ベトナム「ハノイ大教会」の場所や周辺観光の楽しみ方
ベトナムのハノイ中心ホアンキエム湖から徒歩5分にある「ハノイ大教会」。ここではハノイ大教会の場所や時間、周辺観光などを在住者が具体的に紹介します。是非旅行の参考にしてください。
ハノイ大教会の場所(地図):所要時間はホアンキエム湖から徒歩10分圏内
ハノイ大教会(セントジョセフ教会)は、ホアンキエム湖北側から徒歩10分、距離で1km弱となります。おすすめのルートは以下です。
1.ホアンキエム湖北西部から町中に入る「バオカン通り(Bao Khanh)」を歩く
2.T字路を左に曲がる
3.右手にスタバを目印に「ニャートー通り(Nha Tho)」を歩く
4.真っすぐ進むと正面にハノイ大教会が見える
ハノイ大教会は入場料無料の観光スポット!初めての旅行者は必ず行こう
ハノイ大教会は入場料が無料です。敷地内はそれほど広くなく、教会正面に聖母マリア像が建ち、その背後に教会本堂がそびえています。写真撮影は自由ですし、服装も指定はありません。
ハノイ大教会の内部に入りたい人は入場時間に注意
ハノイ大教会の外側の撮影自体は24時間可能ですが、教会内部に入りたい場合は以下入場時間に留意してください。
入場時間:8:00~11:00/14:00~17:00
ただ厳密に決まっているわけではなく、何かのイベント時は早く閉門することもあります。
ハノイ大教会のライトアップ(イルミネーション)に関して
ハノイ大教会は夜になるとライトアップが実施されます。ただし、それほど目を見張るものではありませんので、ライトアップ目的で夜に行くよりは、日中に訪れて教会内部を見学する方がおすすめです。
ハノイ大教会の歴史概要:カトリック教会の頂点に立つゴシック建築
「ハノイ大教会」は、ハノイ市内におけるカトリック教会の中では最も格式が高く、キリスト教徒の活動の中心にあります。また、その一方で外国人旅行者にとっては、人気の観光スポットでもあります。
ハノイ市内には有名な教会が7つありますが、それらの教会の頂点に立つのがこのハノイ大教会となります。1886年に完成してから現在にいたるまで、ハノイに暮しているクリスチャンたちの信仰の拠り所になっている双塔の大教会です。
フランス軍がハノイ城を占拠した1882年、フランス人のプギニエール司教がこの教会の建設に取り掛かり、1886年12月24日、クリスマスイヴに落成式が行われました。今やこの教会は、ベトナムの文化的価値を持つ財産ともなっています。
ヨーロッパにある教会の多くは石造りなのですが、この「ハノイ大教会」の主な建築資材は、レンガとタイルなのが特徴。これらの資材はハノイの炉で焼かれ、プギニエール司祭自らが品質のチェックを行ったのだとか。また、美しいステンドグラスは、イタリアのベネチアから運ばれてきたものです。
建物の中央には大きなバラ窓。その頂には石の十字架が掲げてあります。ところどころに換気口があるのは、この地域の気候への対処のようです。
今でも清らかな音を鳴り響かせるハノイ大教会を紹介!
この「ハノイ大教会」の奥行きは64.5m、横幅は20.5m、2つの塔の高さは31.5m。左の塔には大きな鐘がひとつ、右には4つの小さな鐘。それらの鐘は、中央の大きな時計と連動していて、現在でも清らかな音でハノイの街に時を刻んでいます。
ミサが行われている時間以外は、表の扉は普段は閉ざされていますが、向かって左サイドの門から中に入ることができます。内部に入るときには、神さまに祈りを捧げている人の邪魔にならないように静かに見学しましょう。
教会に入ってすぐに右手の床には、黒いマーブル石の墓碑。これは1990年に埋葬された2人のベトナム人司祭の墓です。その向かい側にあるのは、1839年にミンマン帝による迫害で殉教したベトナムの聖人アンデレ・ズンラックの像。左右の回廊の柱には、イエスの「受難物語」を描いた14枚の絵が飾られています。
祭壇の中央にあるのは、幼きイエスを抱えた「聖ヨセフの像」。19世紀末のローマ法皇であるイノセンティス11世がヨセフをとくに敬愛していたことから、これが中央に置かれたのだとか。そのため、この教会は「聖ヨセフ教会」とも言われています。
ハノイ大教会の横手には、東洋と西洋が融合した礼拝堂も
また、教会の横手には門があり、そこから先は神学校や礼拝堂、聖職者の宿舎などがある敷地が広がっています。
1886年に建てられたこの礼拝堂は、大教会ができるまで、ここでミサが行われていた場所。ぱっと見、ベトナムの伝統的な寺院のかたちをしていますが、よく見るとアーチ窓やバルコニーがあり、東洋と西洋の建築様式が混じり合っていることがわかる興味深い建物となっています。
ハノイ大教会の周辺観光をご案内。何がある?
ベトナムのハノイ大教会傍には、観光客に歩いてほしい通りが幾つかあります。ハノイ大教会周辺は旅行者とバックパッカーが行き交う観光エリアとなっていて、雰囲気は申し分ありません。
ハノイ大教会の東西を走る「リークオックスー通り/Ly Quoc Su」」のカフェ&食堂で小休止
ハノイ大教会の東西を走るリークオックスー通り(Ly Quoc Su)には、古くから営業している老舗の雑貨店や路上カフェ、食堂が並んでいます。
ハノイ大教会は観光客以外にも地元民も足繫く通う場所なので、現地のベトナム人の生活も覗くことができます。最近は若者に人気のお洒落カフェも見かけるようになりました。
ハノイ大教会のミサの音が聴ける「ニャートー通り/Nha Tho」
ハノイ大教会の正面を真っすぐ通る「ニャートー通り(Nha Tho)」。ニャートーとは教会を意味するため、名実ともにハノイ大教会を象徴する道となります。
通り沿いにはカフェ、レストラン、お土産店が幾つか建ち、食事処は旅行者向けのベトナム料理店が多いです。日本語メニューを用意しているところもあり、日本人旅行者が多いのも特徴です。
バックパッカー街の「ゴーフィン通り/Ngo Huyen&アウチウ通り/Au Trieu」
ハノイ大教会の脇に広がるエリアはバックパッカー街として知られています。欧米人行きつけのカフェ&食堂や雑貨店のほか、小道のゴーフィン通りにはコインランドリーや1泊2000円以下の安宿、ゲストハウス、ドミトリーなども並びます。
アウチウ通りは一本道ではなくエリアとなっており、トリップアドバイザーで高評価のレストランや、日本人旅行者でも満足できる中級ホテルもあります。ちょっと道に迷いやすいですが、大通りに出るとすぐに旧市街となるので、立地も申し分ありません。
ハノイ大教会は市内観光の王道名所として立ち寄りたい観光スポット
ハノイ市内のカトリック教会の頂点に立つ「ハノイ大教会」。この教会は、ニャーチュン通りとリークォックスー通りが交わる広場の奥に佇んでいます。この広場の中央には、いつも綺麗な花が飾られている「聖母マリアの像」も。
最近では、この教会の周辺におしゃれなカフェなどが集まっていることでも注目されています。ハノイ観光のさいには、是非足を運んでみてください。その価値は充分にあります。
観光情報
ハノイ大教会(セントジョセフ教会) St. Josephs Cathedral
住所:40 Nha Chung St. Dist.Hoan Kiem. Hanoi
営業時間:8:00〜11:00/14:00〜17:00
アクセス:ホアンキエム湖から徒歩10分