調として起こるケースもあります。

    辛い料理による胃の炎症

    ベトナム料理そのものは激辛ではありませんが、唐辛子やチリソースを自分で加える場面は多くあります。辛いものを食べ慣れていない人が刺激の強い調味料を多く使うと、胃が荒れて下痢や腹痛につながることがあります。旅行中は体調も変わりやすいため、日本にいるときよりも刺激に弱くなることがあります。

    バインミーによる食中毒リスク

    旅行者が注意したい食べ物のひとつがバインミーです。問題になりやすいのはパン自体ではなく、中に入るパテやソースです。人気店や屋台では、これらをキッチンやカウンターに長時間置いたままにしていることがあり、高温環境では数時間で雑菌が繁殖することがあります。そのため、バインミーを食べるときは、ホテルや空調管理が利いたレストランで注文する方が安心です。

    水や氷が原因になるケースは限定的

    かつては水や氷が原因とされることが多くありましたが、現在の都市部では以前より衛生環境が整っています。そのため、水や氷だけが原因になるケースは昔ほど多くありません。ただし、衛生状態が不明な店やローカル色の強い環境では注意が必要です。過度に怖がる必要はありませんが、店選びには気を配ることが大切です。

    ベトナム旅行で下痢を防ぐための予防対策

    ベトナム旅行で下痢を防ぐための予防対策

    ベトナム旅行中の下痢は、事前の対策と食事の選び方で大きく防ぐことができます。特別な準備よりも、現地での行動を少し意識するだけでリスクは大きく下がります。ここでは、実際に効果の高い予防方法を紹介します。

    食べすぎを防ぐことが最も重要

    最も多い原因は食べすぎによる胃腸の負担です。旅行中は食べ歩きや間食が増えがちですが、1回の食事量を抑え、時間を空けて食べることが重要です。

    特に到着初日や体調が万全でないときは、無理にいろいろ食べず、胃腸を慣らしながら食事を取ることでトラブルを防げます。

    安全な飲食店の選び方(屋台との違い)

    安全な飲食店の選び方(屋台との違い)

    すべての屋台が危険というわけではありませんが、衛生管理の差が大きいのは事実です。空調が効いているレストランやホテル内の店舗は、食材の管理がしっかりしているため比較的安全です。特に暑い時間帯は、食材が常温で放置されている店は避ける方が安心です。

    バインミーなどリスクのある食品の避け方

    バインミーなどリスクのある食品の避け方

    バインミーは人気のあるベトナム料理ですが、具材の管理状態によってはリスクがあります。

    パテやソースが長時間常温で置かれている店舗は避け、回転が早い店や空調管理されている店舗を選ぶことが重要です。見た目では判断しにくいため、環境で判断するのがポイントです。

    整腸剤・薬の事前準備

    旅行前に整腸剤や下痢止めを用意しておくと安心です。現地でも薬は購入できますが、言語の問題や成分の違いで不安を感じることがあります。日本から使い慣れた薬を持参しておけば、万が一のときにもすぐ対応できます。

    ベトナム旅行中に下痢になったときはどうする?対処法

    ベトナム旅行中に下痢になったときはどうする?対処法

    ベトナム旅行中に下痢になってしまった場合でも、正しく対処すれば多くは軽症で回復します。無理に観光を続けるよりも、早めに対応することで悪化を防ぐことが重要です。ここでは、実際に下痢になったときの基本的な対処法を解説します。

    まずやるべき行動(食事・水分)

    下痢の症状が出たら、まずは胃腸を休ませることが最優先です。無理に食べる必要はありませんし、食べたいときも消化の良いものを少量ずつ摂るようにします。また、水分補給は非常に重要で、脱水を防ぐためにもこまめに水や経口補水液を飲むことが大切です。

    薬は使うべき?現地で購入できる?

    症状が軽い場合は整腸剤で様子を見ることが多いですが、つらい場合は下痢止めを使うことも選択肢です。ベトナムでも薬局で薬を購入することは可能ですが、言語や成分に不安がある場合は、日本から持参した薬を使う方が安心です。症状に応じて使い分けることが重要です。

    こちらは「Berberin(ベルベリン)」という、おそらくベトナムで最も知名度の高い下痢止めです。どこの薬局にも必ず置いてありますし、数百円で買えます。

    日本の正露丸も似たような成分なので、日本人でも安心して服用できます。

    無理に観光を続けても大丈夫?

