新型肺炎コロナでも海外旅行へ!ベトナムが絶対おすすめの理由

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2020年初頭から流行している新型肺炎コロナウイルス。この時期に海外旅行へ行くなら、東南アジアのベトナムがおすすめです。新型コロナでも海外旅行へ行きたい!という人は是非ご覧ください。

目次

    新型肺炎コロナ:世界の状況~ヨーロッパ

    世界の状況~ヨーロッパ

    連日テレビで報道されているので、大体は予想できるかもしれませんが、やはりじわじわと新型コロナはヨーロッパの国々にも認知度が上がってきているようです。これまでは「アジアで流行しているウイルス」という認識でしたが、現在はご覧の通りイタリアで100人を超える感染者が発生し、「アジアのウイルスがヨーロッパに来た」という認識に変わりつつあります。

    とはいっても、感染者区域は限定的ですし、イタリア以外の国では、現地でそれほどざわついている印象はありません。

    日本人は現地で差別されるってほんと?

    日本人は現地で差別されるってほんと?

    また、テレビニュースでは一部で「日本人がヨーロッパ旅行に行くと、現地人から差別される可能性がある」という報道も見受けられます。こちらの真偽ですが、やはり国や都市によって異なります。

    ただ、欧米人にとっては中国人も日本人も韓国人も見分けがつきませんし、この3か国は感染者が多いトップ3でもあるので、アジア人を見ると危機感を感じるという現地人が多いのは事実です。

    町中を歩いていて何かされるということは、レイシストに遭遇するくらいしかありませんが、例えばレストランやカフェに入ると、欧米人から離れたテーブル席を案内されたり、「コロナは大丈夫?」と尋ねられたりすることはあるようです。

    ヨーロッパはおすすめしない理由

    ヨーロッパはおすすめしない理由

    ヨーロッパがおすすめしない理由は、やはり差別がある可能性ですね。ちょっとしたことかもしれませんが、こちらは必ず気づきますし、ちょっと悲しくなりますよね。遠まわしに「なんでここにいるの?自分の国に帰ってよ」といわれているような、そんな気分になるようです(体験談)。

    せっかく予算をとって憧れのヨーロッパ旅行に行くのだから、新型コロナが落ち着いたあとに行った方が、心の底から楽しめるはずですし、現地の人々も皆さんを歓迎してくれるかと思います。

    新型肺炎コロナ:世界の状況~東南アジア

    新型肺炎コロナ:世界の状況~東南アジア

    では東南アジアはどうでしょうか。日本人に人気の旅行先としては、ベトナム、タイ、カンボジア、フィリピン、シンガポール、バリ島(インドネシア)が挙げられますね。

    この中で30名以上の感染者が報告されているのは、実はシンガポールとタイの2か国のみ。「しっかりと検査してないだけでしょ」と言われるかもしれませんが、いまのところ報道されているのを真実だとすると、他のベトナムやカンボジア、バリ島にフィリピンは安全地帯と言えるでしょう。

    現地の人から差別行為は受ける?

    現地の人から差別行為は受ける?

    タイやベトナム、バリ島に住んでいる日本人から直接意見を聞いたところ、あからさまな差別行為はまだ体験したことがないとのことです。ただし、タイのバンコクでは
    ・「エレベーターに乗っていると、タイ人が私の顔を見て突然マスクをしはじめた」
    ・スーパーに言ったら、店員同士が「あの人日本人じゃない。コロナ持ってるかも」と笑いあってた

    といった話はありました。いまでは日本も加害者のように思われている節は確かにあるようで、在住者は肩身が狭くなってきたとのことです。

    タイ政府「日本旅行者は公共の場にでるな」の真実は

    2月24日タイ政府が日本人渡航者に向けて、「公共の交通機関は使わないよう」、「公共の場に出るのは14日間自粛を」といった方針を打ち出したというニュースが日本を騒がせました。

    在住者に訊くと、これは半分正解、半分間違いとのこと。これはあくまでも「新型コロナには気を付けて」、「熱っぽく感じたり、体調がおかしく感じた場合は、すぐに検査してください」というアナウンスにすぎません。ちなみに上記の方針はタイの保健省が出したとのことですが、タイ在住日本人は大使館から同メール(連絡)を受け取ります。

    新型コロナでも海外旅行へ行きたいのは罪ではありません。そんなときはベトナムへ行こう!

    新型コロナでも海外旅行へ行きたいのは罪ではありません。そんなときはベトナムへ行こう!

    一方、ベトナムはどうでしょうか。ベトナムは現時点(2月後半)で16名の感染者(内7名は治癒)が出ており、そのほとんどは北部郊外となり、ハノイやダナン、ホーチミンといった都市部ではいまのところ問題はありません(1月にホーチミンで2名感染者がいましたが、ともに退院済)。

    また、タイ保健省が出した方針のように、ベトナムでも大使館・領事館を通してベトナム政府の方針を在住者はメールで知ることができます。これによると、

    1.現在6名の陽性患者がいる村の道路を隔離
    2.発熱・咳・息切れをしている人との接触を避ける
    3.調理済みの食品のみを使用する
    4.家畜や野生動物との接触を避ける

    などが挙げられます。どれも日本人を対象としているわけではなく、旅行者やベトナム人全般に対しての通達となります。

    ベトナムの観光エリアの現状

    ベトナムの観光エリアの現状

    ベトナムのハノイ、ダナン、ホーチミンといった観光エリアの現地事情を見てみましょう。いずれも共通していることが下記となります。

    1.多くの人がマスクをして歩いている
    2.コロナの認知度は高い
    3.日本人に対する差別行為はなし
    4.中国人観光客が減っている分、スパやレストランといった旅行者向け施設では熱烈な歓迎をうける

    ベトナムはもともとマレーシアと並ぶ世界で一番の親日国です。今回のコロナの件も根源は中国にあり、というのがベトナム人の本音ですし、未知のウイルスということで危機管理は高いようですが、日本人観光客に対してはウェルカムの姿勢です。

    ・「サイゴン大教会傍の公園に座っていたら、ベトナム人の学生に声をかけられて、「今日本はコロナで大変でしょうから、ベトナムでたくさん楽しんでいってください」といわれた…涙でそうになった」
    ・「ダナンはまだ感染者がいないから、いたって普通だった」
    ・ハノイもマスクをしている人は多いし、薬局行っても売り切れだったけど、それだけで観光に支障はまったくなかった。

    という声が寄せられました。

    海外旅行自粛の動きをどう捉えるか

    もしこの時期に海外旅行を計画しているならば、ベトナムがおすすめ、ということを紹介しました。海外旅行自粛のムードが漂っていますが、ご自身が健康であれば、特に日本人だからといって海外旅行を避ける必要はありません。日本人は他人の目線を気にする傾向が強いですが、案外相手はそれほど深刻に思ってはいないものですよ。

    Writer/この記事を書いた人

    著者の写真

    古川 悠紀
    トラベルライター

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    大学卒業後、日本で販売店営業、外資(米国)メーカー勤務を経て2011年にベトナムのホーチミンに移住。トラベルライターとして東南アジア各国を周遊・居住し旅行生活経済の記事を請け負う。実績にAll About、阪急交通社、自著「ベトナムとビジネスをするための鉄則 55」、寄稿「トリコガイドベトナム(アルク出版)」、「複住スタイル(英和出版)」、下川裕治著/編に記事の寄稿等がある。