チャウドックで最上級の絶景をホテル「ヌイサンロッジ」

ベトナム南部メコンデルタにある小さな町チャウドック。仏教の聖山サム山には1軒旅行者向けの4つ星高級ホテル「ヌイサンロッジ(Nui Sam Lodge)」があります。どこまでも広がる田園風景と屋外プール、おいしいグルメと至れり尽くせり。今回はヌイサンロッジをご案内します。

ベトナム南部チャウドックまでの行き方・アクセス

チャウドックはベトナム南部のメコンデルタ地方にある町で、ホーチミンからは車のみ行くことが可能。空港もありませんので、旅行者は基本は現地の旅行会社のツアーデスクに寝台バスのチケットを手配してもらうことになります。

ホーチミン市内から寝台バスでチャウドックの町の中心まではおよそ5時間。以前は6時間から7時間ほどかかっていましたが、昨今は道路が大分整備されて、時間は徐々に短縮傾向にあります。

チャウドック市街地からホテル「ヌイサンロッジ」までの行き方・アクセス

寝台バスはチャウドック市街の外れ（南部）か中心にあるチャウドック市場近くのいずれかに到着します。チャウドックの外れに到着した場合は、タクシーか寝台バス会社が用意する無料のワゴンに乗って目的地であるホテルヌイサンロッジまで行くことができます。およそ30分程度の道のりです。

一方でチャウドック市場近くに到着した場合は、そこからタクシーに乗ってヌイサンロッジまで向かうことができます。

チャウドック名物「セーロイダップ」に乗って揺られて行くのも

チャウドック含むメコンデルタの奥地には、「セーロイダップ」と呼ばれる人力車がいまもなお庶民の足として定着しています。ホーチミン市内でもシクロは見かけますが、ずいぶん前から観光用の乗り物としてしか利用されていません。

セーロイダップは物と人を運ぶことができ、女子2人くらいまで一台で走ることができます（若い運転手ならば男女でも可能）。チャウドック市場からヌイサンロッジのあるサム山まではタクシーだと15分から20分、セーロイダップだと40分から50分ほどかかります。時間がある方は是非！

サム山からホテル・ヌイサンロッジまでの行き方・アクセス

セーロイダップで行くと、サム山の入口にあるバーチュアスー廟で降りることとなります。この先は急こう配を上がっていくので、セーロイダップでは無理です。そのため、四輪のタクシーかバイクタクシーを選ぶことになりますが、四輪タクシーはあまり見かけないので、バイクタクシーで行くのが無難。料金相場はバーチュアスー廟からおよそ3～5万ドンで所要時間は5～10分程度となります。

チャウドックには日本人が満足できるホテルは2つしかない？

チャウドックはカンボジアと国境に面していて、チャム族などイスラム少数民族と交流できることから、バックパッカーに人気の観光地でもあります。市街地やサム山の麓にはたくさんの安ホテルがありますが、いずれもモーテルやゲストハウスなどで、部屋は汚く、普通の日本人旅行者はとてもではありませんが泊まれません。

そんな日本人旅行者が満足できる高級ホテルはチャウドックには2つあり、いずれもベトナム系大手ホテルチェーン「ビクトリア系列」のホテルとなります。ヌイサンロッジもその1つで、もう1つはチャウドック市場のすぐ近くにあります。ヌイサンロッジは非常に人気のホテルなので、行くと決まったら早くに予約しておきましょう。

チャウドックのホテル・ヌイサンロッジ。宿泊料金の相場は？

チャウドックのホテル・ヌイサンロッジの宿泊料金の相場は、およそ6000～8000円※2人部屋。年末年始や旧正月、ベトナムの祝日には1.5倍から2倍程度まで料金は高騰します。ただし、それ以外は4つ星ホテルにしては安いですし、ここで過ごせる時間を鑑みると、非常にリーズナブルな料金と言えます。

チャウドックの絶景ホテル「ヌイサンロッジ」をご案内！まずはチェックイン

チャウドックのホテル・ヌイサンロッジはロビー＆カフェレストランが併設しているロッジと一棟の宿泊施設が丘の斜面に沿って並ぶ造りです。チェックインが混み合っている場合は、傍のカフェでゆっくりするのもいいですね。

チェックイン：2:00～
チェックアウト：12:00～
※ただしチェックインは早くにすることもできますので、午前中についてしまっても相談することができます。もし難しいようなら、荷物をレセプションに置かせてもらって観光に出かけてもいいでしょう。

ヌイサンロッジのカフェ＆レストランが超素敵！

ホテル・ヌイサンロッジのレセプション奥に広がるのがホテル唯一のカフェ＆レストラン。席数は十分あるので、いつでも好きな席を選ぶことができます。装いは木造作りで伝統とモダンが調和した古き良きスタイルです。

ヌイサンロッジに滞在中。朝食は毎日こちらで

ホテル・ヌイサンロッジに滞在中は、毎朝の食事もここで食べることができます。基本はビュッフェスタイルですが、時折オーダー式になったりもします。ちなみにビュッフェは料理の種類は10種程度でしたが、パンやジャムの種類は多かったです。また、エッグステーションもしっかりとありますので、シェフの型が卵料理もしくはフォーをその場で作ってくれます。

