ベトナム・モバイルバッテリー持ち込み事情|航空会社の対応

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ベトナム旅行や出張では、スマートフォンやタブレット端末の充電対策としてモバイルバッテリーを持参する人がほとんどです。しかし近年はリチウムイオン電池による発火事故が世界的に問題となっており、航空会社によって持ち込みルールが厳格化されています。

この記事では、ベトナム旅行で知っておきたいモバイルバッテリーの持ち込みルールをはじめ、ベトナム航空・ベトジェットエア・ANA・JALなど主要航空会社の対応、実際に筆者が持ち込んだ体験談まで詳しく解説します。

【結論】

・モバイルバッテリーは預け荷物ではなく機内持ち込みが原則
・100Wh以下なら多くの航空会社で持ち込み可能
・10000mAh~20000mAh程度なら通常は問題ない
・容量表示が消えている製品は保安検査で確認される場合がある
・ベトナム航空、ベトジェットエア、ANA、JALも基本ルールは共通
・旅行前に利用航空会社の最新規定を確認すると安心

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目次

    ベトナム旅行でモバイルバッテリーは持ち込みできる?

    ベトナム旅行でモバイルバッテリーは持ち込みできる?

    ベトナム旅行や出張で飛行機を利用する場合、モバイルバッテリーは基本的に持ち込み可能です。ただし、スーツケースに入れて預けるのか、機内へ持ち込むのかによってルールが異なります。

    近年は世界各国でモバイルバッテリーの発火事故が報告されているため、航空会社や空港の保安検査では以前よりも厳しく確認されるようになっています。まずは、ベトナム路線を利用する際に知っておきたい基本ルールを確認しておきましょう。

    モバイルバッテリーは機内持ち込みが原則

    モバイルバッテリーはリチウムイオン電池を使用しているため、多くの航空会社で機内持ち込みが原則となっています。これはベトナム航空やベトジェットエアだけでなく、ANAやJALなど日系航空会社でも同様です。

    万が一発熱や発火が起きた場合でも、客室内であれば客室乗務員が迅速に対応できるためです。そのため、旅行前の荷造りではモバイルバッテリーを手荷物バッグに入れておくのが基本となります。

    預け荷物(受託手荷物)は基本的に禁止

    モバイルバッテリーをスーツケースへ入れて預けることは、原則として認められていません。預け荷物は貨物室に収納されるため、発火事故が発生した場合にすぐ対応できないからです。

    実際に空港のチェックインカウンターや保安検査場で、モバイルバッテリーが見つかり取り出しを求められるケースもあります。うっかりスーツケースへ入れたまま預けてしまう旅行者も多いため、空港へ向かう前に一度確認しておくと安心です。

    容量によって持ち込み条件が異なる

    モバイルバッテリーは何でも持ち込めるわけではなく、容量によってルールが定められています。一般的に旅行者が利用する10000mAhや20000mAh程度の製品であれば問題はありません。

    また、容量表示が消えていたり、Wh(ワットアワー)が確認できない製品は保安検査で確認を求められることもあります。特に長年使用しているモバイルバッテリーは印字が薄れていることもあるため、旅行前に容量表示を確認しておくことをおすすめします。

    mAhからWhを計算する方法

    航空会社の規定ではWh(ワットアワー)で管理されるため、mAh表記しかないモバイルバッテリーは換算が必要になることがあります。
    計算式は以下です。

    Wh=mAh ÷ 1000 × 電圧(V)

    一般的なモバイルバッテリーの電圧は3.7Vのため、
    ・10000mAh → 約37Wh
    ・20000mAh → 約74Wh
    ・26800mAh → 約99Wh
    となります。
    そのため、旅行者がよく使う10000mAhや20000mAhのモバイルバッテリーは、基本的に100Wh以下に収まります。

    ベトナム路線の航空会社ごとの対応と共通ルール

    航空会社預け荷物100Wh以下100~160Wh備考
    ベトナム航空不可2個まで2個まで短絡防止措置が必要
    ベトジェットエア不可10個まで2個まで製造元・容量表示が必要
    ANA不可2個まで2個までWh数問わず2個
    JAL不可2個まで2個まで160Wh以下が対象

    ベトナム路線を運航する主要航空会社のモバイルバッテリー持ち込みルールを比較すると上記のようになります。また、以下に共通ルールを記載します。
    【共通ルール】
    1.預け荷物への収納は禁止されており、機内持ち込みが必須
    2.製造元・容量表示が必要
    3.短絡防止措置が必要(カウンターでわたされる袋に入れる)
    4.航空会社の公式ホームページにて最新の規定を出発前に確認しておく

