ベトナム屋台料理特集!グルメ旅最新情報【2022】

Top Image
Image 1
Image 2
Image 3
Image 4

ベトナム旅行では、「屋台」を梯子してローカルグルメを旅の目的として考えている人も多いことでしょう。東南アジア独特の雰囲気が漂うベトナムの町角で、道端に営業している屋台グルメを頬張る。そんな南国旅をイメージしている方にはぴったり。

今回は、ベトナムのどの地域でも食べることができるベトナム屋台料理をご紹介します。

目次

    ベトナムの屋台料理事情。現地でローカルグルメを楽しもう

    ベトナムの屋台料理事情。現地でローカルグルメを楽しもう

    ベトナムはタイやマレーシアなど、他の東南アジア諸国の例に漏れず、いまもなお屋台が現役です。夜になると多くの屋台が町中に出没し、老若男女の現地人で毎夜賑わいを見せます。そのため、屋台料理を楽しみたい場合は、夜に散策するのがおすすめとなります。

    ベトナムの屋台料理は何種類ある?

    ベトナムの屋台料理は数十とあり、短期滞在の旅行ですべてを網羅することはとてもではありませんができません。また、ベトナムの屋台料理は、旅行者が行くようなレストランでは食べることができませんし、中には屋台でしか食べることができないグルメもあります。

    それを踏まえると、ベトナムの屋台料理は100種以上はあると言えます。ここで紹介するのは、その中でも日本人旅行者に食べてほしい料理となります。

    ここで紹介するベトナム屋台料理は全国で食べられる

    ここで紹介するベトナム屋台料理は全国で食べられる

    ベトナム屋台は、料理によってはその地域でしか食べることができないものもあります。そのため、ここでは全国どこでも食べることができる屋台料理に厳選してご紹介します。

    1.ベトナムのソウルフード。屋台料理の象徴「バインミー/Banh Mi」

    バインミー Banh Mi
    具沢山のサンドウィッチといったところか

    まずご紹介するのは、一番オーソドックスな屋台料理のバインミー。フランス統治時代に持ち込まれた西洋料理の1つと言われています。パテをしっかりと塗って、中にはパクチーをはじめ具沢山の野菜を入れるのが普通。パンの柔らかさや具の量と種類によってお店の人気度が違うようです。

    バインミーは全国で食べられるベトナム屋台の王道と言える料理ですが、地域によって多少の具材は違いますが、基本は地域差はほとんどありません。ただし、屋台によって入る具は千差万別となります。

    2.旅行者に大人気のベトナム屋台料理「バンチャンヌン/Banh Trang Nuong」

    バンチャンヌン Banh Trang Nuong
    屋台生まれの料理

    中南部高原地帯のダラットが発祥と言われているベトナム屋台料理。屋台グルメの中では新参者で、ハノイやホーチミンといった都心で食べられるようになったのは2000年代に入ってからのこと。ライスペーパーを焼き上げて、さまざまな具をのせて二つ折りにした一品となります。

    屋台によって散らす具材やベースとなるソースが違うのも特徴。ライスペーパーといえば生春巻きを真っ先に思いつくものですが、屋台料理ではさまざまな使い方をするようですね。

    3.ベトナム屋台飯の定番「ソイ/Xoi」

    ソイ Xoi
    おこげがおいしさの秘密

    ソイはベトナムのおこわ料理となります。もち米に焼き目を付けて、鶏肉やフライドオニオンなどを振りかけてできあがり。一皿150円程度で食べられ、屋台によってはハーブで青や紫に色付けたソイもあり、こちらの方が旅行者受けがいいです。

    一皿ではお腹は膨れませんので、複数種類頼んでみんなでシェアするのがおすすめです。日本人の舌にも合いますし、子供からお年寄りまで美味しい、と言えるおすすめのベトナム屋台料理です。

    4.ベトナム版焼き鳥屋台料理「ガーヌン/Ga Nuong」

    4.ガーヌン Ga Nuong
    とにかくビールに合う!

    こちらは夜に出没する屋台。ガーヌンは直訳すると「焼き鳥」。こちらでは焼き鳥のさまざまな部位を食べることができます。とても香ばしくておいしいので、ビールは欠かせません!

    どこの屋台でも取り扱っているのは、もも肉、手羽先、ぼんじり、鶏足、砂肝、ハツといった部位。指差しで選ぶことができます。観光エリアの中心で見つけるのは少し難しいかもしれませんので、宿泊ホテルのスタッフに、よく行くガーヌン屋台の所在地を教えてもらうのがいいかもしれません。ちなみに、ハノイはベトナムで一番鶏肉料理がおいしいと言われていて、ホーチミン在住の筆者も屋台のガーヌンを試食してみたら、その意味が分かりました。本当においしかったです!

