ベトナムのハノイとホーチミンの違い。どっちがおすすめか徹底紹介

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北部ハノイと南部ホーチミンはベトナムを代表する観光地ですが、初めてベトナム旅行を検討している場合は、「ハノイとホーチミンは何が違うの?」、「どっちがおすすめ?」と疑問もあります。今回は様々な角度から両都市の違いを紹介します。

目次

    ハノイとホーチミンの天気・気候の違い

    ハノイとホーチミンの天気・気候の違い

    ハノイとホーチミンは日本でいう青森から福岡と同じくらい距離が離れています。北部ハノイは温帯気候で、11月から2月までは秋・冬の季節となり、体感気温で一桁となることもしばしばあります。この時期はジャケットや長袖が必要となるので、南国のアジアらしさはちょっと感じられないかもしれません。

    一方でホーチミンは熱帯気候なので、1年中蒸し暑い天気が続きます。1年を通して乾季と雨季に分けられるのですが、気温は一貫して30度前後となるので、いつ行っても南国らしいひと時を過ごすことができます。ベトナムに「東南アジアらしい南国」を求めているならば、ホーチミンがいいかもしれませんね。

    ハノイとホーチミンの料理の違い

    ハノイとホーチミンの食事の違い

    ハノイとホーチミンは料理に関しても違いがあります。一般的にハノイは薄味でホーチミンは甘い味付けが多いと言われています。確かにハノイの料理はよく言えば「素材を活かした味」ですが、悪く言えば「シンプルでどこのお店でも同じ味」。一方ホーチミンは非常に都市化が進んだ町なので、ベトナム料理だけではなくイタリアン、フレンチ、スペイン、日本料理など多国籍レストランも多々あります。ハノイとホーチミンのどちらの料理がおいしいかと言う質問には「好みによる」としか言えませんが、食のバラエティに富んでいるのはホーチミンかもしれません。

    ちなみにブンチャーやブンダウといったハノイの名物はホーチミンでも気軽に食べられますが、フーティウやブンマムのようなホーチミンの名物はハノイでは滅多に食べることができません。

    ハノイとホーチミンの観光地や見どころの違い

    ハノイとホーチミンの観光地や見どころの違い

    ハノイに行く人のほとんどは世界遺産のハロン湾やニンビン省のチャンアンを観光のハイライトとしているようです。ダイナミックな大自然の景勝地はホーチミンでもメコンデルタなどに見ることができますが、やはり規模が違います。大自然を目の当たりにしたいのであればハノイ一択となります。

    一方ホーチミンはメコンツアーやクチトンネルといった郊外ツアーや現地ツアーを利用することもできますが、大部分はスパやカフェ、グルメ、ショッピングといった町歩きが中心となります。ツアーを駆使して観光地を巡る旅程を好むのであればハノイ、自分でスケジュールを組んで自由に観光したいというのであればホーチミンがいいでしょう。

    ハノイとホーチミンのホテルの違い

    ハノイとホーチミンのホテルの違い

    ハノイとホーチミンで比べた場合、ホテルの違いもあります。まずホテル設備ですが、ハノイのホテルにはレストランやカフェなどはほとんどのホテルにあるものの、屋外プールやフィットネスジム、キッズクラブといった施設は5つ星ホテルくらいしかありません。一方でホーチミンであれば、4つ星レベルでも屋外プールやジム、スパは必ずあるものです。

    ハノイのタイ湖の風景

    また、ホーチミンの観光スポットは市内1区に集中しているので、ドンコイ(オペラハウス)エリアやベンタイン市場周辺エリアといった中心地のホテルを選択すれば、いずれも徒歩での移動が可能です。一方でハノイの高級ホテルは市内広範囲に散らばっているので、ホテルに重点を置いて選んでしまうと、現地に行って「どこの観光地に行くにもタクシーが必要となって不便だった」なんてことも普通にあります。

    ハノイとホーチミンのナイトスポット・夜の過ごし方の違い

    ハノイとホーチミンのナイトスポット・夜の過ごし方の違い

    ハノイとホーチミンにはナイトスポットの違いもあります。ハノイの夜の過ごし方はおおむねホアンキエム湖周辺と旧市街に絞られます。ホアンキエム湖周辺は水上人形劇場やオペラハウスでのナイトショーなどが人気で、旧市街は週末のナイトマーケットやターヒエン通りで賑わいをみせています。旧市街はどちらかというと若者でがやがやしているので、中高年以降の旅行者はあまり楽しめないかもしれません。また、ナイトマーケットは週末の金曜~日曜のみという点も残念。

    ディナークルーズ船は複数種類から選ぶことができる

    一方でホーチミンはドンコイでショッピングやグルメを楽しんだり、ベンタイン市場周辺ナイトマーケットを歩いたり、バックパッカーエリアでお酒を飲みながらワイワイできたりと、いろいろな楽しみ方が考えられます。また、ツアーに申し込んで水上人形劇鑑賞やサイゴン川ディナークルーズといった情緒漂うひとときもおくることができます。夜の時間を楽しみにしている方は、ハノイよりもホーチミンが楽しめるかもしれません。

    結局ハノイとホーチミンはどっちがおすすめ?

    結局ハノイとホーチミンはどっちがおすすめ?

    ハノイとホーチミンは結局どっちがおすすめなのでしょうか。以下にまとめてみました。

    ハノイがおすすめの人はこんな旅行者

    ・歴史情緒ある古き良き町並みを歩きたい人
    ・世界遺産が好きな人
    ・ハロン湾やチャンアンといった大自然を目の当たりにしたい人

    ホーチミンがおすすめの人はこんな旅行者

    ・東南アジアらしい南国の気候が好きな人
    ・スパやショッピングなど自由行動が好きな人
    ・女子旅やカップル

    子供連れの家族旅行者はどっちがおすすめ?

    では、子供連れの家族旅行者はハノイとホーチミンのどっちを選択すれば、より満足度の高い旅行ができるのでしょうか。ハノイを選択するのであれば、ハロン湾やニンビン省といった郊外ツアーに参加するのがおすすめです。市内観光の場合は博物館や旧市街散策、ハノイ大教会周辺でショッピングなど、あまり子供が楽しむことはできません。

    一方でホーチミンもスパやドンコイでのショッピングに重きを置くと、子供は退屈してしまいます。ただし、現地のオプショナルツアーに申し込めば、メコンツアーやカンザーツアー、料理教室のように子供も十分楽しむことができます。

    家族旅行でハノイに行くならばハロン湾もしくはニンビン省は必須の観光地で、ホーチミンであれば、ツアーを有効利用すれば市内観光と併せて終始満足することができます。

    Writer/この記事を書いた人

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    古川 悠紀
    トラベルライター

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    大学卒業後、日本で販売店営業、外資(米国)メーカー勤務を経て2011年にベトナムのホーチミンに移住。トラベルライターとして東南アジア各国を周遊・居住し旅行生活経済の記事を請け負う。実績にAll About、阪急交通社、自著「ベトナムとビジネスをするための鉄則 55」、寄稿「トリコガイドベトナム(アルク出版)」、「複住スタイル(英和出版)」、下川裕治著/編に記事の寄稿等がある。