ベトナム旅行で絶対食べて欲しい果物・フルーツ特集

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熱帯気候に位置するベトナムでは、日本では見ることのできない珍しい南国果物・フルーツがたくさんあります。東南アジアでしか食べられない貴重な果物から、日本でも買えるけどベトナムの方が確実においしい果物まで、様々な種類の果物・フルーツを楽しむことができます。

東南アジアが初めてのベトナム旅行者ならば、「名前は聞いたことがあるけど、食べたことはない」という果物もたくさん現地で見るはずです。そこで、今回はベトナム旅行で絶対外せない南国果物をご案内します。

目次

    1.果物の王様「ドリアン」は実はめちゃ美味しい!

    1.果物の王様「ドリアン」は実はめちゃ美味しい!

    ベトナムで試してほしい果物ナンバーワンはなんといっても果物の王様「ドリアン」です。たくさんの棘で守られた見た目は恐ろしく、一体どんな味がするのだろうと気が引けてしまいますが、食べてみたら大好きになる人も少なくありません。

    ドリアンの中身

    皮を割って中身を取り出すのは大変な重労働なので、ドリアン丸ごとを買って食べるのはおすすめしません。街中では中身だけばら売りしているところもあります。ドリアンといえば衝撃的な匂いが特徴的ですが、果肉はとても美味しく、バターの塊のようなとろりとした甘い触感を楽しむことができます。ドリアンは半身でも日本円で500円程度と決して安くなく、味わいと値段と名実ともに“果物の王様”となります。

    ベトナム語名:Sau Rieng サウリエン

    2.ベトナムのメコン特産の果物「ランブータン」

     2.ベトナムのメコン特産の果物「ランブータン」

    ベトナムやタイといった東南アジアの特産となる果物の「ランブータン」ですが、昨今はハワイやオーストラリアといった南の地域でも食べられるようになり、ハワイにおいては「3大熱帯果実」の1つの果物とされています。ベトナム語では「チョムチョーム」と発音し、なんとも可愛い響きとは裏腹に、見た目は少しグロテスクな印象の果物。ただし、殻を覆うのはトゲは非常に柔らかく、原産と推定されるマレーシアでは「髪の毛」と表現されています。

    殻もとても柔らかいので、指で簡単に割ることができるのでナイフも要りません。果肉は半透明の球体で、食感と味ともにライチのようですが、ライチよりは大分甘い味わいとなります。

    ベトナムのランブータンの農家

    街中で1kg70,000ドン(350円ほど)で売っていますので、露店やコンビニで手軽に食べることができます。炎天下で売られている屋台のものは傷んでいる可能性があるので、できればコンビニやスーパーで買うのがおすすめです。ランブータンは東南アジアでは誰もが知っている有名な食べ物ですが、日本人の間では「果物の名前は聞いたことはあるけど見たことも食べたこともない」という人も多いことでしょう。

    南国果物の王道ですが、日本では食べることができないため、是非ベトナム旅行で押さえていってください。

    ベトナム語読み:Chom Chom チョムチョーム

    3.ベトナム女子に大人気の果物!不思議な食感「マンゴスチン」

    3.ベトナム女子に大人気の果物!不思議な食感「マンゴスチン」

    ドリアンが果物の王様ならば、マンゴスチンは「果物の女王」と呼ばれる南国の果物。ベトナムをはじめ東南アジアや中南米で食べられる果物ですが、ヨーロッパにも古くから輸出されています。日本では沖縄が唯一栽培できる可能性がある地域となりますが、いまのところ成功していない様子。

    マンゴスチンは硬くて丸い果物・フルーツですが、いったん中身を開けてみると、柔らかくて白い果肉が姿を見せます。食感はどの果物とも違い、種子に覆われた白い果肉はねっとりとした甘い味わい。一口噛むと甘いジュースが口いっぱいに広がるような、夏の暑い時期に食べたい果物です。

    ベトナム語読み:Mang Cut マンクゥ

    4.ベトナムの象徴的な果物「ドラゴンフルーツ」

    4.ベトナムの象徴的な果物「ドラゴンフルーツ」

    近年は日本でも時折見ることができるこちらは「ドラゴンフルーツ」と呼ばれる果物。ベトナムでは「タンロン」と呼ばれ、日本語でドラゴンという意味。このことからも分かるように、日本で最初に流通したのはベトナム産となります。

    ドラゴンフルーツのベトナムにおける生産量は東南アジアでもトップレベルとなり、主にベトナム南部で栽培されています。可愛らしいピンク色の見た目に似合わず、炎が燃え上がっているかのような葉がついている、少し見た目が怖い果物です。

    ドラゴンフルーツ。白い方はさっぱりしている

    ところが、味はさっぱりとしてほんのり甘く、非常に食べやすい果物なので、何個でもいけちゃいます。赤い果肉と白い果肉の2種がベトナム国内で栽培・流通していて、赤い果肉の方が糖度が高いですが値段は高め。世界的にも有名な果物なので、是非こちらもベトナム旅行で押さえておきたいところです。

    ベトナム語読み:Thanh long タンロン

    5.ベトナムお馴染みの果物!旅行で「ココナッツ」は欠かせない!