ヌイサンロッジのレストランでおすすめの席はこの2つ！

ホテル・ヌイサムロッジでカフェや料理を楽しむ場合は、先ほどあった屋内席よりも、自然を間近に感じられるサイドの席がおすすめです。写真上のこちらは天井があるので雨の日でも問題ありません。唯一の難点で羽虫がちらほら見かけますが、着席すると最初にスタッフが虫よけスプレーを持ってきてくれます。

そして、もう1つのおすすめ席がこちら。絶景を見渡すことができます。ただし日と時間によっては風が強いときがありますので、その際は屋内に移るのもいいでしょう。こちらは限定3テーブルとなり、早い者勝ちです。

ホテル・ヌイサンロッジで田園風景を満喫！チャウドックで一番の絶景スポット

ちなみにここから見える風景がまさに絶景。絶景といっても目前に広がるのは美しい田園風景のみ。夜になると真っ暗に染まりますが、ちらほら見える家々の明かりが幻想的に映ります。

こんな風景がレストランからどこからでも見ることができます。ほとんどの人は日中は屋外観光をしているので、ホテルに戻ってくるのは夕方以降になるかと思いますが、翌日のチェックアウトまでは是非ホテルライフを楽しんでいってください。本当にもったいないですよ！

ヌイサンロッジのホテル宿泊棟（ロッジ）をご案内！

チャウドックのホテル・ヌイサンロッジの宿泊エリアは、レストランを抜けた先にあります。傾斜に等間隔でレンガ造りのロッジが配置されていてサンセットヒル、ガーデンヒル、サンライズヒルなどと名称が変わります。

階段の上り下りが発生するので、重たい荷物がある旅行者はホテルスタッフに頼んで運んでもらうことができます（チップ2万ドン（100円）くらいおわたしください）。

バルコニー付き！ヌイサンロッジの客室紹介！

ホテル・ヌイサンロッジの肝心の客室をご紹介！日中はチャウドックの市街地でベトナムのザ・田舎を余すことなく体験したあとは、4つ星に相応しいヌイサンロッジのホテル客室でゆっくりとくつろいでください。

タビスパスタッフが宿泊したのは通常のダブルベッドルーム。ワンルームですがテレビ、冷蔵庫、アメニティ、無料のミネラルウォーターが揃っています。こちらの部屋はシャワールームとなりますが、水圧と温度は申し分ありません。また、何とすべての客室に置いてバルコニーが付いているのも特徴。お酒を買って、夜はここで星空を眺めながらパートナーと乾杯するのもベトナム旅行らしくていいですね。

絶対に楽しみたい！ヌイサンロッジの絶景屋外プール

ヌイサンロッジのホテルライフにおけるハイライトといってもいいくらい。屋外プールは絶対に体験するべきです。プールは前方は浅く、3歳くらいの幼児でも立つことができ、真ん中から深くなり外側（縁近く）は170cm程度の身長だと立つことができません。そして、ここでもこの田園風景を満喫することができます。

プールサイドで日中から夕方にかけて過ごせる

プールサイドには10くらいのデッキチェアがあり、無料で利用できるほかバスタオルも使うことができます。また浮き輪も利用可能。デッキチェアで寝そべりながら読書をしたり、風景を満喫するのどかな時間はチャウドックという田舎リゾートならではです。また、傍にはバーカウンターもありますので、営業している場合は是非利用しましょう。

ヌイサンロッジの夜のホテルライフの過ごし方

チャウドックにおける夜の観光はバーチュアスー廟の見学とその周辺屋台で食事をするくらいしかありませんので、早々にヌイサンロッジに戻ってホテルライフを満喫するのもいいでしょう。夕暮れ以降になると、他の宿泊客も観光から戻ってきてレストランが賑わってきます。

レストランのサイドの席はご覧のように橙の照明に照らされてムードがあります。硬めのソファ席もあるので、どっかりと腰かけながらアルコールを楽しむのもリゾートらしい夜の時間ではないでしょうか。

チャウドック観光では4つ星「ヌイサンロッジ」に泊まろう！

チャウドックは1泊から楽しめる田舎の観光地。チャウドックのグルメを堪能し、船に乗り、少数民族の村を散策するなど、のどかな時間をおくることができます。ホーチミンとチャウドックの5日間の旅程などもいいですね。その際は是非今回紹介した4つ星ホテル「ヌイサンロッジ」にご宿泊ください。

観光情報

ビクトリア・ヌイサンロッジ　Victoria Nui Sam Lodge
住所：Vinh Dong 1 Nui Sam Ward. Chau Doc. An Giang
アクセス：チャウドック市場からタクシーで40分
公式HP:https://www.victoriahotels.asia/en/hotels-resorts/nuisam.html

Writer／この記事を書いた人

古川 悠紀
トラベルライター

大学卒業後、日本で販売店営業、外資（米国）メーカー勤務を経て2011年にベトナムのホーチミンに移住。トラベルライターとして東南アジア各国を周遊・居住し旅行生活経済の記事を請け負う。実績にAll About、阪急交通社、自著「ベトナムとビジネスをするための鉄則 55」、寄稿「トリコガイドベトナム（アルク出版）」、「複住スタイル（英和出版）」、下川裕治著/編に記事の寄稿等がある。