ベトナム旅行お土産でコーヒーを選ぶ時の注意点!人気種類も紹介

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ベトナム旅行のお土産でコーヒーを買うつもりの人は多いことと思います。ベトナム産のコーヒー豆やインスタントを買うときに知っておいてほしい人気種やブランドをご紹介します。

また、自分用ではなく相手に贈るコーヒー豆を買うときは、絶対に気を付けてほしい注意点も併せてご案内します。

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目次

    ベトナムコーヒー豆の輸出高世界2位

    ベトナムコーヒー豆の輸出高世界2位

    あまり知られてはいませんが、ベトナムのコーヒー豆の輸出高は、実はブラジルに次ぐ世界2位。ベトナムは主にロブスタ種の栽培が盛んですが、世界に流通している6~7割がベトナム産と言われています。

    ちなみに、日本が輸入している海外コーヒー豆の国別を見てみても、1位がブラジルで2位がベトナムとなります。ベトナムコーヒー豆は日本のコーヒー豆輸入量の20%を越えているから驚きです。

    ベトナム産コーヒー豆の種類はロブスタ種が主な理由

    ベトナム産コーヒー豆の種類はロブスタ種が主な理由

    コーヒー豆は主にロブスタ種とアラビカ種が主流となりますが、日本で日ごろ飲まれているのはアラビカ種となります。スーパーで売っているコーヒー豆も成分表を見てみると、おおよその商品が「アラビカ100%」、あるいは「アラビカ80%、ロブスタ20%」と記載があるはず。

    一方でベトナムではアラビカの栽培がはじまったのはここ最近のことで、以前まではロブスタ種の栽培が主でした。そのため、現在でも普通にスーパーやお土産店で買えるベトナム産コーヒー豆の多くはロブスタ種がメインとなります。

    ベトナム人はコーヒーをブラックで飲まず練乳を入れる理由

    ベトナム人はコーヒーをブラックで飲まず練乳を入れる理由

    ロブスタ種は香りこそ高いですが、苦みと渋みが強く、ブラック(無糖)で飲むのは日本人でも厳しいです。エスプレッソに渋みが効いたような味わいが特徴となりますが、それでは飲みづらいため、ベトナム人は昔から甘ったるい練乳を入れてコーヒーを飲みやすくしています。

    ベトナム旅行のお土産でコーヒー豆を買うときは成分表を確認!

    ベトナム旅行のお土産でコーヒー豆を買うときは成分表を確認!

    ベトナム旅行のお土産でコーヒー豆を買おうと考えている人は、パッケージだけを見て選んでしまうと、ロブスタ種を買ってしまう可能性が高いです。

    そのため、必ずパッケージ裏の成分表を見て、アラビカ種であることを確認してください。
    ちなみに20%くらいであればロブスタ種が混じっていても問題ありません。エスプレッソや本格派のブラックコーヒーを出す喫茶店は日本であってもアラビカとロブスタを混ぜているのが普通です。

    ベトナム式コーヒーフィルターのお土産と抽出のポイント

    旅行者の中には、ご覧のようなベトナム式コーヒーフィルターをお土産に買おうと考えている人もいるのではないでしょうか。コーヒーフィルターはフランスのカフェ文化と共に流入し、現在ではベトナム向けにマイナーチェンジされて、高級珈琲店から露店まで幅広く使われています。

    こちらのベトナムフィルターは、コーヒー粉を入れて熱湯を注ぐだけなので、誰でも簡単に使えるのが特徴です。コーヒー液の抽出には多少の時間がかかりますので、その間はゆっくりの自分の時間に耽って待っていてください。

    コーヒーフィルターを贈る際は、ベトナムコーヒー豆と一緒に渡すと思うので、その際のコーヒー豆選びにも少し気を遣うのがいいでしょう。

    ベトナム旅行のお土産に人気のインスタントコーヒーブランド「G7(Trung Nguyen)」は買うべき?

    ベトナム旅行のお土産に人気のインスタントコーヒーブランド「G7(Trung Nguyen)」は買うべき?
    ⒸTrung Nguyen

    ベトナム旅行者のお土産ブランドとして高い人気を誇る「G7」は、コーヒー豆の製造販売、及びベトナム最大手のカフェチェーン店であるTrung Nguyen(チュングエン社)のインスタントコーヒーブランドです。

    レパートリーとしては2in1(コーヒー&砂糖)、3in1(コーヒー&砂糖&ミルク)、4in1(コーヒー&砂糖&ミルク&コラーゲン)があります。

    個包装されていてお土産にもおすすめですが、最近は個人輸入業者の活動が目覚ましく、Amazonのような通販サイトでも気軽に購入できるようになっています(割高ではありますが)。

    そのことを知った上でお土産として購入するのであればおすすめできます。

    ただし、お土産店やスーパーに行けば聞いたことのない無名のコーヒーブランドもありますし、質としてはそちらの方が高いものも少なくありません。

    Trung Nguyenのコーヒー豆はお土産に買わないのが無難

    Trung Nguyenのコーヒー豆はお土産に買わないのが無難
    ⒸTrung Nguyen

    Trung Nguyen(チュングエン社)はインスタントコーヒーのG7以外にも本格的なコーヒー豆を数多く販売しています。しかし、Trung Nguyenブランドのコーヒーは基本的にすべてロブスタ種となり、アラビカ種と混ざっている商品に関しては、割合が表記されていません。

    また、アラビカ100%ももちろん販売はしているのですが、上記でも触れたように極細挽きとなるので、日本のコーヒーメーカーや紙フィルターでも目詰まりしてコーヒー液が落ちるのに相当の時間がかかります。

    コーヒー専門店オリジナルの「ベトナムミックス」はお土産に最適!

