ホイアン「ランタン祭り」で幻想的な夜を。2024年予定と場所紹介

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ベトナム中部にある世界遺産「ホイアン」。ホイアンでは毎月旧暦の14日に「ランタン祭り」と呼ばれる観光客に人気のお祭りがあります。

通常の夜のホイアンの夜とはちょっと違う風景と時間に出会えます。今回はランタン祭りの魅力や2024年の日程をご案内します。

ベトナムの世界遺産ホイアン旧市街を歩く。観光や楽しみ方をすべてご案内!
ベトナムの中部世界遺産「ホイアン」は、17世紀に交易で栄え、1999年に旧市街がユネスコ世界遺産に登録。現在では中部旅行者のほとんどが行く人気の観光地となっています。今回は世界遺産に指定されたベトナムのホイアン旧市街をご案内します。初めてのベトナム旅行者は是非参考にしてください。
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目次

    ランタン祭り含む現地ツアー|初めてのホイアン旅行者におすすめ!

    ランタン祭り含む現地ツアー|初めてのホイアン旅行者におすすめ!

    初めてのダナン&ホイアン旅行者や、旅慣れない人、お年寄り同伴の旅行者、失敗が許されない会社の社員旅行などでは、自分たちで行くより現地ツアーの参加がおすすめ。ただ歩くだけなら個人でも良いのですが、ホイアンはタクシーの乗り入れができないため、少し歩くことになります。

    特に帰りはみんながタクシーやGrab(配車アプリ)を利用するため、タクシーを捕まえるのが難しくなります。人込みをかき分けてタクシーに乗り込める勇気がないと、旅行者の中には1時間以上立ち往生してタクシーを待ち、それでも見つかれないから仕方なく白タクに乗って相場の2倍くらいの料金を払ってダナンへ戻る、といった人も少なくありません。

    現地ツアーに参加すればそのような心配は不要です。

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    ベトナム「ホイアン」までの行き方・アクセス方法

    ホイアンまでの行き方・アクセス方法

    ホイアンは中部の人気の観光地ですが、ホイアンには実は空港はありません。そのため、ホイアンはダナン国際空港からタクシーで行くこととなります。ホイアン旅行者はダナンのホテルに滞在する傾向にあるため、ダナンの高級ホテルであれば、ホイアン行きのシャトルバスが出ていることもあります。

    ダナン国際空港からホイアンまではタクシーでおよそ40分。空港はダナン中心市街地にあるため、ダナン大聖堂周辺、ミーケービーチ周辺のホテルからホイアンへ向かう際も距離と所要時間は同じとなります。

    タクシーの料金はホイアンまで約50万ドン(3000円)前後となります。夜になると割り増し運賃で50~70万ドン前後かかる場合があるのでご注意ください。

    帰りのタクシーはかなり大変!旅行に慣れている人でも現地ツアー参加がおすすめ

    上記でも解説しましたが、帰りのタクシーを捕まえることに不安がある人は、多少高くても現地ツアーに参加するのがおすすめです。筆者はこれまで10回以上ランタン祭りやランタン祭りじゃない時にホイアンに訪れていますが、ほぼ100%帰りのタクシーを捕まえるのに苦労しています。ベトナム人は横入りしてタクシーに乗り込みますし、欧米人は団体が多いのでタクシーを数台占領し、日本人旅行者が30分くらい待っても乗れない時間が続く可能性が高いです。

    ホイアンのランタン祭りは毎月1回(旧暦14日)開催

    ランタン祭りの様子
    メインストリートのチャンフー通り

    1999年に世界遺産に登録されたホイアン旧市街。17世紀に繁栄を迎えた交易の町で、これまで何度か建物は修復されましたが、見た目はほとんどが当時のままを維持しているから驚きです。昼も夜も情緒ある風景が広がる古き良き町並みが印象的です。ホイアン旧市街では、毎月旧暦の14日に「ランタン祭り」が開催されます。満月の日に開催することから、「フルムーン・フェスティバル」とも呼ばれています。

    2024年のホイアン・ランタン祭りのスケジュール

    2024年のホイアン・ランタン祭りのスケジュール

    ホイアンの「ランタン祭り」が開催されるのは旧暦の14日の夜となります。旧暦は毎年日付がずれるので、カレンダーを見なければ分かりません。以下では新暦に直した2024年のスケジュールを紹介します。