    5.ベトナムお馴染みの果物!旅行で「ココナッツ」は欠かせない!

    食べ方が色々あるココナッツ(ヤシの実)は、ベトナム全国で食べることができる象徴的な果物です。王道となる食べ方はもちろんストローを挿して飲むジュースとなります。また、ジュースを飲み終わった後は、スプーンで中の周りの白い果肉を削りとり、すくって食べることができます。こちらもほんのりと甘く、ベトナム人は細切りにして砂糖にまぶして、さまざまなおやつや料理の素材に使います。

    ココナッツの果肉部分

    すっきりしたココナッツの味と独特の食感は男性にも女性にも好評です。屋台はもちろんコンビニやスーパーでも1個50~100円程度で売っていますが、屋台であれば店主が実を削ってくれるので、そちらがおすすめです。

    ベトナム語読み:Dua ユア

    6.酸味の効いた果物はジュースで飲んで「パッションフルーツ」

    6.酸味の効いた果物はジュースで飲んで「パッションフルーツ」

    こちらも全国で1年中食べることができる「パッションフルーツ」。名前は聞いたことがあるけど、果物自体は見たことがない、という人も多いでしょう。亜熱帯地域原産の南国果物で、ベトナムでは果物の中でも比較的安い部類。屋台や市場、スーパーで手に入れることができます。

    パッションフルーツの中身

    ナイフで半分に割ると、ご覧のように小さな種子に覆われた黄色い果肉が詰まっています。種ごとたべることができるのが、ぽりぽりとした食感と共に甘酸っぱい果肉を味わってください。パッションフルーツはそのまま食べることもできますが、ベトナムでは砂糖と水を入れてジュースとして飲むのが一般的です。フレッシュジュースをメニューに置くカフェやレストランであれば、どこでも取り扱っているので、是非ご賞味ください。

    ベトナム語読み:Chanh day チャンヤイ

    7.甘くてジューシーなベトナム果物「竜眼(リュウガン)」

    7.甘くてジューシーなベトナム果物「竜眼(リュウガン)」

    最後に紹介するのは竜眼(リュウガン)というライチに似た果物です。見た目は茶色い硬い皮で覆われているためフルーツには見えませんが、その皮を剥くとライチによく似た果肉が現れます。

    竜眼の果肉写真

    ベトナムでは竜眼は果物としてそのまま食べるほか、チェーの具材にもよく使われているので、何かと食べる機会はあるはずです。露店や市場でも売っていますが、7月から1月が収穫時期で、それ以外は地域によっては買うことが難しい場合もあります。

    ベトナム語読み:Longan ロンガン

    番外編:日本でも食べられるけどベトナムの方が美味しいくだもの

    番外編:日本でも食べられるけどベトナムの方が美味しいくだもの

    続いてご紹介するベトナム旅行者におすすめしたい果物は、「日本でも食べられるけど、ベトナムの方がより美味しい果物です」。

    ベトナムで食べられる果物は、いずれも糖度が高くなるまで熟すのを待ったのち収獲していますが、日本では熟す前に収穫し、輸入するまでの間に追熟させています。そのため、日本のスーパーで買える東南アジア産の果物は、どれも実が小さく、また甘味が少ないのが残念なところ。

    ベトナム旅行では今まで日本で食べたことがある果物・フルーツも積極的に食べていってください!

    ベトナムでも有名な果物・フルーツ「マンゴー」

    ベトナムでも有名な果物・フルーツ「マンゴー」

    東南アジアでは、マンゴーは2種類あります。日本でよく見るいわゆる黄色いマンゴーはフルーツ用に作られ、甘いですよね。一方でもう一つのマンゴーはグリーンマンゴーといって黄色くもなく柔らかくもない上に甘くもないのです。

    主にサラダに使われ、黄色の甘いマンゴーとは一味違った食感と味を楽しめます。もちろん従来のマンゴーもたくさんあり、どれも高級マンゴー並みの甘さなので楽しみ放題です。

    ベトナム旅行で欠かせないグルメ旅!果物・フルーツもしっかりと堪能して

    ベトナム旅行で欠かせないグルメ旅!果物・フルーツもしっかりと堪能して

    今回はベトナム旅行で定番の果物から珍しいものまで、7つの果物を紹介しました。ここで紹介した果物は、ベトナムでは屋台、市場、コンビニ、スーパーなどで比較的簡単に手に入るものですので、是非ベトナム旅行期間中、すべてを試食してみてください。

    Writer/この記事を書いた人

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    古川 悠紀
    トラベルライター

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    大学卒業後、日本で販売店営業、外資(米国)メーカー勤務を経て2011年にベトナムのホーチミンに移住。トラベルライターとして東南アジア各国を周遊・居住し旅行生活経済の記事を請け負う。実績にAll About、阪急交通社、自著「ベトナムとビジネスをするための鉄則 55」、寄稿「トリコガイドベトナム(アルク出版)」、「複住スタイル(英和出版)」、下川裕治著/編に記事の寄稿等がある。