ホーチミン観光のベストシーズンと気温・天気・服装
初めてのベトナムホーチミン観光であれば、ベストシーズンに観光を楽しみたいものですよね。ベトナムは地域によって気候が大きく変わるので、現地の天気や気温は事前に確認してから旅行計画を立ててください。今回は服装を含めてホーチミン観光のベストシーズンをご案内します。
天気と気温から考えるホーチミン観光のベストシーズン・オフシーズン
乾季のうち1月から3月は気温がそこまで高くなく、カラッとした陽気が続くためホーチミン観光のベストシーズンといわれています。特に、1~2月頃は20度前後の気温になる日もあり、涼しさを感じる過ごしやすい時期といえます。それでも、日中は灼けるような日差しが降り注ぐため、暑さ対策は万全にしておく方が安心でしょう。
気温が上がり蒸し暑さが戻る4月、5月も乾季なのでベストシーズンでもあるのですが、年間で最も暑くなる期間なので、メコン川やカンザーといったアウトドアツアーは暑さ対策が大変かもしれません。
ただし、ホーチミン観光に南国の天気と気温を求めている人にとっては、申し分ないベストシーズンと言えるでしょう。
雨季は一般的にはオフシーズンと言われていますが、ホーチミンに限って言えば、突然のスコールにあたってもカフェに飛び込んで雨が止むのを待つこともできますし、スパやショッピングセンターを楽しむこともできるので、場合によってはベストシーズンともいえます。そういった意味では常夏のホーチミンに限ってはローシーズンはないともいえるかもしれませんね。
雨季はホーチミン市内観光のベストシーズンと考える理由
雨季の時期は、ホーチミンの市内観光を楽しむ分にはベストシーズンと考えることができます。ホーチミン市内であれば、例え雨が降ってきてもカフェやお土産店、ショッピングセンターやスパに逃げ込むことができます。雨は小一時間降るので、スパであればマッサージを受けている間に、カフェであればその日の夜観光の計画を話し合っている間にやむことでしょう。
また、ホーチミンの夜観光といえばナイトクルージングやオペラハウスのショー、ナイトマーケットなどが定番ですが、この時間帯は実は雨が降らないことが多いです。比較的過ごしやすい気温が続くので、市内観光に徹するのであれば、4月や5月よりもベストシーズンと言えるかもしれません。
航空券やツアー代金の安さで選ぶホーチミン観光のベストシーズンはいつ?
航空券やツアー代金の安さでホーチミン観光のベストシーズンを考えたとき、まず挙げられるのは3月、4月、6月。10月と11月は連休がない週であれば安くホーチミン観光ができます。また、12月もクリスマス前まではツアー代金は安いのでベストシーズンの1つとなります。
一方で一見すると日本人旅行者は少ないように思える2月はアジアでは旧正月期間となります。中国人、韓国人観光客が多く押し寄せるほか、ベトナム人も国内旅行や帰省でホテルと移動インフラを利用するので、この期間の航空券とホテル代金は高騰します。
年末年始、GW、お盆のホーチミン旅行はベストシーズンとなるか
日本人にとってのハイシーズンである年末年始、5月のゴールデンウイーク、8月のお盆の期間は、ホーチミン市内の様子はどうでしょうか。
年末年始のホーチミンはベストシーズン!どんなスケジュールでも楽しめる
12月下旬から1月上旬にかけての年末年始は、ホーチミン旅行者にとってはまさにベストシーズンと言えます。ベトナム人は旧暦で正月を祝うため、日本人にとっての年末年始は、ベトナム人にとってはあまり特別な日ではありません。一応元旦は祝日ですが、1日だけなので観光地が混み合うこともありません。また、この期間中はホーチミンは乾季に入ったばかりなので、比較的過ごしやすい気温が続くのも魅力です。
5月のGW(ゴールデンウイーク)はどこの観光地も混む
4月下旬から5月上旬にかけてのGW(ゴールデンウイーク)ですが、こちらはベトナムでも4月30日の南部解放記念日(ベトナム戦争の終戦記念日)とメーデーの連休となりますので、ベトナム人も国内観光を実施します。ただし、ホーチミン市内であればそれほど混むことはありません。
また、5月上旬でしたら雨の心配もそれほどありませんので、滞在のほとんどの日が晴れることでしょう。
8月のお盆のホーチミンは雨季真っただ中
8月のお盆期間は、ホーチミンでは雨季真っただ中となります。ベトナムにもお盆がありますが、日本のように連休ではありませんので、観光地が混み合うことはありません。
8月は降水量が非常に多いので、ホーチミン観光は傘ではなく雨合羽の方が便利です。女性にとっては多少お洒落度は落ちてしまうかもしれませんが、傘をさすと片手がふさがってしまうので、観光には不向きとなります。
ベトナムの祝日からみる旅行のベストシーズンはいつ?
