ホーチミンのチョロン観光の目玉「オンボン寺」

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ベトナム最大の中華街であるホーチミン市のチョロン地区。今も中国文化が色濃く残るその地区の一角にある「オンボン寺(Ong Bon)」は、ベトナムに移り住んだ華人によって建てられた寺です。カーブを描く屋根、鮮やかな朱色、そして日本でもおなじみの「西遊記」の絵画。一瞬、ベトナムであることを忘れてしまうような中国文化一色の「オンボン寺」の魅力をご案内いたします。

目次

    市民劇場(オペラハウス)からタクシーで20分

    オンボン寺(Ong Bon)ホーチミン市の中心街より西に約5km、中華街チョロンに位置します。ホーチミン市の中心からフンブオン通りを2.5kmほど進むと左手に英語学校が見えます。その十字路を左折し、突き当りの環状交差点を右折して直進していくと、右手にオンボン寺があります。近くにはチョロン最大のビンタイ市場、天后宮(ティエンハウ寺)、チャータム教会などチョロンを代表する観光スポットがあり、いずれの場所も徒歩圏内。オンボン寺と合わせて観光するのがおすすめです。

    中国の建築様式を再現した「オンボン寺」とは?

    オンボン寺は、ベトナムに住む華人たちによって建てられたお寺です。チョロンに華人が移り住んだ18世紀当時に建設されました。

    オンボンとは、「幸せの守り神」という意味。その名の通り、チョロン地区一帯の守り神として崇められ、近所に住む華人がお参りに来る姿をひんぱんに見かけることができます。良いことがあった時のお礼、そして悪いことがあった時の祈願と、どんな時もこの寺にお参りに来るのが彼らの風習になっているそうです。

    特筆すべきは、中華風の建築様式。ゆるやかなカーブを描く屋根、鮮やかな朱色の柱、ところどころに散りばめられた漢文と、見渡す限り一帯が中国文化を丁寧に再現しています。寺には日本と同様に常香炉があり、ここで地元民は線香をあげてお参りをします。線香は一般の観光客も購入することができるので、観光のお礼に参拝してみるのもいいでしょう。

    オンボン寺の見どころは、色彩豊かな「西遊記」の絵画

    オンボン寺の見どころは、日本でもおなじみの「西遊記」の絵画。三蔵法師、孫悟空、猪八戒、沙悟浄の一行が旅をする風景が描かれています。孫悟空が如意棒を構えてポーズを決めていたり、三蔵法師が三人を従えて諸国を巡ったりする様子は、いずれも臨場感たっぷり。ぱきっと鮮やかな色づかいが美しく、写真映えすること間違いなしです。

    ちなみに、この西遊記の絵画では、沙悟浄は河童ではなく、ヒゲをたくわえた人の姿をしています。猪八戒はクワをかついだ豚の姿で、こちらは日本と同じ。孫悟空はもちろん、猿の姿です。日本とベトナムの西遊記の相違点も、ぜひ探してみてください。

    実は、ベトナムでは孫悟空の像がある寺がいくつか存在します。しかし、絵画で西遊記を伝承している寺は大変珍しく、オンボン寺の絵画を鑑賞するために遠方からわざわざ訪れる国内の観光客もいるほどです。

    チョロン観光でオンボン寺に行こう!

    オンボン寺は、中国の建築様式と西遊記の絵画を堪能できる、ベトナムでも珍しい寺のひとつです。ベトナムに住む華人たちの日常を垣間見れる場所と言ってもいいかもしれません。彼らにとって日常の憩いの場であり、神聖な空間でもあるので、観光する際は参拝の邪魔にならないよう気をつけてくださいね。

    最初にもご説明したとおり、チョロンはベトナム国内でも最大規模の中華街となっています。今もなお多くの華人が生活しており、街には漢字が溢れ、中国語の会話が聞こえることも。オンボン寺近辺も散歩すれば、ホーチミンの街角とはまた違う異国情緒を味わえるはずです。

    観光情報

    オンボン寺 Ong Bon
    住所:264 Hai Thuong Lan Ong St. Dist.5. Ho Chi Minh
    営業時間:6:00~17:00
    アクセス:市民劇場劇場からタクシーで20分

    Writer/この記事を書いた人

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    古川 悠紀
    トラベルライター

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    大学卒業後、日本で販売店営業、外資(米国)メーカー勤務を経て2011年にベトナムのホーチミンに移住。トラベルライターとしてベトナムを中心に東南アジアの旅行・生活・経済の記事を請け負う。実績にAll About、阪急交通社、自著「ベトナムとビジネスをするための鉄則 55」、寄稿「トリコガイドベトナム(アルク出版)」、「複住スタイル(英和出版)」、下川裕治著/編に記事の寄稿等がある。