ベトナムのホテル/スパ/レストランのチップ解説!金額やトラブル解決を解説!

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ベトナム旅行では高級ホテルやスパ・レストランのチップ事情を覚えておかなければなりません。ここでは誰にいくらチップをわたせばいいのか、料金も併せてご案内します。

ホテルのベッドメイクやドアマン、スパ、高級バーなど、チップが必要なシーンとそれぞれのチップの料金をすべてご案内します。

これでベトナム旅行でチップの不安はすべて解消されるはずです!

目次

    ベトナムのホテルは星の数(レベル)によってチップの有無は違う?

    ベトナムのホテルは星の数(レベル)によってチップの有無は違う?
    ベトナムの星なしのミニホテル

    ベトナムのホテルに滞在する出張者は、基本的に一番下のランクでも3つ星に宿泊。最も多いのは4つ星ホテルで、大手企業の方は5つ星ホテルに宿泊することもあります。しかし、旅行者の中にはホテル代を節約しようと星なしのミニホテルや1つ星から2つ星のホテルに宿泊を考えている方も少なくありません。

    基本的に2つ星以下のホテルではチップを必要とすることはありません。ベッドメイクは2万ドン(100円)くらい払うのが普通ですが、安ホテルを頻繁に利用する当の欧米人は、昨今はベッドメイクにチップは不要論が高まっているので、ハウスキーピングもそれほど期待していません。1泊2泊程度ならば、基本的に安ホテルでチップは不要。

    ただし、お礼の気持ちとして、チェックアウト時に2万ドン札を一枚置いておくのもいいかもしれませんね。

    ベトナムのホテルのチップ事情。最初のホテルマンであるドアマンにはいくら払う?

    ベトナムのホテルのチップ事情。最初のホテルマンであるドアマンにはいくら払う?

    ベトナムのホテルに入って、最初に接するホテルマンはレセプションではありません。入口に立ってドアを開けてくれるドアマンですね。ドアの開閉をしてくれるホテルマンで、都心の3つ星以上のホテルでは最低1人は配置されています。

    ただし、こちらのドアマンに対してはチップは不要。毎月のように出張にベトナムに訪れる方も「ドアマンにチップを渡したことはない」という人がほとんど。もちろんわたせば喜んでくれるでしょうが、あまり配りすぎるのも良くありませんので、ベトナムのホテル事情を鑑みて、ドアマンへのチップは不要としましょう。

    ベトナムのホテルで最もお世話になる人かも。荷物持ちの人にはチップはわたした方がいいことも

    ベトナムのホテルのチップ事情。最初のホテルマンであるドアマンにはいくら払う?

    レセプションでチェックインを済ませると、ホテルスタッフが荷物を持って、部屋まで運んでくれますね。部屋まで案内してくれたあとは、簡単な客室内設備の説明などもしてくれます。日本人の間では、「チップをわたしたくなかったら、自分で荷物を持つ」とも言われていますが、そこまで神経質になると少しケチな気がします。荷物を持ってもらったからといってチップをあげなければならないことはありません。

    ただし、部屋まで距離があったり、荷物を運ぶ台車がないため、スタッフが両手で重たいバッグを運んでくれたときなどは、感謝の気持ちとして2万ドン程度をわたすのがいいでしょう。

    ちなみに、荷物がたくさんあるときはチェックアウトの際も内線でスタッフを部屋まで呼び寄せて荷物を持ってもらうこともできます。また、3つ星、4つ星のホテルでは、ドアマンが荷物持ちの仕事も兼任していることもあります。

    一番気になるかも。ベトナムのホテルのベッドメイク事情

    一番気になるかも。ベトナムのホテルのベッドメイク事情

    旅行者も出張者もベトナムのホテルに宿泊する際に、最も気になるのが「ベッドメイク」ではないでしょうか。ベッドだけではなく部屋の清掃やアメニティの補充などもしてくれるので、「ルームクリーニング」、「ハウスキーピング」とも呼びますね。

    上述したように、ベッドメイクは実は欧米人の間では必要ないという人も少なくありませんし、ベッドメイクにチップをわたすのはアジア人くらいと言う人もいます。

    ハウスキーパーの写真

    1泊程度であればわたす必要はないかもしれませんが、連泊するのであれば、1つのベッドにつき2万ドンを枕元に置いておきましょう。注意点は、ベッドメイクのチップはベッド1つ当たりで支払うものです。というのも、ダブルルーム以上は基本的にハウスキーパーは2人1組で仕事をするからです。

