ベトナムの通貨と両替事情
ベトナム旅行が決まったら、まずは現地の事情をいろいろ調べることからはじめましょう。その中でも重要度が高いのが「ベトナムのお金事情」です。もし海外旅行が初めてであればなおさらです。また、意外と旅慣れた方でも、高を括ってなんの下調べもなしに行くと、思わぬハプニングに遭遇することもあります。
そこで、今回はベトナムにおけるお金事情をすべてご紹介します。ハノイ旅行者もダナン旅行者もホーチミン旅行者も共通した情報なので、必読です。
ベトナムの通貨はドン
ベトナムは自国通貨が一般的に流通していて、利用頻度も高く、基本的に旅行の滞在中はすべてベトナムドンで支払いをすることとなります。2017年12月現時点のレートは100円≒2万ドンと考えれば計算が楽です。
ベトナムドンの最高紙幣で50万ドンで、次いで20万ドン、10万ドン、5万ドン、2万ドン、1万ドン、5000ドン、2000ドン、1000ドン、500ドン、200ドンとなります。200ドン札および硬貨はあまり流通していなく、支払い時にも500ドン未満は切り上げか切り捨てされたり、お釣りをもらえなかったりします。
利用頻度は1位ドン、2位ドル、3位円の順番
ベトナム旅行において、最も利用頻度が高いのはベトナムドンとなります。ベトナムドンは日本の一部の空港で換金できますが、レートはよくないので、最初に両替するのはベトナム現地の空港にした方がいいでしょう。
一昔前まではベトナムドン以上に米ドルが流通していましたが、近年は経済が安定・発展してきており、またベトナム政府がベトナムドンの利用を推奨していることから、ドルの利用頻度が減ってきた現状があります。
ただし、観光エリアではまだまだドルでの支払いは可能ですし、断られるケースはそれほどありません。お店側としては、あくまでもドン払い推奨は建前で、実際はドルが欲しいようです。ただし、コンビニやスーパーではドン以外は使えないところが多いので、必ず現地通貨に滞在費は両替するようにしましょう。
また、日本円は日本人が多く行く雑貨ショップやスパ、マッサージ店などの一部で利用できるくらいで、全体を見ればそれほど利用する機会はないといえます。
日本円をドン、ドルに両替する場所
日本円はこのまま持っていても、現地では使える店が少ないことが分かりましたね。では日本円はどこで両替できるのでしょうか。
ホテル
レートは空港と同じくらいで、それほどいいとは言えません。しかし、中級以上であれば、どのホテルでもレセプションで対応してくれますし、何より安全なのが魅力です。旅に不慣れな方はホテルを利用するのもいいでしょう。
両替所
町中にある両替所。ハノイでは旧市街入口からホアンキエム湖周辺。ダナンではバクダン通り周辺、ホーチミンはドンコイエリア、およびベンタイン市場周辺にそれぞれ両替所があります。レートはホテルや空港よりもいいですが、悪質なところだと誤魔化すこともありますし、高い手数料を設けている店もあるようです。安心できる両替所は外国人旅行者の間でも有名なので、毎日多くの人が両替に来ています。
ゴールドショップ
ベトナムにおいては両替所よりもたくさん町で見かけることができます。両替所は外国人旅行者向けの店で、現地のベトナム人が実際両替するときに利用するのは、このゴールドショップとなります。その名の通り純金のアクセサリーなどが買えるところで、レートは両替所よりも良いので、できればこちらがおすすめです。
ベトナム旅行でATMには困らない
ベトナムの町中にはいたるところにATMがあります。“Plus”と表記されているATMであれば、どこでも利用することができるでしょう。外国人が多く使うのはANZとシティバンク。いずれも日本で申し込むことができます。国際キャッシュカードなので、一枚持っているだけで世界で使えるので大変便利です。
クレジットカードの利用頻度
続いてはベトナムのクレジットカードの利用状況に関してご説明します。海外では多額の現金を持ち歩かないために、クレジットカードを携帯している旅行者も多くいるでしょう。
クレジットカードは、観光客が多く行き交うお店であれば、大抵利用することができます。ホテルはもちろん、カフェ、レストラン、雑貨ショップ、スパ、マッサージ店、スーパーマーケットなどで利用できます。ただし、個人商店やゲストハウスのような小規模店では利用はできません。また、博物館や観光施設の入場料も現金のみとなります。
一度両替したベトナムドンは、基本的に日本円の両替はレートが悪くなったり、断られたりすることがあります。なるべく現地で使い切るようにしてください。また、ベトナムではドルとドンの為替を一定の幅を設けて固定しているので、急激な為替変動はありません。こちらも覚えておくといいでしょう。