ホーチミンのフォー/Pho屋はココ！注文方法と人気店を紹介

日本人にも人気のベトナム名物「フォー/Pho」。ホーチミンに来たら本場のフォーを食べたいですよね。ここでは現地人や旅行者に人気のお店や注文方法、種類を紹介します。

ホーチミン旅行者は注意！ベトナム名物フォー/Phoは「北部（ハノイ）」が名物！

フォー(Pho)はベトナム旅行のガイドブックや各種メディアでも「ベトナムの国民食」として紹介されていますが、実はハノイのある北部地方が発祥で、ベトナム全国民が日ごろから食べているわけではありません。南部ホーチミンはどちらかというと、フォーよりもブン（Bun）がソウルフードとなります。

ただし、無論フォーも町中のいたるところで食べられているので、名物であることには変わりありません。

どこで食べる？ホーチミン旅行者はフォー/Phoを「専門店」でたべるのがおすすめ！

初めてホーチミンへ訪れる旅行者は「フォーはどこで食べるのがおすすめなのかな？」と疑問に思うことでしょう。フォー(Pho)はホーチミン市内で以下の場所で食べることができます。

• 屋台
• 大衆食堂
• カフェ
• ベトナム料理レストラン
• ホテルの朝食ビュッフェ

上記の中でおすすめしたいのは「大衆食堂」と「ベトナム料理レストラン」です。屋台は衛生面に不安があるので避けるのが良いでしょう。大衆食堂は一般的にフォーをメインに扱う専門店に足を運ぶことになり、いずれも現地人に支持されている食堂であれば味にはずれはありません。

ベトナム料理レストランは値段が高いため現地のベトナム人は足を運びませんが、一流シェフが作るようなお店であれば、やはり個人経営の食堂で食べるフォーとは一味違います。

ホーチミン市内観光エリアで食べるフォー/Phoの値段・相場事情

日本人旅行者が訪れるホーチミン市内の観光エリアは、1区、3区、トゥードゥック市（旧2区/タオディエン）ですが、フォーの値段は現地の値段相場はどのくらいなのでしょうか。

フォー/Phoの平均価格相場
屋台で食べるフォー：3万～4万ドン（約200円）
大衆食堂で食べるフォー：4万～6万ドン（約300円）
カフェ・レストランで食べるフォー：6万～15万ドン（300～800円）

上記をご覧いただくと分かりますが、コロナ後の円安を鑑みても、屋台や食堂で食べるフォーは日本人にとってはまだまだ安いです。

しかし、ベトナム料理レストランは外国人旅行者が主な客層となるため、旅行者価格に設定されている印象があります。1食1000円未満であれば旅行者にとっては予算内だと思いますが、現地価格で考えると屋台とレストランで同じフォーでも3～5倍ほどの値段の差が出ることがあります。

一概に妥当な金額がいくらかは言えませんが、10万ドンを超えるフォーは明らかに高いと考えていいでしょう（おそらく10万ドン以上のフォーを食べたことのあるベトナム人や外国人在住者はあまりいないと思います）。

ホーチミンの麺料理店で食べるフォー/Phoの種類。牛肉と鶏肉出汁がある！

フォーは米粉の平麺で、牛骨出汁のスープが特徴の麺料理です。お店による原料自体の違いはありません。しかし、具材によってメニューが異なり、「Pho＋〇〇（具の名前）」で注文するのが普通です。

ホーチミン市内で食べられるフォーは以下が一般的です。

Pho Bo（フォーボー）：牛肉を具にしたフォー。「Pho Bo Tai（フォーボータイ）」はミディアムレアの牛肉が具にトッピング。Pho Bo Vien（フォーボービエン）は肉団子が具。
Pho Ga（フォーガー）：豚をスープ出汁と具にしたフォー。牛出汁のフォーと比べるとあっさり味でクセがまったくないのが特徴。

本場のハノイであればもっとたくさんの種類がありますが、南部ホーチミンの観光エリアで食べられるフォーは基本は上記となります。

ただし、上述したようにあくまでも具が違うだけで、肝心のスープは牛出汁か鶏出汁かの違いだけ。麺の種類も日本のラーメンのように店による見た目や触感の違いはほとんどありません。

ホーチミン旅行者が屋台・食堂のローカル店でフォーを食べる注意点

ホーチミン旅行者が屋台や食堂といったローカル店でベトナム名物のフォー(Pho)を食べる場合は、以下の点に注意してください。

1．メニューがないときもある！フォーの値段を確認

屋台や食堂にはメニュー表がない場合がよくあります。壁にメニューの表記はあるけど値段が記載されていないことも普通です。観光エリア内であれば過度なぼったくりの心配はありませんが、旅行者向けに少し高値を言われる可能性もあるので、「食堂だから安いよね」と思わず事前に値段の確認はしておくのが良いでしょう。

