ホーチミン1区のマッサージ店の料金相場事情
ホーチミン1区は旅行者にとっての観光の中心エリア。スパを求める方は、基本的にこの1区でマッサージ店を探すこととなります。しかし、1区はプチパリと呼ばれ、物価高でも知られています。そこで、今回はマッサージ店の料金相場&チップ事情をご案内します。
ホーチミンの1区は最大の繁華街
ホーチミン市は全24の行政区画に分かれていて、その中心となるのが1区です。地理的にも中央にあるほか、日本の都庁に相当する人民委員会庁舎もこの1区にあり、コロニアル建築であることから旅行者の撮影スポットにもなっています。
一般的に日本人旅行者が訪れる統一会堂やベンタイン市場、ドンコイエリアといった観光スポットはすべて1区に集約されていて、名実ともに外国人旅行者の最大の繁華街となっています。
ホーチミンの1区は物価が非常に高いエリア
ホーチミンの1区はプチパリと呼ばれているように、ベトナム全国の中でも物価の高いエリアとなります。特に市民劇場のあるドンコイエリアは外国人旅行者のためにできた町となるので、ここで紹介するマッサージ店に関しても全体の相場よりも高く設定されています。
まずはマッサージを受ける際の料金体系を把握しよう
マッサージ店は基本料金、オプション料金、そしてチップという料金体系となっています。基本料金は大きく分けてフットマッサージとボディマッサージで、オプション料金はさらにフェイシャルやスクラブ、お店によってはキャンドル、耳かき、チョコレート、ココナッツオイルなどバラエティに富んだメニューが用意されています。そして、チップはマッサージ師(セラピスト)に直接支払う分となります。
1区のマッサージ店の料金相場を解説!
1区の中でもドンコイエリアにあるマッサージ店の料金相場は下記のようになります。基本的に雰囲気のいいお店はスパで、外から店内の様子が見えていたり、お店を見た感じあまりこだわった内装ではないところをマッサージ店とベトナムでは区別しています。
基本料金の相場
フットマッサージ 30~40万ドン(1500~2000円)
ボディマッサージ 40~80万ドン(2000~4000円)
オプションの料金相場
フェイシャル 20~40万ドン(1000~2000円)
スクラブ 40~100万ドン(2000~5000円)
耳かき 30~60万ドン(1500~3000円)
etc…
ホーチミン1区のチップの相場はどのくらい?
例えば、ベトナム人がよく行くローカルマッサージ店であれば、チップも現地相場なので3万ドン、多くても5万ドンくらいでも構わないのですが、旅行者が行くようなマッサージ店は、客層のほとんどが外国人ですし、金払いのいい欧米人や中国人客も多いため相場が全体的に上がってしまっています。そのため、マッサージ師は自分が普段もらっているチップの相場よりも低い場合は、「もっとちょうだい」とお客にせがんできたり、執拗にチップを要求してくることもあります。
しっかりとしたお店であれば、マッサージ師へもそのようなことがないよう指導しているのですが、それでも全員にしっかりとしたマナーは行き届いていないのが現状と言えます。
チップの相場はメニューによって異なる
欧米では合計料金の10~20%をチップとして渡すのが普通ですが、ベトナムではボディマッサージをしてくれたらいくら。パッケージコースなら相場はこのくらい、といった形でチップの額が決まります。今回はホーチミン1区に特化して料金相場をご説明していますが、チップに関しては皆さんが日本人旅行者である限り、どこのエリアでも同じ金額をわたすといいでしょう。
フットマッサージ(30分) 3万ドン(150円)
ボディマッサージ(30分) 5万ドン(250円)
ボディマッサージ(60分) 7万ドン(350円)
パッケージコース(2時間)10万ドン(500円)
基本的にどんなに多くても10万ドン以上のチップは過剰と言えます。そのため10万ドンをわたしても満足してもらえないようであれば、それ以上はわたす必要はないですし、しつこいようならばマネージャーに言って注意してもらうようにしてください。世界共通概念でもありますが、チップはあくまでも感謝の気持ちです。
ファングーラオエリアのマッサージ店は安いけどぼったくりに注意!
ファングーラオエリアはベンタイン市場から徒歩10分ほどで行くことができるバックパッカー街で、ファングーラオ通り、ブイビエン通り、デタム通りをメインストリートに構成されています。このエリアに建つマッサージ店は、安宿を探す欧米人バックパッカーが主な客層となるので、料金もそれに合わせてドンコイエリアと比べると下落しています。
料金は安いがサービスの質も低いことは肝に銘じておこう
ファングーラオエリアにあるマッサージ店は1000円以下で楽しめるところも少なくなく、「ボディマッサージ8ドル」などと書かれた看板もよく見つけることができます。ただし、基本料金は1000円であっても、チップは必ず必要となってきます。また、この手のお店はマッサージ師への指導もおろそかにしていますので、チップが少ないと逆切れされたりすることもしばしば。
また、お店によっては経費を節約するために冷房を扇風機に変えているところもありますし、部屋の空気も密室で劣悪です。心地の良いマッサージを目的にお店を探すのであれば、ファングーラオで探すのではなくドンコイエリアやその他の地域で探すといいでしょう。
ホーチミン1区は料金相場は高いが、質も高いので旅行者におすすめ
今回はホーチミンの1区のマッサージ店の料金相場をご紹介しました。トリップアドバイザーなどでお店を探そうとすると、ローカル店も検索に出てくるので、「ここでもいいかな」と思いがちです。しかし、日本人や韓国人といった東アジア人を主な客層にしているドンコイエリアやベンタイン市場周辺エリアは、料金は高いですが、それ以上に満足度も高いものがあります。ベトナムではまだまだ安かろう悪かろうがはびこっているので、日本人が満足できるお店はそれほど多くはないことは覚えておくといいでしょう。