ベトナムの祝日は実は非常に少なく、下記のみとなります。
1月1日:元旦
旧正月:毎年日付けが変わります。おおよそ1月下旬から2月の間で設定され、7~10連休
4月10日:フン王の命日
4月30日:南部解放記念日
5月1日:メーデー
9月2日:建国記念日
ベトナムの祝日の中で日本人旅行者が注意しなければならないのは、「4月30~5月1日」と「旧正月」となります。特に旧正月の三が日は観光名所だけではなく、スーパーやお土産店、スパも閉館しますので、思ったように観光できなくなります。2月は乾季で観光に最適なベストシーズンではありますが、できれば旧正月期間は外して訪れるのが得策です。
ベストシーズンにホーチミン観光をしたいけど、ツアー代金が高い場合はどうする?
自分が考えるベストシーズンにホーチミン観光を計画しているけど、どうしてもツアー代金が高い、という場合もあるでしょう。そんなときは個人手配をしてみるのはいかがでしょうか。
自分で航空券とホテルを予約するのですが、ホーチミン市内には非常に多くのホテルが集まっているので、星の数を選ばなければ、一泊2000~5000円程度でいいホテルに泊まることができます。また、ベトナムは一人当たりではなく一室料金なので、パートナーがいれば折半できるので割安です。
ホーチミン観光でホテルライフを目的とする旅行者のベストシーズン
ホーチミン市内の4つ星、5つ星ホテルには屋外プールがほぼ必ず設置されてあり、宿泊者は無料で利用することができます。それ以外にもプールサイドバーや屋上レストラン、スカイバーなど、ホテルライフだけでも充実したホーチミン旅行を過ごすことができます。
こういった屋外のファシリティサービスは雨が降ってしまうと台無しになってしまいますので、1月から5月までの乾季がベストシーズンと言えます。ただし、仮に雨が降っても、ホーチミンは気温が高いため、屋外プールに関しては雨がやんだあとに泳ぐことができますので、雨季でも満喫できます。
メコンツアー&メコンデルタ観光のベストシーズン
ホーチミン発のメコンツアーに参加する観光客や、メコンデルタ各都市へ足を運ぶ個人旅行者の数も年々増えてきました。メコンデルタ地方へ旅行する場合のベストシーズンは、12月から3月ないし4月となります。4月・5月は非常に気温が上がり、少し歩いただけで汗ばむ陽気となります。
メコンデルタはまだまだ田舎で、冷房つきのカフェがそこら辺にあるわけではありませんし、空調の効いたスーパーやショッピングセンターもほとんどありません。ただし、メコンデルタの観光名所のほぼすべては屋外となるため、やはり乾季に向かいたいところ。
一方で、「暑いのが嫌だ!」という方は、6月から9月頃の雨季を狙うのも1つの手。雨上がりや早朝は涼しいので、その時間は屋外観光にうってつけです。ただし、10月11月の台風の時期は避けましょう。
ホーチミン観光必見!年間の天気・気温をご案内
ベトナム南部のホーチミンは、熱帯サバナ気候に属しています。東南アジアと言えば「一年中暑い」というイメージがありますが、ベトナムで常夏の気候・気温を持つのは、実は南部ではホーチミンやメコンデルタ地方のみとなります。
ホーチミンは年間を通して「乾季」と「雨季」に分けることができ、気温は一年中安定して高いのが特徴です。ハノイやダナンは時期によっては長袖が必要になるほど冷え込みますので、ベトナム旅行に南国の熱気を求めている方は、ホーチミン観光がおすすめです。
ホーチミン観光における「乾季」と「雨季」のそれぞれの天気
ホーチミンは一般的に12月から4月が乾季。5月から11月までが雨季と言われています。乾季は1ヵ月のうち雨が降る日数は2~7日間となるので、この時期の旅行では、観光中ほとんどの時間雨に降られることはありません。
一方で雨季になると月の雨が降る日数は15~20日と、ほぼ毎日雨が降ります。ご存知の人も多いかもしれませんが、雨は突発的豪雨のスコールとなりますので、小一時間でやみますが、それが1日に複数回発生します。
また、1日の最高気温は30~35度、最低気温は20~25度と、年間を通してほぼ20度を下回ることはありません。正真正銘の「常夏の都市」となります。
ホーチミンの月別の平均気温
1月26℃、2月27℃、3月29℃、4月30℃、5月29℃、6月29℃、7月27℃、8月28℃、9月27℃、10月27℃、11月27℃、12月26℃
メコンのボートツアーが人気のメコンデルタ地方もホーチミンと同じ気温となりますが、現地は自然地帯に覆われていて日陰も少ないので、体感気温はこの気温以上となります。
ホーチミンの天気予報はまったくあてにならないって本当?