    また、基本は雨天決行ですが、台風や豪雨が数日前から続いている場合は延期になることもあります。

    1月24日(水)/2月23日(金)/3月23日(土)/4月22日(月)/5月21日(火)/6月19日(水)/7月14日(金)/8月17日(土)/9月16日(月)/10月16日(水)/11月14日(木)/12月14日(土)

    ホイアン「ランタン祭り」はどこで開催?場所をご案内

    ホイアン「ランタン祭り」はどこで開催?場所をご案内

    ホイアンのランタン祭りの開催される場所は、世界遺産に指定されているホイアン歴史保護地区です。日本橋を中心として東に延びるチャンフー通りと、並行して走るグエンタイホック通り、同じくトゥボン川沿いを走るバクダン通りが目抜き通りとなります。その他は縦に延びるレロイ通りとチャンフー通りも一部がランタン祭りの会場となっています。

    ホイアンの中でも「ランタン祭りじゃない」場所も覚えておこう

    ハイバーチュン通りの北部、レロイ通りの北部は歴史保護地区ではないので、ランタン祭りじゃない場所となります。また、バクダン通りに架かるアンホイ橋を渡った先のナイトマーケットが広がるエリアも、実は世界遺産からは外れているのでランタン祭りじゃありません。

    「ランタン祭りじゃない時」のホイアンは?普段との違いを紹介

    「ランタン祭りじゃない時」のホイアンは?

    今回はランタン祭りを中心に紹介していますが、実際日本人旅行者のハイシーズンはあまりランタン祭りと重なることはありません。「ランタン祭りじゃない時のホイアン観光はつまらないの?」と考える人もいるかもしれませんがご安心ください。

    ランタン祭りは確かに旧市街各地で民謡や子供のためのビンゴ大会等が開催されて盛り上がりますが、旅行者が楽しめるもの、時間はランタンまつりじゃない時と比べて変わりはありません。むしろ欧米人はランタン祭りをめがけてくるため、非常に混雑しています。

    人込みが苦手な人はあえてランタン祭りの期間を外すのもいいでしょう。ランタン祭りじゃない時であっても、灯篭流しや色彩豊かなランタン風景、ボート遊覧、ナイトマーケットなどは同じく楽しめます。

    日本ともゆかりのあるホイアンのランタン祭りの歴史。どんなお祭り?

    ランタン祭りの町角
    いたるところにランタンが装飾されている

    17世紀のホイアンは国際的な貿易の拠点でした。そのため、日本をはじめ世界中のさまざまな国からの商人たちが訪れていました。江戸時代には日本も朱印船を派遣していて、ランタンはそのときの交易品としてホイアンに伝わったとされる説が有力。

    ただし、ランタン祭りがいつからはじまり、どのように根付いたのかなど、まだまだ知られていないこともあります。一節にはランタン祭りの前身にあたるユニコーンフェスティバルなるものがあり、それが現在のランタン祭りとなったという説もあります。

    ホイアンのランタン祭りの開始時間。何時から何時まで?

    ホイアンのランタン祭りの開始時間。何時から何時まで?

    ホイアンのランタン祭りの開始時間は、およそ18時から19時ごろ。その時間帯になると、通り沿いの店が続々と照明をおとしていきます。保護地区の管理人も車で回り、店に明かりを落とすよう指示を出す様子も見られるようになります。

    このランタン祭りでは、原則人工的な明かりは使用せず、ランタンもしくはろうそくの明かりが認められています(とはいってもお店の中には蛍光灯を付けているところもありますが)。カラフルなランタンとろうそくの小さな明かりが町を灯しはじめたら、静かにランタン祭りのスタートです。

    ランタン祭りの時間は18時~23時頃まで

    ランタン祭りは18時頃からスタートし、イベントなどのピークは20~21時頃まで。22時頃になると飲食店は揃って店じまいをはじめますが、屋台やナイトマーケット周辺は23時頃まで営業を続けています。ただし、あまり夜遅くなるとタクシーを捕まえるのが難しくなるので、ダナン宿泊者はできれば21時頃にはタクシーに乗って岐路の準備をするのが良いでしょう。

