【ベトナム料理】地域別の名物グルメを紹介!
地域によって名産品が違うのは、どこの国でも同じです。ベトナムもその例外ではなく、王道のベトナム料理でも地域によって味の優劣があります。ベトナム料理を最大限楽しむ方法は、その料理が生まれた地域で食べること。では、どこで何を食べるのが正解なのでしょうか?
ここでは北部ハノイ、中部ダナンやホイアン、フエ。そして南部はホーチミンの名物グルメをご案内します。
北部ハノイで食べるべき料理はこれ!
首都ハノイのあるベトナム北部。北部旅行で必ず食べたいのが、あの代表的ベトナム麺料理「フォー」です。特に美味しいのが牛肉のフォー(Pho bo)で、歯ごたえがあり旨みがたっぷりの牛肉を楽しむことができます。牛肉の旨味がぐっと詰まったスープを一口口に含むだけで、鼻に抜ける香辛料の香りとともにあなたがベトナムにいることを体が実感することでしょう。
牛肉が美味しい北部ハノイでは、「ブンチャー(Bun cha)」というつけ麺もオススメです。コクのあるスープに細めの麺「ブン」をつけて食べる料理で、北部の代表的な料理です。どのお店に入ってもありますが、ハノイではぜひブンチャー専門店で食べていただきたいです。スープの味もお店によって違い、お気に入りのお店を見つけるとそこ以外行けなくなってしまうかも。
中部ダナン、ホイアン、フエで食べるならこれ!
中部には知られざる美味しい料理がたくさんあります。代表的な中部の名物グルメは「コムガー(Com ga)」と呼ばれるチキンライスです。ワンプレートにチキンとライスが盛られ、その他2、3種類の付け合わせがのせられています。付け合わせの種類はそのお店によって異なりますが、チキンとライスがプレートに盛られたものをコムガーと呼びます。メインのチキンはその日の朝にシメたものが多いため大変新鮮です。お店によって焼いたものか蒸したものかが違うのも特徴。
また、古都フエでは、「ブンボーフエ(Bu bo hue)」と呼ばれるスープ麺が楽しめます。野菜がたっぷり入っていて、出汁のきいた美味しいスープが特徴です。地名が料理名についているほどですので、フエで食べるのが一番美味しい料理です。
もう一つ、中部地方の料理でオススメしたいのが、「ネムルイ」と呼ばれる肉を練り物にして串にした料理です。中部の大衆食堂ではおなじみのメニューで、1本から注文することができます。特別なソースと一緒に食べるネムルイは、濃くなく薄くもない、絶妙な味わいで何本も食べたくなってしまう料理です。ビールともあうのでいいおつまみになります。
南部ホーチミンで食べたい料理はこれ!
南部ホーチミンではベトナム全国の料理をいいクオリティで楽しむことができますが、ホーチミンで食べると特に美味しい料理を2つご紹介!日本でもおなじみ生春巻き「ゴイクオン(Goi cuon)」と、フォーやブンとともにベトナム3大麺料理と呼ばれる「フューティウ(Hu tieu)」です。ゴイクンは日本でもよくみられる生春巻きで、様々な種類の野菜とともに、エビや豚の薄切りを巻き込んだ料理です。北と南でつけるソースが異なり、北ではヌックマム、南では甘めの味噌で食べます。筆者のオススメは断然南で食べる甘めの味噌との組み合わせです。前菜ほどのボリュームなので、他の料理を試す傍に召し上がることも可能です。
ベトナム3大麺料理のうちの一つ「フーティウ」は、元々カンボジア料理なのですが、カンボジア領をベトナムが得た時にホーチミンに入ってきた料理なのです。麺はフォーやブンとは異なり噛みごたえのあるコシが特徴で、食べ終わった頃にはかなりの満足感を得ることができます。様々な種類のスープがあるフーティウですが、オススメはイカのフーティウです。ホーチミンではフーティウの食堂をたくさん見つけることができるので、是非何軒か試してみてください。
ベトナム旅行で麺料理は欠かせない
日本でも美味しいと有名なベトナム料理ですが、やはり本場で食べると味が違います。それは、お店の雰囲気や素材の新鮮さ、気候など、味覚以外の感覚を刺激する要素が違うからです。最高のベトナム料理をベストな場所で楽しむには、ぜひ北から南までベトナムを食べ尽くすことに限ります。