日本人が旅行に行く場合は、事前にテレビや新聞で天気予報を調べてるのが普通ですが、ホーチミン観光ではどうなのでしょうか。実はホーチミン観光では、「ほぼ天気予報は意味をなさない」ということを知っておいてください。あてになるのは気温程度です。
ホーチミン旅行中は宿泊先のホテルでテレビを付けて現地の天気予報も見ることがあるかもしれません。しかし、乾季の時期には「晴れ」、雨季の時期には「晴れのち雨」とこのパターンがほぼ毎日連続しているだけです。もともとスコールは局地的に降る突然雨なので、天気予報はあまり意味がないようです。
ホーチミン観光の服装は1年中夏服でOK!
一年中暑い天気が続くホーチミンへ観光に行くなら、半袖やノースリーブで問題ありません。ただし、日本よりも日差しが強烈なため、紫外線対策をしっかりしていないと火傷のような日焼けを起こすことも。帽子、サングラス、日傘、日焼け止めなどの紫外線防止アイテムはしっかりと準備しておきましょう。万が一日本から持ってくるのを忘れても、コンビニやスーパーでこれらのアイテムは手に入りますので、現地調達してもOKです。
一方、ホテルやカフェ、レストラン、長距離バスの中は冷房がききすぎていることもあり、羽織ものがあると安心かもしれません。また、市街地の観光なら軽装で十分ですが、一部の高級バーや寺院では半ズボン、やぶれたジーンズ、サンダルがNGの場合もあります。夜は比較的気温も落ち着いているので、場合によってはカーディガンを羽織るくらいがちょうどいいときもあります。
また、雨季の天気が続くホーチミンに行くなら、折り畳み傘と雨ガッパもあると安心。太陽が出ていても突然の大雨に見舞われることがあるので、晴れのお出かけのときにも持ち歩くのがおすすめです。ホーチミンの天気はまったく読めなく、雲のない快晴であっても突然雨が降ることもしばしば。
ホーチミンの月別の現地天気(気温)&服装を紹介!
12月~4月(乾季)のホーチミンの天気(気温)&服装事情
- 12月
天気&気温:乾季の入口のため、まだ雨が残っている。毎日ではないが観光を通して何度か雨に降られることを経験する可能性大。ただし雨上がりは気温が下がるので、むしろ好都合かも。
服装:夏服で構わないが、雨が降る前後はじとっとした空気となるので、汗を拭うタオルやウェットティッシュは欲しいところ。 - 1月
天気&気温:雨降りの日がぐっと少なる。1日雨が降らないことも多い。気温はそこまで高くないため過ごしやすいが、日中はやはり暑くベトナム人もあまり外に出たがらない。ホテルライフを楽しむのはいかが。
服装:基本は夏服で観光できるが、ホテル内は冷房が効いているので、油断して風邪をひかないように。女性はワンピースやノースリーブでも可。ストールがあると便利。 - 2月
天気&気温:乾季の真っ只中のため、雨はほとんど降らない。4~5日程度の観光であれば、1度も雨に降られないこともざらにある。2月は旧正月の時期なので、この期間中観光施設の多くは閉館するので注意。またスパは料金が一時的に高くなることもある。
服装:もしかすると、「南国って聞いていたけど、想像していたほど暑くない」と思うかも。夏服の観光が推奨されるが、時と場合によって長袖のシャツやストールが活躍するかも。 - 3月
天気&気温:晴れの日が続き、徐々に気温も上がってくる。日中は暑いのでホテルのプールで時間を過ごすのも。ホーチミン市内及び郊外とさまざまな観光方法を考えておこう。
服装:ホーチミン観光のベストシーズンともいえる月。アウトドア観光に徹するのがおすすめ。虫よけ対策のため長袖を持っていくのも可。中南部のムイネーやニャチャンといったリゾート地に足を運ぶのもおすすめ。 - 4月
