ベトナムのスパで注意すべきトラブルと解決策

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ベトナムはスパ天国と呼び声高く、その名の通り北部ハノイ、中部ダナン、南部ホーチミンともに、観光エリアではどこを歩いてもスパやマッサージ店を見つけることができます。ベトナム旅行者の7割以上は女性旅行者というので、多くの方はスパを目的の一つに据え置いているのではないでしょうか。

しかし、もしベトナムのスパが初めてであれば、今回解説するトラブルは知っておかなければなりません。今回はベトナムでありがちのトラブルだけではなく、解決方法もお届けします。

目次

    セラピストが「チップが安い」と駄々をこねる

    一番発生頻度が高いトラブルがこちら。ベトナムではスパやマッサージのセラピストたちの給料の大部分はチップで賄われています。ですので、少しでもチップを多く貰おうとあの手この手……。

    しかし、ベトナムではチップの金額は相場というものがあり、そもそもチップはあくまでも謝意の形。チップの金額でどうとか言われる筋合いはありません。

    ベトナムでは「日本人は強く言えば素直にきく」という風潮があります。ですので、もしチップの額に満足できないと、「もっとちょうだい」と駄々をこねることもあります。大抵は格安を謳っているマッサージ店や、オーナーの指導が行き届いていないお店によくあります。

    解決方法

    このトラブルに関しては、チップを追加で支払う必要はまったくありません。もし支払ってしまうと、そのセラピストは再び日本人観光客に高額のチップを要求してしまいます。もしこのようなトラブルが起きた場合は、レセプションのスタッフに訴えてください。レセプションスタッフは大抵がマネージャーで、セラピストよりも役職が上です。

    当初の説明とは異なる高額な料金を請求される

    ベトナムの都心圏内ではこのようなトラブルはそれほどありませんが、格安を謳うマッサージ店には時折見かけます。また、中級レベルのスパでも時折見られます。

    例えばセラピストがマッサージ中にいろいろ話しかけてきて、何を言っているのか分からずただ相槌を打っていると、いつの間にか延長になっていたりする事例がいくつか報告されています。

    また、基本料金は安く設定しておいて、サウナなどオプションを勝手に組み込んで、合計すると高くなるシステムのお店もあるようです。

    解決方法

    事前に下調べもしないで、行き当たりばったりで見つけたお店に入ると、このようなトラブルに遭遇することもあるということは、覚えおいてください。できるだけ事前に信頼できるスパを見つけて、できるならば予約しておくと安心できます。

    貴重品の紛失

    こちらもしばしば想定されるトラブルです。財布やパスポートなどの貴重品は、マッサージに入る前にローカールームに預けておくか、もしくは財布だけ手に持ってマッサージルームに行き、手元に置いておくことになります。また、店によってはマッサージルームの中にロッカーがある場合もあります。いずれも犯人の多くは外部犯ではなく、セラピストによるもの。ただし、こちらも近年はお店側がマネージャー以外にマスターキーのありかは教えなかったり、マスターキーを作らないなどの対策を施しているため、徐々に減ってきています。

    解決方法

    ここは東南アジアのベトナムであるということは、まずは再認識しましょう。治安はいいといっても、それは重犯罪が少ないという意味で、スリやひったくりなどは多発しています。そして、財布に大金を入れない、パスポートは持ち歩かない、この2つは徹底するべきでしょう。

    スパとマッサージ店選びは慎重に

    ここで紹介したトラブルは、決して他人ごとではありません。ふと油断したときに襲い掛かるトラブルは、どんな小さなことでもこれまでのベトナム旅行の思い出を不意にしてしまうほど。スパやマッサージ店選びは慎重に慎重を重ねるのがいいでしょう。

    Writer/この記事を書いた人

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    古川 悠紀
    トラベルライター

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    大学卒業後、日本で販売店営業、外資(米国)メーカー勤務を経て2011年にベトナムのホーチミンに移住。トラベルライターとしてベトナムを中心に東南アジアの旅行・生活・経済の記事を請け負う。実績にAll About、阪急交通社、自著「ベトナムとビジネスをするための鉄則 55」、寄稿「トリコガイドベトナム(アルク出版)」、「複住スタイル(英和出版)」、下川裕治著/編に記事の寄稿等がある。