    5.ベトナム沿岸部の名物屋台料理「バインコッ/Banh Khot」

    5.ベトナム沿岸部の名物屋台料理「バインコッ/Banh Khot」

    「バインコッ」は主にベトナム沿岸部海の町で名物となっている屋台料理で、日本のガイドブックなどでは「ベトナムのたこ焼き」として紹介されています。ご覧のように半月上に焼いた生地の上に、たまごやエビなどをトッピングするのが定番。屋台お手製のスープにくぐらせて召し上がってください。

    ベトナム沿岸部の屋台名物となりますが、現在では全国どこでも食べることができます。屋台よりは大衆食堂でバインコッの専門店をよく見かけます。

    6.フエ料理の屋台グルメと言えばコレ!「ブンボーフエ/Bun Bo Hue」

    6.ブンボーフエ Bun Bo Hue
    たくさんの香辛料を使用しているが、クセはほぼなし

    ベトナム中北部のフエの郷土料理として知られるブンボーフエ。米粉麺ですが、フォーやほかの麺とは異なり、丸太麺を使用。十数の香辛料で味を調えながらも比較的あっさりしているのが特徴です。麺料理の中では、かなり人気の高いベトナム屋台料理です。

    ベトナムと言えばフォーがあまりにも有名ですが、実はたくさんの麺料理が国内にはあります。短期旅行であっても、1~3種類くらいの麺料理は食べる機会があるはずです。是非、いろいろと試してみてください。

    7.南部グルメの屋台料理はコレ!「ブンリウクア/Bun Rieu Cua」

    7.ブンリウクア Bun Rieu Cua
    これが一番好きな麺料理!という男子も多い

    南部メコンデルタ地方の郷土料理として知られるブンリウクア。こちらもブンと呼ばれる米粉麺の料理となり、主に屋台で食べることができます。多少酸味の効いたトマトとカニ身をベースとしたスープは、あっさりながらもしっかりと味付けされているので、フォーを食べて物足りないという男子にぴったりです。具に入っている豚の血の塊は味はしませんが食べなくてもいいです。

    南部名物の屋台料理ですが、現在は全国で食べることができます。ハノイでは少々見つけづらいかもしれませんので、現地のベトナム人に訊いてみるといいでしょう。

    8.ベトナム旅行者は是非体験を!全国屋台の定番「貝料理/Oc」

    貝料理 Oc
    アサリとレモングラススープ

    日本では貝の専門店というのはあまり聞きませんが、ベトナムでは屋台や食堂でよく見かけます。特にベトナム女子の大好物で、「ベトナム女をナンパしたければ、貝の屋台に連れて行く」というのが男子の共通認識だそう。いろいろな種類があるので、指差しでいくつか注文してみてください。ベトナム全国どこでも見かける屋台の王道となるので、どこの観光エリアでも見つけるのは容易です。

    また、昨今は日本料理の人気にかけて、牡蠣の生食も流行っています。通常はおいしくいただけますが、場合によってはベトナム人でもお腹を壊すことがあるので、旅行者は避けるのが無難です。

    9.ベトナム在住日本人にも支持者多し!屋台料理「バンチャンチョン/Banh Trang Tron」

    9.ベトナム在住日本人にも支持者多し!屋台料理「バンチャンチョン/Banh Trang Tron」

    ベトナム在住日本人の間でもおいしいと太鼓判を押す「バンチャンチョン」。ライスペーパーを細切りにして、マンゴーや香草、砕いたピーナッツ、燻製肉などを入れたピリ辛のお菓子グルメです。

    ベトナム人の大学生がアルバイトで屋台を立ち上げているのをよく見かけます。

    10.子供と女子は大好き!ベトナムの屋台駄菓子料理「ケオチュー/Keo Chu」

    ケオチュー Keo Chu
    子供がいそうな場所に決まって出る

    こちらはベトナムに昔からある駄菓子的なお菓子。ココナッツの砂糖漬けや砕いたピーナッツ、水あめなどを生地にのせた砂糖菓子の延長線の屋台グルメ。

    11.甘いもの好きは病みつきになるかも「チューイヌン/Chuoi Nuong」

    10.チューイヌン Chuoi Nuong
    シンプルだけどハズレなしのおいしさ

    最後はこちら。炭火で焼いたバナナに煮詰めたココナッツミルクをたっぷりとかけたザ・南国の屋台グルメ。ベトナムに限らずバンコクやフィリピンなどでも見かけますね。日本では滅多に食べることがないので、絶対に押さえておいてほしい一品です。50円程度で食べられる安さも魅力。

    ベトナム旅行中に屋台が見つからないときは……

    もし屋台が見つからないときは……

    もし目的の屋台を見つけることができない場合は、手っ取り早いのはナイトマーケットや市場内の食堂エリアに行くこと。また、お世話になったホテルやカフェ、雑貨店のスタッフに訊いてみるのもありです。特に貝の屋台はベトナム女子ならば1軒か2軒必ず行きつけがあるはずです。

    Writer/この記事を書いた人

    著者の写真

    古川 悠紀
    トラベルライター

    FacebookInstagram

    大学卒業後、日本で販売店営業、外資(米国)メーカー勤務を経て2011年にベトナムのホーチミンに移住。トラベルライターとして東南アジア各国を周遊・居住し旅行生活経済の記事を請け負う。実績にAll About、阪急交通社、自著「ベトナムとビジネスをするための鉄則 55」、寄稿「トリコガイドベトナム(アルク出版)」、「複住スタイル(英和出版)」、下川裕治著/編に記事の寄稿等がある。