ホーチミン観光で英語はどれだけ使える?
ベトナム最大の都市ホーチミン。ホーチミンを訪れる観光客の多さは年々増加する一方です。美味しい食事に南国情緒あふれる街並みが人気のホーチミンですが、もう一つ観光客に嬉しい条件があります。それは、英語がかなり通じやすいことです。
ホーチミン市は海外から来る観光客向けのお店はもちろん、市内中心部のお店の多くは外国人観光客が来ることを想定して運営されていますので、意外と英語が通じます。ところが、場面によっては英語が通じなくて困ることもあるため、旅行者はシーン別(場所別)で現地の英語事情を知っておくと便利です。では、どこでどれだけ現地で英語が使えるのか、早速検証してみましょう。
ホーチミン観光の現地ツアーの英語事情
日系の旅行会社でツアーを申し込めば、たとえ現地のツアーデスクであっても、日本語が堪能なツアーガイドが同行するため、英語の心配もありません。しかし、ホーチミン以外のムイネーやニャチャン、フーコック島といった他の地域に行く現地ツアーの場合は、現地では英語ガイドが同行することになります。
また、ホーチミン市内には多数の英語ツアーデスクがあり、日系の旅行会社では見かけないユニークな現地オプショナルツアーも見ることができます。もし英語ツアーでも構わない、ということであれば、是非そちらも体験していってください。
ホーチミン観光のホテルの英語事情
旅の拠点になるホテルで英語が通じないのは厳しいですよね。まずホーチミン市内中心のホテルであれば、ほとんどが英語での会話が可能です。路地奥の旅行者が寄り付かないようなホテルは別ですが、一般的にネットで紹介されていたり、予約サイトに掲載されているホテルであれば、星の数関係なく英語はある程度は通じると思って大丈夫です。
4つ星5つ星の高級ホテルであれば、ネイティブレベルのベトナム人や欧米人ホテルマンが在籍しているので安心です。
ホーチミン市内中心にはバックパッカー街のファングーラオがあり、その周辺であればゲストハウスやミニホテルであっても英語ができるホテルスタッフは1人はいるはずです。一方でホーチミンから少し離れた郊外に行くと、途端に英語が通じる割合は低くなってしまいます。まったく英語が通じないことはほとんどありませんが、こちらの英語を理解してくれないケースは頻繁にあります。
ホーチミン観光のショップ・レストランの英語事情
ホーチミンに来たら楽しみたいのがショッピングやグルメですよね。ホーチミン市内のドンコイエリアやベンタイン市場周辺にはたくさんのお土産店とカフェ&レストランが建ち並んでいます。では、レストランやショップで英語がしっかり通じるのか、というところは気になります。
結論から言うと、ホーチミン市内の旅行者向けのお土産店やレストランであれば、まず間違いなく英語は通じます。とはいえ、値段交渉ができないお土産店ではお会計くらいしか英語は必要としませんし、レストランも基本はメニューを指さし注文で解決します。
ほとんどのレストランで英語メニューを用意しているので、料理の写真がなくともイメージをすることができます。また、雑貨店やお土産店なども同じで、基本的に英語は通じるほか、ドンコイエリアのお店では日本語を話すスタッフがいるのも普通です。
一方でホーチミン市内の中心部であっても、ご覧のような大衆食堂では英語はほとんど通じません。旅行者を相手にしているのか、それとも現地のベトナム人が主な客層なのかによって、英語が通じるかどうかは大きく変わってくることを覚えておいてください。
ホーチミン観光における市場の英語事情
ベトナムのホーチミンに来たら、賑やかな市場を散策するのも一つの楽しみです。たくさんのお店が並んでいるので、なにか気に入ったものがあれば購入したいですよね。そのとき気をつけたいのが、ぼったくられないようにすることです。そのためには値段交渉が必要ですが、英語で値段交渉が行えるのは中心部のベンタイン市場やチョロンにあるアンドン市場、ビンタイ市場などとなります。
チョロン内にある市場は英語が通じるお店もありますが、一般的には現地の仕入れ業者を相手にしている卸売市場となるため、英語ができる割合は低いです。一方でホーチミン中心部に建つベンタイン市場は、外国人観光客が主なお客となるので、英語ができないショップはビジネスになりません。そのため、ベンタイン市場に限っては、英語ができる人が大半となります。
ホーチミン観光のスパの英語事情
ホーチミン旅行の目的がリラクゼーションという方も少なくないでしょう。ホーチミンにはたくさんのスパがあり、格安で比較的質の良いサービスが受けられるため、女性旅行者の大半は「滞在中に一度か二度は高級スパを堪能したい」と考えているようです。ところが、ホーチミン市内のスパは英語が通じないことがよくあります。
レセプションスタッフは基本的に英語ができますが、マッサージをしてくれるセラピストやマッサージ技師は、施術中に英語でコミュニケーションができる人は少ないでしょう。4つ星5つ星ホテルの直営店であれば、セラピストも英語が通じることがよくあります。
ただし、ホーチミン市内のドンコイエリアであれば、日本語を話すセラピストが在籍するスパも多く見かけます。オーナーやマネージャーが英語なり日本語なりをしっかりとセラピストにも指導しているスパは、往々にしてサービスも高いです。
ホーチミン観光におけるタクシー&バイクタクシーの英語事情
ホーチミン観光で重要な交通手段における現地の英語事情をご説明します。まず、ホーチミン市内を走るタクシーで英語はあまり期待しない方がいいです。運よく英語が多少理解できるドライバーに当たったとしても、日常会話までできることは滅多にありません。タクシードライバーに行き先を指示する際は、間違ったところに連れていかれないように、ガイドブックで写真を見せたり、ベトナム語を紙にひかえておくのが無難です。
バイクタクシーはおじちゃんたちが個人営業でやっているため、英語による会話ができる人は全体の1割に満たないくらいと思った方がいいかもしれません。また、昨今は配車アプリのGrabの普及により、個人でのバイクタクシーの数は激減しています。Grabも英語の理解度は似たようなものですが、ぼったくりの心配がない分旅行者におすすめできます。
ホーチミン滞在中英語に困ることはあまりなさそう
全体的に英語が通じる割合が高いのがホーチミンの特徴でもありますが、その反面郊外エリアに出ると通じないことがよくあります。また、こちらの英語がわかっていないのに、適当な返事をして話をすすめようとするベトナム人も多いので注意が必要です。