    日本発ベトナムの直行便は、ベトナム航空、ベトジェットエア、ANA、JALとなり、旅行・出張者問わず、このいずれかの航空会社を利用する人が多いでしょう。

    モバイルバッテリーの基本ルールは各社ともほぼ共通していますが、機内での取り扱いや持ち込み方法については独自ルールを設けている場合があります。出発前には必ず利用する航空会社の最新情報を確認することをおすすめします。

    ベトナム航空のモバイルバッテリー持ち込みルール

    ベトナム航空では、モバイルバッテリーを預け荷物へ入れることは認められておらず、機内持ち込みが必要です。

    また、モバイルバッテリーは短絡防止措置を講じることが求められています。近年は機内での発火事故対策として、座席上の収納棚へ入れずに手元で管理するよう案内されるケースもあります。
    参照:ベトナム航空の公式ページへ

    モバイルバッテリーの持ち込み個数:2個まで※100Wh以下

    ベトジェットエアのモバイルバッテリー持ち込みルール

    ベトジェットエアでもモバイルバッテリーは機内持ち込みのみ認められています。ただし、「製品の出所が記載されている」、「最大10個※100Wh以下」、「100Wh〜160Whのバッテリーは最大2個まで持ち込み可能」
    参照:ベトジェットエアの公式ページへ

    モバイルバッテリーの持ち込み個数:10個※100Wh以下

    ANAのモバイルバッテリー持ち込みルール

    ANAではモバイルバッテリーを機内持ち込みとし、預け荷物への収納は禁止されています。モバイルバッテリーの持ち込みに関しては、Whに関わらず「2個まで持ち込み可能」となります。見た目でWhが分からない場合は持ち込むことができないので注意してください。
    参照:ANAの公式ページへ

    モバイルバッテリーの持ち込み個数:2個※Wh問わず

    JALのモバイルバッテリー持ち込みルール

    JALでもモバイルバッテリーは機内持ち込みのみ可能です。160Wh以下が条件で個数は2個までとなりますが、2027年以降はIATAの規定変更により、160Wh→100Whに変更される可能性があります。
    参照:JALの公式ページへ

    モバイルバッテリーの持ち込み個数:2個※160Wh以下

    【体験談】ベトナム航空を利用してモバイルバッテリーを持ち込んだ話

    【体験談】ベトナム航空を利用してモバイルバッテリーを持ち込んだ話

    筆者が2026年にベトナム航空を利用してダナンに行った際の体験談です。筆者は夫と一緒に行ったため、夫の分と合わせて4個持ち込みが可能となります。ただし、実際は厳密に個数を確認されるわけではなく、袋をわたされて「これにモバイルバッテリーを入れてください」と言われるだけでした。

    袋をもっとくださいと言ったらさらに複数枚くれたので、けっこうてきとーなのかなと感じました(ちなみに、Wh数や製造元などの確認もされませんでした)。

    ただ、JALやANAといった日本の航空会社はもう少し厳しいかもしれませんので、やはりルールは守るようにしましょうね!

    ベトナム旅行でおすすめのモバイルバッテリー容量

    ベトナム旅行でおすすめのモバイルバッテリー容量

    ベトナム旅行では、現地でスマートフォンを使って地図を確認したり、Grabを呼んだり、写真や動画を撮影したりと、日本にいる時以上にバッテリーを消費する場面が増えます。観光中にスマホのバッテリーが切れてしまったら、大切な思い出を撮影することもできなくなってしまいますよね。

    スマホだけなら10000mAhで十分

    一般的なベトナム旅行であれば、10000mAhのモバイルバッテリーで十分なケースがほとんどです。最近のスマートフォンであれば約2回前後のフル充電が可能なため、観光中に電池が切れて困ることはあまりありません。

    また、10000mAhクラスは軽量でコンパクトな製品が多く、街歩きや現地ツアーでも持ち運びやすいのがメリットです。また、一人分だけであれば、充電1回分の5000mAhでも十分です。レストランやカフェで小休止するときに数十分でも充電できますので、実際はそれ以上に使えます。

    実際に筆者もベトナム旅行では10000mAhのモバイルバッテリーを持参していますが、1日観光で容量不足を感じたことはほとんどありません。

    容量表示のない製品は避ける

    飛行機へ持ち込むモバイルバッテリーは、容量表示が確認できる製品を選ぶことをおすすめします。航空会社や空港の保安検査では、容量が確認できないモバイルバッテリーについて詳細確認を求められる場合があります。

