初めてのベトナム旅行で絶対知るべき現地の病気・感染症・疾病!最新版
海外旅行において1番気をつけて頂きたいのが健康管理です。ベトナムには東南アジア諸国特有の病気や感染症ウィルス感染症があります。医療、衛生環境が優れている日本ではならない病気も多く、油断していると中には命に関わることもあるのでベトナムの旅行中に起こり得る病気は事前に知っておいた方がいいでしょう。
東南アジア旅行では要注意!A型肝炎
A型肝炎は主に衛生環境から来る病気です。ベトナムは発展途上国ですが、下水道設備はまだ遅れています。免疫のない旅行者が衛生環境の悪い中でA型肝炎ウィルスを持っている水や貝類を口にして発症します。潜伏期間が一か月と長く、すぐには気づかない状況が多いです。
症状は発熱、倦怠感、黄疸と言った症状が出ます。入院になるケースが多いですが、一般的には2、3カ月で自然に治る病気です。事前に防ぐには生水、生野菜や氷を避けて、予防接種を打っておくといいでしょう。
ビギナー旅行者が恐れるべきNo.1の感染症!アメーバ赤痢
こちらもA型肝炎同様衛生環境で起こる病気です。ベトナムでは下痢自体はきわめて日常的な病気ですが、アメーバ赤痢はいわゆる食中毒で、下痢や倦怠感が主な症状です。アメーバは血液をつたい、腸以外の器官に侵入することもあり、肝臓に到達した場合には発熱、吐き気、右脇の痛みなども起きます。
潜伏期間は2週間から1カ月ほどあるのですぐには自覚症状が出ません。アメーバ赤痢を防ぐワクチンはないので、小まめに手を洗ったり、衛生環境の良くないお店での飲食を避けたり、生物を食べないようにすることで未然に防ぐことができます。
夜の楽しみは控えめに。B型肝炎
血液や体液を媒介して感染します。ベトナムでは2億4000万人以上がかかってると推定される病気です。普段の生活ではかかることは稀ですが、現地の方との性交渉、医療的治療(事故、歯医者など)などの予定がある方は注意が必要です。すぐに症状が現れる病気ではないですが、B型肝炎感染者のうち、15〜20%は肝硬変や肝ガンが原因で亡くなっています。
症状としては、倦怠感、食欲低下、発熱、吐き気、嘔吐、黄疸などです。ワクチンで予防する事ができますが、ワクチンは4週間間隔で2回、さらに20-24週間後にもう一回接種しなければ予防効果が望めません。渡航の7、8カ月前にはスケジュールを組んでおきましょう。
野良犬に近づいてはいけない理由がこちら。狂犬病
狂犬病ウイルスにかかった犬、ネコやコウモリなどに噛まれて起こる病気です。日本だと愛犬に対するワクチン接種を義務付けているので見られない病気です。ベトナム全土で狂犬病の報告があり、ベトナムでは身近な病気と言えます。狂犬病の恐ろしいところは、感染した場合はほぼ確実に死に至ります。
狂犬病の恐れのある動物に噛まれた場合は、すぐに傷口を洗い、即座に病院に行き、ワクチンを接種する必要があります。キャンプやハイキングなどで自然の多いところに行く場合は野犬や動物に接する機会も増えると、狂犬病のリスクも高まるので事前にワクチンを受けておいた方がいいでしょう。
昨今は都心でも発生率高い!デング熱
ネッタイシマカやヒトスジシマカといった蚊により感染するウィルス感染症で、5日ほどの潜伏期間のあとに頭痛、発疹や高熱といった症状が5日ほど続いた後に自然と治ります。ただし、2回目以降に異なる型のデング熱にウィルスに感染してしまった場合は重症化しやすく、出血を伴うデング出血熱やデングショック症候群にかかり、稀ですが死に至ることもあります。
予防するワクチンがないので、蚊に刺されない事が1番も対策になります。長袖、長ズボンを着用し、虫除けスプレーなどを持ち歩くといいでしょう。
特効薬なし!日本脳炎
日本脳炎は主にコガタアカイエカによって感染する病気です。日本脳炎にかかった場合はに6日〜2週間の潜伏期間の後、高熱、頭痛や嘔吐と言った症状が現れれます。特に有効な治療法がなく、自然治癒するのを待たなくてはなりません。
特に子供やお年寄りが掛かると重症化しやすく、後遺症が残ったり、最悪死に至る事もあります。事前にワクチンを接種する事で予防ができるので、受けておいた方がいいでしょう。それとは別にデング熱同様、蚊に刺されないように対策しておきましょう。
対策は万全に。必要ならば予防接種もおすすめ
予防接種があるものは事前に受けておいて、防いでおきましょう。ワクチンがなくても、衛生面を気をつけ、生物を口にしない、虫除け対策をする事で病気になる確率も減ります。そして病気、感染症が疑われる症状にかかった場合は直ちに病院を受診し、重症になる前に対処してもらって下さい。