    ホイアン「ランタン祭り」の過ごし方・楽しみ方

    ホイアン「ランタン祭り」の過ごし方

    ホイアン「ランタン祭り」の過ごし方は、まず基本となるのが町歩き。ランタン祭り開催場所の歴史保護地区をただただ歩いてみましょう。頭上につるされた美しいランタンの明かりにうっとりしたり、小さな光で営業している雑貨店に入ってお土産雑貨を物色するのも楽しみです。

    博物館や寺院は18時までに閉館し、カフェやレストランは22時頃まで楽しめます。また、通りのかどっこには決まって屋台も出ているので、屋台グルメを楽しむのも忘れずに。

    ランタン祭りではホイアンの名物「灯篭流し」を楽しもう

    ホイアンの日本橋
    ホイアンの日本橋

    バクダン通りと日本橋周辺では、ホイアン名物「灯篭流し」を体験することができます。灯篭流し自体は通常の夜でもできるのですが、「ランタン祭り」の時には、川に浮かべられる灯篭の数が圧倒的に多くなります。

    体験の仕方は簡単で、日本橋周辺には灯篭を売る売り子がたくさん出没しますので、彼らから1個1万ドン程度で買うと、灯篭と鉄棒を渡してくれます。あとは鉄棒の先に灯篭を引っかけて、好きなところで灯篭を川に浮かべるだけ。

    ボートに乗って川を散歩&灯篭も

    ホイアンのトゥボン川
    一人500円くらいで船に乗れる

    また、手漕ぎボートに乗ってトゥボン川を遊覧することもできます。10~20分で10~20万ドンと値段も手ごろ。また、灯篭を買ってボートから流すこともできます。こちらもホイアン旅行の思い出作りにおすすめです。

    ホイアンエリア内ではランタン祭り限定イベントも催される

    町中ではイベントも催される

    ランタン祭りとなるホイアンの歴史保護エリアを歩いていると、どこからともなく子供たちの合唱が聞こえてきます。ふと旧家を覗くと、ご覧のようにホイアンに伝わる民謡を練習している風景が。

    その他にも川沿いではビンゴ大会や歌手によるミニライブなども開催。ランタン祭りでは、普段のホイアンとは一風変わった雰囲気を感じ取ることができます。

    ホイアン・ランタン祭りの雨天・延期・中止に関して

    ホイアンのバクダン通り

    ホイアンのランタン祭りは、基本的には雨天決行なのですが、その日の天候や満月の状態によっては日がずれることもあります。また、多少の雨では普通に開催されますが、台風が来ていたり、ちょっと身動きとれないほどの豪雨にあたってしまった場合は、延期、もしくはその月は中止となります。

    当日開催の有無は、旅行会社の現地支店や現地ツアーガイドに問い合わせおくといいでしょう。

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    ホイアン「ランタン祭り」を楽しむさいの注意点

    バクダン通りの屋台通り
    バクダン通りの屋台通り

    ホイアンのランタン祭りが開催される夜は、普段よりも大勢の観光客でにぎわうことになります。特に灯篭流しが行われる日本橋付近は、日本の縁日のような人込みです。観光客を狙ったスリも多発しますので、財布はバックポケットに入れずに、バッグの奥に入れたり、大金はホテルに預けておくなどしましょう。

    ベトナムの夜のリゾートホイアン「ランタン祭り」へ行こう

    バクダン通り

    まるで時間が止まったような幻想的な雰囲気を楽しめる、ホイアンの「ランタン祭り」。ホテルはダナンという方も、夜はホイアンに繰り出してみてください。きっと「行ってよかった」、「ダナン旅行で一番の思い出」となることでしょう。

    観光情報

    ランタン祭り Full Moon Festival
    住所:ホイアン旧市街
    営業時間:18:30~23:00

    Writer/この記事を書いた人

    著者の写真

    古川 悠紀
    トラベルライター

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    大学卒業後、日本で販売店営業、外資(米国)メーカー勤務を経て2011年にベトナムのホーチミンに移住。トラベルライターとして東南アジア各国を周遊・居住し旅行生活経済の記事を請け負う。実績にAll About、阪急交通社、自著「ベトナムとビジネスをするための鉄則 55」、寄稿「トリコガイドベトナム(アルク出版)」、「複住スタイル(英和出版)」、下川裕治著/編に記事の寄稿等がある。