ハノイ旅行でおすすめの予防接種
ベトナムの北部ハノイに訪れる旅行者の多くは、世界遺産のハロン湾やニンビン省、山岳高原地帯のサパといった自然景勝地に足を運びます。しかし、山岳地帯や自然に囲まれた観光エリアでは、日本ではあまり意識することのない感染症の病気に気をつける必要があります。
旅行者の中には日本にいるうちに予防接種を考えている方も少なくないでしょう。そこで、今回はハノイ旅行でおすすめの予防接種をご案内します。
旅行者が気をつけるべき注意点もピックアップしました。是非参考にしてみてください。
予防接種は複数回必要
重要なのは、「予防接種は1回では終わらない」ということ。そのほとんどは3〜4回ほど、指定された期間をあけてから打たなくてはなりません。そのため、ハノイ旅行を計画している日から逆算して、予防接種のスケジュールを組んでいく必要があります。
けれども、必ず規定の回数を打たなければまったく効果がない、というわけでもありません。その回数に満たない場合でもそれなりの効果はあるので、時間がないときには1回でも受けておいたほうがよいでしょう。
子供は注意が必要!「破傷風」
「破傷風」は、主に土などに生息しているウィルスから感染する病気。傷口からウィルスが侵入することで感染します。そのため、舗装されていない道路などを歩くときには注意が必要。
日本で育った人であれば、幼児のころに3種か4種の混合ワクチンを打っているはずです。そのため、20代前半までは抗体があります。それ以降の年齢の人の場合、抗体がないので、もう一度ワクチンを打っておく必要あり。
「破傷風」の予防接種の回数は3回。初回と3〜4週間後、そして1年後となっています。ちょっと長い期間かかってしまうのですが、ハノイ旅行のまえに1回から2回ほどは打っておきたいところです。
アジア旅行に慣れていない人は注意!「A型肝炎」
「A型肝炎」は、衛生上の問題がある飲食によって感染するウィルスによって発症する病気です。ベトナムでもっとも感染しやすい病気といえるので、優先順位の高い予防接種となります。
理想的な予防接種の回数は3回。初回のあとは2〜5週間後くらいを目安に2回目を打ち、さらに半年後い3回目を打ったら完了。3回目まで打つと、5年間の抗体が身につきます。
誰もが感染する危険性をはらんでいる「B型肝炎」
こちらも肝臓に炎症を引き起こす「B型肝炎」。A型は主に飲食による感染ですが、B型は主に血液や体液から感染するのが特徴です。
感染の経路は、使い回しの医療器具の使用や現地の人との性交渉など。表向きの症状は風邪に似ているのでわかりづらく、また、すぐに症状がでないのも特徴です。
予防接種はトータルで3回打つ必要があります。初回と4週間後、そしてラストは半年後。一般的には、それで3年は抗体がつきますが、体質によっては3回では抗体ができない人もいるようです。そのため、3回目が終了しても、抗体検査を受けてみることをおすすめ。
噛まれたら即病院へ!「狂犬病」
ハノイを旅行する中で最も恐ろしい病気といっても過言ではないかもしれない感染症が「狂犬病」。これは、ウィルスに感染した犬や猫、コウモリなどに噛まれることで発症する病気です。一度感染してしまってすみやかに適切な処置がなされない場合、100%死に至ります。
そのため、該当する動物にかまれたら、速やかに検査を受けてワクチンを接種する必要あり。予防接種はトータル3回。1年以内に3回打つかたちになります。「狂犬病」感染後の場合、28日以内に5回のワクチン接種をすることで完治します。
思い出に残るハノイ観光。是非準備は万全の状態で
ハノイ旅行でおすすめの予防接種を紹介しました。ハノイ旅行者は他のダナンやホーチミンと比べても、特に山岳高原地帯へ行く機会が多いかと思いますので、予防接種はなるべく受けておくのがおすすめ。
せっかくの海外旅行、健康的にすごしたいところ。感染症の不安を抱いたままだと、あまり楽しめないこともあるかも。けれども、しっかりと予防接種などの対策をしておけば、そんな心配もなしにハノイ旅行を存分に楽しむことができます。是非参考にしてみて、健康的なハノイ旅行をお楽しみください。