    ただし、ベッドが3つある場合でもチップは2万ドン×2ベッド分でかまいません。

    4つ星以上のベトナムホテルの宿泊時に覚ておきたいチップ

    4つ星以上のベトナムホテルの宿泊時に覚ておきたいチップ

    一方、4つ星や5つ星、リゾートホテルといった、いわゆる高級ホテルの場合は、施設内にレストランやカフェ、スパ、ナイトバーといったファシリティサービスがあります。これらを利用したときのチップ事情をご紹介します。

    ベトナムのホテル内レストラン&カフェでは「端数をチップ」とする

    ベトナムの高級ホテル内には決まって複数のレストランやカフェがあります。ウェイターに直接チップをわたす必要はありませんが、非常に親身になったサービスをしてくれたのであれば、2万ドン程度わたすのが良いでしょう。ただし基本は必要ありません。また、数千ドン単位の端数は受け取らずにテーブルに置いておくのもいいでしょう。

    ベトナムのホテル内のナイトバーのチップはウェイターに直接わたす

    ⒸRex Hotel
    ホーチミンの5つ星レックスホテルの屋上バー&レストラン

    ベトナムのホテル内には夜から営業を開始するナイトバーがあるところもあります。5つ星ホテルともなると屋上スカイバーがあり、夜風に吹かれながら夜景を眺めてアルコールを楽しむことができますし、生演奏を鑑賞することもできます。

    こういった高級感のあるナイトバーではチップも基本的に必要となります。先に紹介したレストランとは異なり、ホテル内のバーに関してはテーブルにチップを置くのではなく、ウェイターに直接わたすようにしましょう。料金は5万ドン程度が相場。2万ドンだと少し少ない印象ですね。

    ただし、レシートに「service charge(サービス料)」で5~10%とられている場合は、チップも含まれていると考えるのがベトナムでの普通。その場合はチップは必要としません。

    ベトナムのホテルスパではセラピストにチップが必要

    ベトナムのホテルスパではセラピストにチップが必要
    ダナンのリゾートホテル「アンサナランコー」

    4つ星や5つ星といったベトナムのホテルではスパも楽しみたいところ。リゾート感や贅沢感を満喫できる重要な要素ですね。そんなホテルスパを利用する場合は、チップも必要となります。ホテルスパでは、セラピストに5~7万ドンのチップをわたすのがいいでしょう。

    例えば30分から1時間程度のマッサージであれば5万ドン、2時間以上のコースであれば7万ドン。気に入ったら10万ドン程度わたすといいでしょう。

    ただし、スパによってはマッサージが終わったあとは、セラピストと出会わないようになっているところもありますので、必ず必要というわけではありません。

    ホテルスタッフへのチップは感謝の気持ち。でもトラブルに発展することも

    ホテルスタッフへのチップは感謝の気持ち。でもトラブルに発展することも

    「チップは感謝の気持ち。必ずあげる必要はない」とはよく言われていますし、ベトナムのホテルにおいてもそれは同じことです。しかし、そうは言うものの、例えばスパのセラピストにわたしたチップが1万ドン程度と少ない場合、よく教育を受けていないセラピストに当たってしまうと、「なんでこんなに少ないの!」、「もっと頂戴!」と執拗にチップを要求されるケースもあります。高級ホテルの場合は指導が行き届いているのでそんな心配も少ないですが、それでもゼロではありません。

    ベトナムのホテルスタッフにチップをわたす場合は、わたす相手と金額はしっかりと当記事で把握しておきましょう。それがベトナム旅行全体の満足度を底上げしてくれることにもなるはずです。

    ベトナム旅行中、スパではチップは必要?

    ベトナム旅行中、スパではチップは必要?

    上記ではホテルスパのチップ事情を紹介しましたが、下記では町中のスパや安マッサージ店のチップ事情を解説します。

    ベトナム旅行中、男性も女性も一度は体験したい極上の南国スパ。しかし、ベトナムでは日本と異なり、セラピストやマッサージ師に対してチップが必要となります。

    ベトナムにおけるチップの認識が間違っていると、あらぬ誤解を受けてトラブルに発展することもあるかもしれません。

    ベトナムのマッサージ店のチップは「5万ドン」が目安

    ベトナムのマッサージ店のチップは「5万ドン」が目安

    ベトナムにはスパとマッサージの2種があることをまずは覚えておくといいでしょう。スパはリラクゼーションを目的としたお店で、店内の雰囲気やアロマオイルなどにこだわりをもち、セラピストも旅行者向けにきちんと指導されています。中にはお風呂やサウナ、ジェットバスがついているスパもあります。

    一方でマッサージ店は、小ぢんまりとした店舗が多く、雰囲気は南国っぽいと言えばそうですが、あまり良いとは言えません。旅行者にとっては観光中疲れたときにふらっと立ち寄り、フットマッサージをする場所として認識されています。外から中でフットマッサージやネイルをしている様子をうかがうことができるのも特徴です。