    軽い症状であれば休憩を挟みながら行動できますが、無理をすると悪化する可能性があります。特に腹痛や体調不良が強い場合は、予定を調整して休む判断も必要です。無理に動かず、体調を優先することで回復も早くなります。

    ベトナムの下痢は危険?病院に行くべき症状

    ベトナムの下痢は危険?病院に行くべき症状

    ベトナム旅行中の下痢は多くの場合、軽症で自然に回復することが多いですが、症状によっては医療機関を受診すべきケースもあります。

    自己判断で放置すると悪化する可能性もあるため、「様子を見てよい状態」と「すぐに受診すべき状態」を見極めることが重要です。ここでは判断の目安を解説します。

    様子を見ていい軽症の目安

    軽い下痢で、発熱や強い腹痛がなく、水分が取れている場合は自宅やホテルで安静にして様子を見ることができます。1〜2日程度で改善するケースが多く、食事を控えめにして水分補給をしっかり行うことで回復が期待できます。

    すぐ病院に行くべき症状

    高熱が出ている、激しい腹痛がある、血便が出る、水分が取れないほどの嘔吐がある場合は注意が必要です。また、下痢が2〜3日以上続く場合も医療機関の受診を検討してください。海外旅行中は無理をせず、早めに対応することが安全です。

    海外旅行保険対応&キャッシュレスの病院を予めメモしておこう

    海外旅行保険対応&キャッシュレスの病院を予めメモしておこう

    ベトナム旅行中に病院に行く場合は、通常のローカル病院では外国人は断られる可能性がありますので、国際病院に行くのが一般的です。ただし、診察、血液検査、検便、薬、場合によっては入院などをすると、10万円以上かかるのも普通です。

    そのため、海外旅行保険&キャッシュレス対応の病院をあらかじめメモしておくことをおすすめします。 また、中長期のベトナム旅行を計画している人や、田舎の山岳地帯に向かう方は、予防接種もしておくとより安心です。

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    まとめ|ベトナム旅行の下痢は防げるトラブル

    まとめ|ベトナム旅行の下痢は防げるトラブル

    ベトナム旅行中の下痢は、多くの場合「水や氷」だけが原因ではなく、食べすぎや慣れない食事、辛い料理による胃腸の負担が大きく関係しています。

    もし下痢になった場合でも、正しく対処すれば多くは軽症で回復します。無理をせず体を休め、水分補給をしっかり行うことが回復への近道です。ベトナム旅行の下痢は事前の意識と行動で防げるトラブルなので、ポイントを押さえて安心して旅行を楽しんでください。

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    ベトナム旅行の下痢に関するよくある質問

    ベトナム旅行中の下痢について、事前に知っておきたいポイントをまとめました。

    ベトナム旅行で下痢になるのはよくあることですか

    旅行者には比較的よくある症状です。多くは軽症で自然に回復します。

    ベトナムの水や氷は危険ですか

    都市部では過度に心配する必要はありませんが、衛生状態が不明な店は避けましょう。

    バインミーは食べても大丈夫ですか

    店舗によります。空調管理された店を選ぶと安心です。

    下痢になった場合は薬を飲むべきですか

    軽症なら整腸剤で様子見が一般的です。つらい場合は下痢止めも選択肢です。

    現地で薬は購入できますか

    薬局で購入できますが、不安な場合は日本から持参すると安心です。

    下痢でも旅行を続けて大丈夫ですか

    軽症なら可能ですが、無理せず休むことが回復を早めます。

    Writer/この記事を書いた人

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    古川 悠紀
    トラベルライター

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    大学卒業後、日本で販売店営業、外資(米国)メーカー勤務を経て2011年にベトナムのホーチミンに移住。トラベルライターとして東南アジア各国を周遊・居住し旅行生活経済の記事を請け負う。実績にAll About、阪急交通社、自著「ベトナムとビジネスをするための鉄則 55」、寄稿「トリコガイドベトナム(アルク出版)」、「複住スタイル(英和出版)」、下川裕治著/編に記事の寄稿等がある。