    特に長年使用している製品は、印字が薄れていたりシールが剥がれていたりすることもあります。ベトナム旅行前に、mAhやWhが確認できるか一度チェックしておくと安心です。また、極端に安価なノーブランド製品は品質面でも不安が残るため、信頼できるメーカーの商品を選ぶ方が安全に利用できます。

    モバイルバッテリー以外で注意したい電子機器

    モバイルバッテリー以外で注意したい電子機器

    ベトナム旅行では、モバイルバッテリー以外にも持ち込み方法に注意が必要な電子機器があります。特にリチウムイオン電池を使用する製品は航空会社ごとにルールが定められており、知らずに預け荷物へ入れると保安検査で指摘されることもあります。出発前に確認しておくことで、空港で慌てずに済むでしょう。

    予備リチウム電池

    カメラやドローンなどの予備リチウム電池は、モバイルバッテリーと同様に機内持ち込みが原則です。預け荷物へ入れることは認められていない場合が多く、ショート防止のため端子部分を保護することも求められます。複数の予備バッテリーを持参する場合は、個別にケースへ入れて持ち運ぶと安心です。

    ノートパソコン

    ノートパソコンは通常、機内持ち込み・預け荷物のどちらも可能です。ただし、高価な機器であることや破損リスクを考えると、機内持ち込みがおすすめです。

    電子タバコ・加熱式タバコ

    ベトナムは2025年以降、電子タバコ及び加熱式タバコの持ち込みが法律で禁止されています。ベトナムだけでなく、タイやマレーシア、シンガポールといった東南アジア諸国のほとんどで持ち込むことができません。没収や罰金だけで済めばいいのですが、最悪入国禁止措置まであるため、間違っても持って行かないようにしてください。

    まとめ|ベトナム旅行ではモバイルバッテリーは機内持ち込みが基本

    まとめ|ベトナム旅行ではモバイルバッテリーは機内持ち込みが基本

    ベトナム旅行でモバイルバッテリーを持参する場合は、機内持ち込みによって日本から持って行くことができます。普通のスマホやタブレット、Macなどに使うモバイルバッテリーは10000~20000mAh程度となるので、多くの航空会社で持ち込みが可能です。

    ただし、これらの法律・航空会社の規定は変更する可能性があるため、旅行前には利用する航空会社の公式ホームページにて最新ルールを確認し、安全に持ち運べる状態かチェックしておきましょう。

    ベトナムのモバイルバッテリー持ち込みに関するよくある質問

    ベトナム旅行前によく検索される、モバイルバッテリーの持ち込みに関する疑問をまとめました。航空会社のルールや容量制限、保安検査での注意点などを旅行者向けに解説します。

    20000mAhのモバイルバッテリーは持ち込めますか?

    一般的な20000mAhのモバイルバッテリーは約74Whとなるため、多くの航空会社で機内持ち込みが可能です。ただし、預け荷物には入れず、手荷物として持ち込む必要があります。

    モバイルバッテリーをスーツケースに入れて預けても大丈夫ですか?

    モバイルバッテリーはリチウムイオン電池を使用しているため、預け荷物に入れることはできません。空港で取り出しを求められる場合もあるため、出発前に手荷物へ移しておきましょう。

    ベトジェットエアはモバイルバッテリーに厳しいですか?

    ベトジェットエアも他の航空会社と同様に機内持ち込みが原則です。容量表示やメーカー情報が確認できる製品を持参し、預け荷物へ入れないようにすれば通常は問題ありません。

    容量表示が消えているモバイルバッテリーは持ち込めますか?

    容量が確認できない場合、保安検査で詳細確認を求められる可能性があります。場合によっては持ち込みできないこともあるため、mAhやWhの表示が確認できる製品を使用するのがおすすめです。

    ベトナム旅行でおすすめのモバイルバッテリー容量は何mAhですか?

    スマートフォンの充電が目的であれば10000mAh程度で十分です。観光中に地図アプリやGrabを利用しても、1日で容量不足になるケースはあまりありません。

    Writer/この記事を書いた人

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    古川 悠紀
    トラベルライター

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    大学卒業後、日本で販売店営業、外資(米国)メーカー勤務を経て2011年にベトナムのホーチミンに移住。トラベルライターとして東南アジア各国を周遊・居住し旅行生活経済の記事を請け負う。実績にAll About、阪急交通社、自著「ベトナムとビジネスをするための鉄則 55」、寄稿「トリコガイドベトナム(アルク出版)」、「複住スタイル(英和出版)」、下川裕治著/編に記事の寄稿等がある。