    コーヒー専門店オリジナルの「ベトナムミックス」はお土産に最適!

    ベトナムのスーパーやお土産店、コーヒー専門店では「ロブスタ・アラビカ・モカ」といった種類が並んでいます。上述したようにベトナム人に人気のブランドのTRUNG NGUYENはロブスタ種とアラビカの配合比率が記載されていないほか、モカが含まれていないので苦みが強いのが特徴です。

    一方で一部のコーヒー専門店では、お店独自にコーヒー豆をブレンドしているところも少なくありません。特にコーヒーに対して強いこだわりがあるベトナム北部ハノイでは、コーヒー専門店オリジナルの「ベトナムミックス」を販売している店舗が幾つかあります。

    ハノイ│コーヒー専門のお土産雑貨店「Anne’s Maison/アンズメイソン」

    Anne’s Maisonの玄関口

    ハノイの旧市街にあるコーヒーを専門に扱うお土産店「Anne’s Maison/アンズメイソン」。種類豊富なコーヒー豆とベトナム茶葉が人気で、それ以外にもベトナムの伝統をモチーフにデザインした各種雑貨土産も充実しています。


    Anne’s Maison/アンズメイソン」のコーヒー豆

    Anne’s Maisonは販売するコーヒーブレンドは「ロブスタ60%・アラビカ20%・モカ20%」の配合比率。他店にはない独自の仕入れルートを有し、コーヒー豆によって仕入れ産地を変えているこだわり具合。

    また「Cafe rang bơ」と呼ばれるバターと一緒に焙煎したコーヒー豆も一風変わってお土産に人気があります。ベトナム旅行に相応しいデザインだから、誰に贈っても喜ばれるはずです。

    ■アンヌメゾン Anne’s maison
    住所:119 Hang Buom St. Dist.Hoan Kiem. Ha Noi
    営業時間:8:00~23:00
    連絡先:0904009992

    コーヒー&お土産店「Anne’s Maison/アンヌメゾン」
    ハノイ旧市街のお土産店「Anne’s Maison」。コーヒーを中心にベトナム伝統の食品・雑貨が充実。コピルアクやバター焙煎、オリジナル配合コーヒーもおすすめです。
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    タビスパ一押しの人気コーヒーブランドはこちら!「CON SOC」

    タビスパ一押しの人気コーヒーブランドはこちら!「CON SOC」
    ⒸCON SOC

    CON SOC(コンソック)はベトナムで知る人ぞ知る高品質なコーヒーブランドです。少しお高いスーパーのコーヒー棚に陳列されていますが、お土産店やお土産スーパーでも時折見かけます。

    ベトナム国内で良質なコーヒー豆を栽培できると有名な中南部高原地帯ダラットで加工されているのが特徴。リスの背景が茶色(写真上左)がアラビカ100%となり、背景が青色(写真上右)がアラビカとロブスタ50%の割合で配合されています。

    どちらもヘーゼルナッツを1%含有しているので、香りがとても良いです。是非ベトナム旅行のお土産に買っていってください。

    日本の通販でベトナムコーヒーの購入はあまりおすすめしない理由

    日本の通販でベトナムコーヒーの購入はあまりおすすめしない理由

    上記の商品はネットで探せば通販で買うことができます。しかし、日本の通販で購入すると2倍近く高いですし、ベトナムでは人気で最高品質であったとしても、そもそもベトナムは世界2位のコーヒー輸出量を誇るものの、コーヒー豆の栽培技術は長らく低いものがありました。

    いまでこそアラビカをやっと栽培できるようになりましたが、日本人が日ごろ飲むコーヒー豆と比べると、やはり品質は全体的に劣ります。

    あくまでもベトナム旅行のお土産だから許せるレベルの品質であることは覚えておいた方がいいかもしれません。

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    Writer/この記事を書いた人

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    古川 悠紀
    トラベルライター

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    大学卒業後、日本で販売店営業、外資(米国)メーカー勤務を経て2011年にベトナムのホーチミンに移住。トラベルライターとして東南アジア各国を周遊・居住し旅行生活経済の記事を請け負う。実績にAll About、阪急交通社、自著「ベトナムとビジネスをするための鉄則 55」、寄稿「トリコガイドベトナム(アルク出版)」、「複住スタイル(英和出版)」、下川裕治著/編に記事の寄稿等がある。