ダナン郊外の観光エリア
ダナンの魅力は市街地にビーチが広がるビーチリゾートというものですが、少し足を延ばして郊外へ向かってみると、またベトナムらしい観光地に巡り合うことができます。
今回はダナンの郊外観光エリアをご案内します
定番?ベトナム最後の王朝「フエ」と「ミーソン遺跡」へ
ベトナムにおいて最も早く世界遺産に認定されたのが古都フエ。1802~1945年に興隆した、ベトナム最後の王朝である阮王朝が置かれた街です。1993年、歴史的価値が評価され、阮朝の王宮や寺院の建築物群がユネスコ世界文化遺産に認定されました。
王宮内は今も当時の建築物が残っており、年中見学可能。ベトナム戦争により破壊された建物も多く、その跡だけしかないエリアも。ベトナムの長い歴史をこの空間から感じられるはずです。
同じく中部の世界遺産に認定されているのがミーソン遺跡です。こちらは2~17世紀に栄えたチャンパ王国の聖地。900年にわたって建設された宗教建築が、今も原型を留めて保存されています。
ヒンズー教シヴァ神の石像、接着剤を一切使用せずに建てられた遺跡などどれも神秘的。「ミーソン聖域」という別名があるように、昔は一部の人しか近づくことを許されなかったエリアのため、今もなお神聖な空気が漂っています。
「ホイアン」と「バーナーヒルズ」で美しい街並みを探訪
中部の世界遺産といえば、ホイアンを忘れてはいけません。ダナンから車で約30分ほどの街・ホイアンは、15~16世紀ごろから中国やインド、ポルトガルなどの貿易都市として栄えました。ベトナム戦争の戦火から免れたおかげで、当時のままの街並みが残っています。
ホイアンの一番の魅力は、夜のランタン。旧市街一帯を色とりどりのランタンが照らし、エキゾチックなムードに包まれます。毎月旧暦14日はランタン祭りが開催。旧市街の照明がランタンだけになり、より幻想的な雰囲気を醸し出します。
ダナンの「バーナーヒルズ」も、美しい街並みを堪能できます。19世紀初頭にフランス人別荘地として開拓された高原リゾートを新たにテーマパークとしてオープンしました。
中世ヨーロッパの街並みを再現したフランス村や巨大な大仏、フラワーロードなどを満喫することができます。ビーチとはまた違ったダナンの魅力に触れられます。
やっぱり中部はビーチ!という方は穴場の「クアダイ&アンバンビーチ」へ
中部のビーチリゾートといえばダナンですが、ホイアンにもビーチがあります。アンバンビーチとクアダイビーチは、ホイアンの旧市街から車で15分ほどの場所にある穴場的ビーチです。
旧市街の観光とともにぜひ訪れてみたい場所です。欧米の観光客が多いので、アジアの観光客が多いダナンのビーチとはまた違った雰囲気を味わえることでしょう。
自然の織り成す絶景ラグーンを見よう!
ダナン市街から車で20分ほど北上したところにあるハイヴァン峠。トンネルが開通するまでは、ダナンからフエへ行くためにはこの峠を周らなければなりませんでした。その峠を越えてさらに20分ほど走ったところにあるのがランコー村・ラグーンです。
ラグーンとは日本では礁湖と呼ばれる海水が湾内に流れ込んだ陸地。一見すると湖のようですが、水位はどこまでいっても一定で膝下までしかありません。非常に透明度が高いため、背後の山々が水面に綺麗に映り、その様子は本当に幻想的。大自然を実感する瞬間です。
>>ダナン半日観光!ハイヴァン峠&ラグーン(ランコー村)で絶景と出会う
ダナン旅行では郊外エリアもしっかりと楽しんで
今回ご紹介したように、ダナンから少し足をのばすだけで、歴史や文化に触れられる名所や、日本人にはまだまだ知られていない穴場スポットに行くことができます。
1~2日の短期旅行であればダナン市街地だけでも十分に楽しめますが、1日時間を使って郊外へ行くと、ベトナムの新たな一面に触れられるはず。ダナンからフエはバスで2時間半から3時間。ダナンからミーソン遺跡は1時間30分。バーナーヒルズまでは1時間程度。ホイアンまではタクシーでたった40分という近さも魅力的です。
是非、計画的にさまざまな郊外の観光地を訪れてみてくださいね。