2．フォークや箸、スプーンはティッシュで拭くのが普通

屋台や食堂にある食器類は野ざらしの状態のため衛生面で心配があります。埃が溜まっていることもあるので、料理を食べる前にティッシュでフォークや箸は拭くようにしてください。ベトナム人も皆やっているため失礼でもなんでもありません。

3．お茶やウェットティッシュが無料か有料かはお店による

ベトナムの屋台や食堂では「Tra Da（チャダー）」が冷たいお茶、「Tra Nong（チャノン）」が温かいお茶となり、大抵のお店では言えば提供してくれますが、店舗によっては一杯2000～4000ドン（約10～20円）程度料金が掛かることもあります。

また、テーブルに置かれているウェットティッシュはほとんどのお店が有料で、一枚5000ドン（30円）かかります。払うのが嫌な場合は自前のティッシュを使うようにしましょう。

ホーチミン市内で絶品フォーを堪能できる人気「食堂」を紹介！

以下ではホーチミン旅行者向けに、ホーチミン市内で気軽に訪れることができる絶品フォーを堪能できる「食堂」を紹介。いずれも現地人に支持されている人気店となります。

揚げパンに浸して食べるフォーが有名 / Pho Hoa（フォーホア）

ホーチミン3区ローカルエリアにある2階建ての老舗食堂。揚げパンをフォーのスープに浸して食べるスタイルが人気で、さらに刻んだ青ネギが大量に盛られるのも特徴の1つ。

Pho Hoa/フォーホア
住所：260C Pasteur St. Ward 8. Dist.3. Ho Chi Minh
営業時間：6:30～22:30
アクセス：市民劇場からタクシー約15分

ビーフシチューのフォーが人気 / Pho Quynh（フォークイン）

1区バックパッカーエリアにある老舗のフォー食堂。ビーフシチューのようなオリジナルスープのフォーが旅行者に人気。いつ行っても欧米人客で賑わっています。

Pho Quynh/フォークイン
住所：323 Pham Ngu Lao St. Dist.1. Ho Chi Minh
営業時間：8:00～翌3:00
アクセス：ベンタイン市場から徒歩15分

たくさん盛られた牛肉フォーが人気！/ PhoA2

牛肉はベトナム産とオージー産を選べるのが特徴。辛い出汁で作った麺料理「Mi Cay（ミーカイ）」も人気です。

PhoA2 / フォーアーハイ
住所：280/9 Cach Mang Thang Tam St. Word.10. Dist.3.Ho Chi Minh
営業時間：7:00～21:30
アクセス：ベンタイン市場からタクシー約15分

ホーチミンの中心エリアにある「レストラン」でフォーを食べるならココ！

続いてご紹介するのは「レストラン」でフォーを食べるときにおすすめしたいお店です。屋台や食堂は確かにベトナムらしくて捨てがたいのですが、やっぱり食事は衛生面に配慮したレストランでゆっくりと楽しみたい、という人もいますね。特に胃腸の弱い子供連れファミリーはレストランの方が安心です。

24時間営業！サイゴンスカイデッキから徒歩3分 / Pho Hai（フォーハイ）

週末の夜になるとお店前の路上にはみ出すほどの大盛況ぶり。鶏肉フォーはこの界隈ではNo.1の味と言われています。かなり小規模なレストランです。

Pho Hai / フォーハイ
住所：19 Hai Trieu St. Dist.1.Ho Chi Minh
営業時間：24時間営業
アクセス：市民劇場から徒歩10分

フランススタイルでフォーを堪能 / Hoa Tuc（ホアトゥック）

ホーチミン市民劇場裏手の道にある高級レストラン。ベトナムとフレンチのフュージョン料理を提供する人気店で、野菜がたっぷりのフォーが人気。12万5000ドンとフォーにしては高いが高級店だから仕方ないと割り切ってみては。

まとめ：定番の名物料理「フォー」を本場ホーチミンで堪能しよう！

今回はホーチミン旅行者向けにベトナム名物のフォーの概要やおすすめのお店を紹介しました。フォーはベトナム料理レストランや専門店とどこでも食べられるものの、人気店は現地人により行列ができるほど。食堂に行くときは昼時は外していくのが良いかもしれません。

Writer／この記事を書いた人

古川 悠紀
トラベルライター

大学卒業後、日本で販売店営業、外資（米国）メーカー勤務を経て2011年にベトナムのホーチミンに移住。トラベルライターとして東南アジア各国を周遊・居住し旅行生活経済の記事を請け負う。実績にAll About、阪急交通社、自著「ベトナムとビジネスをするための鉄則 55」、寄稿「トリコガイドベトナム（アルク出版）」、「複住スタイル（英和出版）」、下川裕治著/編に記事の寄稿等がある。