ベトナムの物価～生活編
物価が日本より格段に安いベトナム。東南アジアは物価安で知られていますが、その中で見てもベトナムはかなり安い部類に入ります。
ただし、物価が安いからといって、事前に相場を調べずに買い物に臨むと、だいたいの値段が決まっているスーパーマーケットと違い、屋台やレストランを利用する場合は、ぼったくりにあう恐れもあります。
そこで、ベトナム旅行前には、事前にある程度の物価は把握しておくと便利でしょう。
飲食関連。メイドインベトナムは格安！
コンビニやスーパーでは、水やジュースといった飲み物は50円前後で購入することができ、ベトナム朝食の王道であるバインミーは屋台で75円前後で購入できます。ローカル食堂での食事も200円ほどでできます。ベトナムに長く住んでいる筆者も、常々思うのは「ベトナムにおいて食費はかなり安い」というもの。ただし、日系やフレンチなどのレストランは、ベトナム料理のレストランと比べると倍以上の値段になりますし、観光エリアであるハノイやホーチミンといった都心のレストランもやはり相応にします。物価安を感じることができるのは、あくまでもベトナム人のように現地の生活に密着したときとなります。
ベトナムの基本的な物価を見てみよう
水 3000〜5000ドン（約15〜25円）
ビール１缶 10,000ドン〜（約50円〜）
コーヒー 2万～5万ドン (約100～250円)
コーラ 1万ドン (約50円)
ビッグマック 6万ドン (約300円)
フォー 2万〜5万ドン（約100〜250円）
バインミー 1万5000ドン(約75円)
屋台 2万～3万ドン (約100～150円)
ローカル食堂 3万〜5万ドン（約150〜250円）
レストラン 8万～15万ドン (約400～750円)
日本食レストラン 15万～50万ドン (約750～2,500円)
生ビール 2万5000～3万5000ドン (約125～175円)
生活用品
日本から持ってくるのを忘れてしまっても、ほとんどの物はベトナムでも調達できます。風邪薬などは薬局で一粒ごと購入する事ができるのは便利です。ただ欧米人向けの商品が多く、効き目が強い事が多く、不安な方は日本から持参したほうがいいでしょう。
ボールペン 3,000ドン(約15円)
歯磨き粉 2万ドン(約100円)
ハブラシ 5,000ドン(約25円)
ウエットティッシュ 1,3000ドン(約65円)
固形石鹸 8,000ドン〜(約45円〜)
マニキュア 5万ドン(約250円)
タバコ（マルボロ：1箱） 2万3000ドン (約115円)
風邪薬（1粒） 3,000ドン(約15円)
交通
ホーチミン市内には地下鉄を含めた電車がないので（2020年開通予定）、旅行者は移動手段において、専らタクシーを使うことが多くなります。
バイクタクシー（セーオム）は交渉次第では1番安く移動できますが、旅行者はトラブルが絶えないのであまりおすすめできません。またお釣りを用意していないことが多いので、利用する場合は少額の紙幣も用意しておくのがいいでしょう。
タクシー(初乗り) 12,000ドン〜(60円〜)
バス 5,000〜1万5,000ドン( 25〜75円)
バイクタクシー（セーオム）交渉次第
ホテル
ベトナムでは多くのゲストハウスやミニホテルがあるので、バックパッカー街のファングーラオ周辺（ホーチミン）では1泊1000円程度で宿を見つけることもできます。あるていど綺麗なところに宿泊したい方は、3つ星以上のホテルを探すのがいいでしょう。それでも日本と比べると安く宿泊できるはずです。
ゲストハウス＆ドミトリー 20万ドン〜(約1,000円〜)
3つ星ホテル 60万ドン〜 (約3000円～)
4つ星ホテル 140万ドン〜(約7000円～)
5つ星ホテル 200万ドン〜(約1万円～)
観光エリアは往々にして外国人旅行者のメッカなので、外国人価格と言わんばかりの相場になることもしばしば。ただ、物によってはベトナムの物価は日本の1/3とも1/7とも言われているように、全体的にみると日本より安く買い物などする事ができます。
Writer／この記事を書いた人
古川 悠紀トラベルライター
大学卒業後、日本で販売店営業、外資（米国）メーカー勤務を経て2011年にベトナムのホーチミンに移住。トラベルライターとしてベトナムを中心に東南アジアの旅行・生活・経済の記事を請け負う。実績にAll About、阪急交通社、自著「ベトナムとビジネスをするための鉄則 55」、寄稿「トリコガイドベトナム（アルク出版）」、「複住スタイル（英和出版）」、下川裕治著/編に記事の寄稿等がある。