    安マッサージ店では、チップは「5万ドン」程度を目安としましょう。

    20分程度のフットマッサージだけであれば、2~3万ドンでかまいません。例えば20分のフットマッサージ+40分のボディマッサージのように1時間を超える場合は5万ドンをわたすといいでしょう。

    ベトナムのマッサージ店でボディマッサージを選ぶときの注意点

    日本人が運営しているベトナム観光サイトや、ベトナムの旅行雑誌などで紹介されているお店であれば問題はないでしょうが、行き当たりばったりのお店に入ってしまうと、男性マッサージ師からセクハラされることもあるようです。

    基本的にスパであれば、セラピストは全員女性ですが、マッサージ店の場合は強い圧力をかけてほしい人のために、男性マッサージ師も在籍しています。

    ベトナムのスパのチップ事情。全国で金額は同じ!

    ベトナムのスパのチップ事情。全国で金額は同じ!
    ダナンのオアニスパ

    続いてはベトナムのスパのチップ事情をご紹介します。まず覚えておきたいのは、ベトナムのスパのチップの金額は、ハノイやダナン、ホーチミンであってもどこでも同じです。

    「ダナンの方がハノイより物価が安いからチップも安くていいかな?」とは考えないようにしてくださいね。

    ベトナムのスパのチップの額は時間とメニューで決まる

    ベトナムのスパのチップの額は時間とコースで決まる

    ベトナムのスパのチップの額は、ホテルスパでも紹介したように、スパを受ける「時間」と「メニュー」で決まります。

    ・30~60分のフットマッサージorボディマッサージ……5万ドン
    ・ネイル&ペディキュア&マニキュア……5万ドン
    ・90分のスパコース……7万ドン
    ・120分以上のスパコース……10万ドン

    スパの中には3時間以上のコースを用意しているお店もありますが、基本的に10万ドン以上わたす必要はありません。

    大きなお札しかない場合はどのようにチップをわたす?

    例えば20万ドン札や50万ドン札しか手持ちがない場合は、残念ながらお釣りはありません。そのため、あらかじめ少額紙幣を用意してスパに臨むのが基本となります。

    ただし、このような状況の際は、スパルームでセラピストにチップをわたさず、レセプションでお会計をするときに、お金を崩したあとにチップをわたすことで解決することができます。

    ベトナムのスパで「チップが少ない!」と怒られた場合の解決方法

    ベトナムのスパで「チップが少ない!」と怒られた場合の解決方法

    ベトナムのスパにもセラピストへの指導が足りていないお店はあります。もしチップをセラピストにわたした際に「もっと頂戴!」と執拗にせがまれた場合は、どうすればいいのでしょうか。

    まず、上記に記載したチップの額をしっかりと支払っているのであれば、決して相場よりも少ないわけではないので、追加であげる必要はまったくありません。おそらく「日本人旅行者だったらもっと出してくれる」、「前のお客はもっとくれた」といった理由でしょう。

    このようなトラブルが発生した際は、まずはレセプションに戻り、レセプションのスタッフ、もしくは傍にいる日本語が通じる従業員に、内容を説明してください。日本語が通じる従業員はマネージャーかオーナーであることが多いので、すぐに対応してくれます。

    もし当サイト「タビスパ」で予約したスパで上記のようなチップにまつわるトラブルが発生した際は、タビスパスタッフが対応いたしますのでご連絡ください。

    >>お問い合わせページはこちら

    まとめ:ベトナム旅行中のホテルとスパのチップはこれですべて解決!

    まとめ:ベトナム旅行中のホテルとスパのチップはこれですべて解決!

    今回はベトナム旅行者向けに、ホテルやスパのチップの金額やわたすタイミング、トラブルが発生した際の解決方法などをご紹介しました。ベトナムはまだまだ発展途上国。日本と違い、思いがけないトラブルがつきものです。

    どのようなトラブルが考えられるのか事前に学習しておくと、慌てることなく解決することができるはずですよ。

    Writer/この記事を書いた人

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    古川 悠紀
    トラベルライター

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    大学卒業後、日本で販売店営業、外資(米国)メーカー勤務を経て2011年にベトナムのホーチミンに移住。トラベルライターとして東南アジア各国を周遊・居住し旅行生活経済の記事を請け負う。実績にAll About、阪急交通社、自著「ベトナムとビジネスをするための鉄則 55」、寄稿「トリコガイドベトナム(アルク出版)」、「複住スタイル(英和出版)」、下川裕治著/編に記事の寄稿等がある。