ホーチミン旅行の時期別の服装・洋服
ベトナムのホーチミンはフランスを思わせるおしゃれな街並みや、可愛い雑貨、スパなどが人気の観光地になっています。そんなホーチミンに行くことが決まったら、知っておきたいのが現地の服装事情。
ベトナム＝暑いと思っている人も多いでしょうが、ベトナムの国土は南北に広がっており、どの地域に行くかによって気候が違います。南部ホーチミンは熱帯サバナ気候で、一年中常夏となり、乾季と雨季に分かれます。
そこで、今回はホーチミン旅行の服装・洋服をご案内します。
ホーチミンは1年中熱い常夏の都市！
ベトナムの南にあるホーチミンは、ベトナムの中で最も暑く、熱帯サバナ気候に属しています。一年の気候に乾季と雨季があるのが特徴です。また赤道にも近いため、年間平均気温は26℃、日中は30度と一年中蒸し暑い常夏の都市となります。乾季は11月〜4月、雨季は5月〜10月になりますが、雨季であっても暑いのには変わりありません。ただ、雨がやんだあとは一時的に気温が下がり過ごしやすくなります。
ホーチミン旅行者におすすめ！乾季の服装(11月〜4月)
ホーチミンの乾季は雨が降る日が少なく、晴天が続き、旅行に最も適した時期と言えるでしょう。
平均気温は31℃と暑く、特に5月は35度近くまで上がることもしばしば。そのため一日中半袖で過ごすことができます。ただ、朝晩は20℃近くまで下がるので羽織物は必須です。また、ホテルやカフェなどは冷房が効きすぎていて、肌寒く感じることもあるでしょう。
男性旅行者のおすすめの服装は「日本の夏服」
男性のホーチミン旅行者の服装は半袖短パン、タンクトップなど、肌を露出した格好でかまいません。ただし、ホテルを除く高級バーなどに行く場合は、ある程度のドレスコードがあるため、膝丈まであずズボン、及び靴を持っていくといいでしょう（サンダルは入場禁止の場合あり）。
女性旅行者のおすすめの服装は「自分好みのアジアンな服」
女性のホーチミン旅行者の服装は、ノースリーブやホットパンツ、ロングスカート、ワンピースなど涼しい格好がおすすめです。ただし、ベトナム女性はバイクに乗るため、ミニスカートはほとんど穿きません。そのため、ミニスカートを穿いていると、すぐに日本人だと分かるので、スリやひったくりの被害にも遭いやすいかもしれません。服装1つでトラブル予防もできるので、くれぐれも慎重にご検討ください。
雨季に行くホーチミン旅行者の服装(5 月〜10月)
ホーチミンは雨季と言っても寒いわけではなく、30度を超える日も度々あります。ホーチミンの雨は一日中降るわけではなく、1日数回まとまった雨が一気に降るスコールとなります。基本的な服装は半袖で過ごすのがいいでしょう。
スコールの後は気温が下がるほか、ホーチミンの朝晩は冷え込むので長袖や羽織物は必須です。また、スコールは傘では防げない雨量なので、レインコートもあると便利です。雨季はオフシーズンでもあるので、飛行機やツアーが安くなる時期もあります。雨が降ることを想定した予定をしっかり組んでおけば、楽しい旅行になりますよ。
男性旅行者のおすすめの服装は「日本の夏秋服」
この時期にホーチミンに訪れる男性旅行者のおすすめの服装は、「日本の夏服と秋服の格好」です。晴れた日は夏の服装で問題はありませんが、朝と夜、雨の時間帯は秋服が望ましいです。また、雨が降ったあとは蚊が発生しやすいので、外出するときは長袖かシャツといった服装がいいでしょう。
女性旅行者のおすすめの服装は「ストールやカーディガンなど肌を隠す格好」
一方で女性旅行者は、上述したように蚊を主とした虫よけができるよう、肌を隠すような服装がおすすめです。デング熱を持つ蚊はホーチミン市街地にも生息していますし、ホテルの客室やカフェにも入り込みます。そのため、夏服の服装でもかまいませんが、ストールやカーディガンなどで、いつでも肌を隠せる格好になれることが条件となります。
ホーチミン旅行におけるその他の服装＆マナー
ホーチミンの都市部の道路は綺麗に舗道されていますが、それであっても未舗装路の場所も多いです。そのため泥の水たまりも多くあり、車やバイクが通ったときに泥水が服装にはねることもあります。汚れても大丈夫な服装及び靴を用意するのがいいでしょう。
ベトナムのお寺や皇帝墓所など宗教と関わりがある場所を訪れる際にも注意が必要です。極端に肌を見せることが禁止されているので、長袖か羽織れる物、丈の長いパンツは持って行くようにしましょう。またバイクに乗る予定がある女性の方も、スカートは控えた方がいいでしょう。
レストランや高級バーのドレスコードは厳しくないのでカジュアルな装いで大丈夫です。ただ高級なレストランに行く場合にはタンクトップや短パン、ビーチサンダルは避けた服装で臨んでください。
ホーチミン旅行で必須！蚊と紫外線対策を講じた服装も
ホーチミンで注意して欲しいのが蚊と紫外線です。ベトナムでは感染症ウィルスを保有している蚊が多数生息しているため、子供から大人まで蚊の対策はした方がいいでしょう。長袖を着たり露出を控える服装をすることで十分効果があります。ホテルでも気を抜かず虫除けスプレーをかけてから寝た方がいいでしょう。
ベトナムの紫外線は日本の3倍とも言われています。また、特に4、5月は最も暑く平均最高気温が35℃以上に達する日が続きます。暑くてすぐに体力が奪われる為、小まめな水分補給と帽子や長袖、日焼け止めなど紫外線対策をしっかり行って下さい。
ホーチミン滞在中の服装は現地で調達するのもあり
ホーチミン市内には多数の雑貨店があるので、洋服を現地で調達するのも容易くできます。旅行者の中には滞在日数分の衣類を鞄に突っ込んでくる人もいますが、それだとスーツケースがすぐにパンパンになってしまい、肝心のお土産が入らなくなります。揃えられるものは現地で揃え、ホーチミン滞在中は市場などで服装を用意し、場合によってはホテルに捨て置いて、その分お土産をスーツケースに詰め込む。それも賢い服装の準備の仕方といえるでしょう。
Writer／この記事を書いた人
古川 悠紀トラベルライター
大学卒業後、日本で販売店営業、外資（米国）メーカー勤務を経て2011年にベトナムのホーチミンに移住。トラベルライターとして東南アジア各国を周遊・居住し旅行生活経済の記事を請け負う。実績にAll About、阪急交通社、自著「ベトナムとビジネスをするための鉄則 55」、寄稿「トリコガイドベトナム（アルク出版）」、「複住スタイル（英和出版）」、下川裕治著/編に記事の寄稿等がある。