天気&気温:5月を含めて1年で最も暑い月。5月から雨季に入るので、できるだけ休みを前倒しして4月にホーチミン旅行を計画して。日本の突き刺すような暑さではなく、蒸し暑いのが特徴。暑いのが苦手な人はメコン観光より市内観光。
服装:1日中夏服で構わない。夜も暑いので、水分補給は忘れずに。
雨季はジメッとした蒸し暑さが特徴。年間降水量の約90%は雨季に集中し、6月から10月が最も降雨量が多くなります。どしゃ降りの雨が突然降り、道路が冠水することも珍しくありません。ただし、雨季といっても日差しは強烈なので、紫外線対策は怠らないように。
5月~11月(雨季)のホーチミンの天気(気温)&服装事情
- 5月
天気&気温:雨季といってもまだ入口なので、基本は晴れの日が多い。降ったとしても2日か3日に1回程度。ただし下旬になると途端に雨降りの日が多くなるので、できれば上旬に観光計画を立てたい。気温は日中で体感35度ほど。
服装:4月に続いて1年で最も暑い時期なので、帽子やサングラスといっうた対策も忘れないように。基本は夏服のみでOKだが、ツアーに参加する場合はバスの中が冷えるかも。カーディガンやストールなどかけるものがあれば便利。 - 6月
天気&気温:5月後半から徐々に雨の回数が増えてきて、6月中旬頃からスコールらしい日が続く。観光する際は雨のことも考えて屋内施設の移動先も計画しておこう。ただし気を付けてほしいのは、ここは熱帯ホーチミン。雨季でも気温は高いままということは覚えておこう。
服装:夏服のラフな格好で構わないが、雨対策は必須。折りたたみ傘よりもポンチョがおすすめ。 - 7月
天気&気温:降水量も非常に多く、ホーチミンの都心であってもところによって道路が冠水する事態に。ベトナムらしいといえばそれまでだが、子供は近寄らないように。
服装:夏服で観光でできるが、雨に濡れたときように代えの服もバッグに詰めておくことがおすすめ。 - 8月
天気&気温:月間400mmを超える降水量となり、これは東京のおよそ2倍。とはいえ一日ずっと降っているわけではなく、あくまでも集中豪雨なので、雨以外の時間はメコンツアーですら楽しめる。一方で気温も相変わらず高い。晴れている日は蒸し暑くも観光日和。雨が降った後は湿度が高く、町を歩いているだけで眼鏡が曇る。
服装:雨にぬれてもいい格好で観光に臨もう。スニーカーやブーツは撥水スプレーをかけておくといい。道路はぬかるんでいたりと不安定なのでヒールはおすすめできない。 - 9月
天気&気温:スコールと併せて台風もやってくるシーズン。日本でも同様だが、ベトナムでも台風の被害が多い。台風は天気予報でも分かる。
服装:雨季もピークに差し掛かるが、基本的に常夏のため気温は一定。夏服でも十分観光できる。 - 10月
天気&気温:雨季のピーク。風前の灯のように激しい雨が降り、さらに台風もやってくると主要道路でさえ冠水被害を受ける。不安定な天気が続くので観光は気を付けて。
服装:基本となる服装は半袖短パンでも構わないが、雨上がりの時間や早朝はぐっと冷えることがある。長袖を一枚用意を。 - 11月
天気&気温:徐々に雨の日が少なくなる。日本では12月末まで休みはないが、この時期は航空券を安く取得できるので、実は穴場のベストシーズン。ここでは乾季は12月からと説明しているが、11月からホーチミンは雨季を明けて乾季になるという人も多い。
服装:1年の中では気温は低い方だが、それでも真夏の陽気には変わりない。ラフな格好で観光しよう。
現地の服装と天気、ベストシーズンを把握して有意義なホーチミン観光を
一年を通して30度以上の日が続くホーチミンですが、乾季と雨季があり、月によって暑さの質が異なります。年間を通して服装はラフな格好で問題ありませんが、帽子やサングラスなどのアイテムは必須です。基本的にベストシーズンはあるものの、時期によって観光方法を変えれば何月であってもホーチミン観光を楽しむことができるはずです。